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第一話・ルーキーが来た! その一

scene01[パイソンズ選手寮・聖杯寮玄関]



「もう我慢の限界です!今日かぎりで退団させてもらいます!」


「まあまあ、ミユキ~、そんなこと言わないでさ~。ほら一緒に残念会の酒盛りやろ~ぜ~」


「酒くさっ!ブレンダさん、酔っぱらってるんですか?!うわ!もう一升瓶一本空けてる。まだ昼前ですよ!」


「別にいいだろ~。失恋のヤケ酒は飲酒に入りませ~ん。ひっく!」


「なに意味不明なこといってんですか!もう、残念会の酒盛りじゃなかったんですか?!」


「ん~~?別に試合なんかいいんだよ~。それより聞いてくれよ~。昨日の試合の後、マー君から、もう会えないって、メールがきてさ~。アタイ、アタイ……うわあああああああ~~~ん!」


「ちょ、ちょっと!泣きながら抱きつかないで下さい!うわ、服に鼻水つくじゃないですか!」


「おや~~?お二人さん、寮の玄関で何大声出して……。ちょ、ちょっと!なんで抱き合ってんのよ?!はっ、まさか二人はいつの間にかそーゆー関係になってたのか。う~ん、ユリもなかなかいいかも。よっしゃ!次の同人誌はそっち系でいくか」


「バカいってないで!アンナさん、ブレンダさんを引き離すの手伝って下さい!わたし、今日でうちのチーム辞めて、ここから出て行くんですから!」


「え!マジ?!何でよミユミユ?」


「そんなの決まってるじゃないですか。皆さんみたいな、不真面目でやる気のない人たちとこれ以上一秒たりとも一緒にいたくないんです!」


「昨日の試合のことかよ?いいじゃん。今さらジタバタしたって始まらないし。むしろ勝ったビッグタイタンズより、ニュースじゃ、アタイたちの扱いの方が大きいくらいだし。やっぱプロは目立ってなんぼだろ」


「999連敗して目立ったてもしょうがないじゃないですか!選手として恥ずかしくないんですか?こんなにテレビや新聞にボロクソ言われて」


「そんなこと言われてもね~。別にうちのチームが弱いのは今に始まったことじゃないし。アタシらが入団する前からでしょ。万年最下位伝説が始まったのは」


「そうそう。アンナの言うとうりだぜ。それにオマエ、退団してどうするんだよ?」


「……ヤーパンの実家に戻って、家の仕事手伝います」


「オメーの家って農家で牛飼ってたんだろ?」


「そうですけど……それが何か?」


「いやさ、牛の乳なんか搾るよりもどうせならオメーのその巨乳でオッサンたちのXXXをしごいたほうが金になるんじゃないかとか思ったりして。なんなら知り合いの店紹介してやるぜ。うひゃひゃひゃひゃひゃ!」


「な、な、な、なにイヤラしいこと言ってるんですか!!ブレンダさんのバカ!スケベ!変態!ユ〇マ〇!」


「コラァァァーー!ドサクサまぎれに何いってやがんだよ!泣かすぞテメー!」


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