『謎の少年』と『契約』
先生を殺そうとしているのか
先生に近づく霊 後ほんの少しで
先生に肩に手が触れてしまいそうだ。
でも、わたしには 霊を倒したり
払ったりすることなんてできない。
あわわ、どうしよう。 そう思っていると
「先生、他のクラス 廊下に並んでますけど⁇」
隣の席の男子が言った。
霊は驚いたように束の間動きをとめるが
また、先生の方へ向かう__が。
先生は見事に霊を交わし 廊下を見に行った。
霊は舌打ちをしながら小声で言った。
「やっと 人を食えるようになったのにな」
と。聞き逃さなかった。聞き逃せなかった。
どういうこと⁇ わたし達食べられちゃうの⁇
霊は人を殺さないんじゃないの⁇
なになにどういうこと!? 思考停止していい ⁇
間一髪で避けられたけど、これからは
そううまくいかないだろう。
モヤモヤしていると 隣の席の男子と
目があった__ 声をかけてみよう。かな。
そう思って「あの」と声をかけたが
先生が廊下から戻ってきてこう告げた。
「隣のクラスは体育館に行ったみたいだ。
1−Aは1番最初だから 急いでいきましょう」と。
それから、色々ありすぎて覚えていない__
が。入学式が終わり 最初の授業。
もちろん、自己紹介をしろとのこと。
「あっと、えっと」 わたしは人見知りなのでおどおど。
すると__
「れい__」 え⁇「霊怖かったね−」 え、え⁇
どう答えればいい⁇ひっかけだったら⁇
そ、そもそも。どういうことよ !!探りを入れてみましょお。
「れれ、霊って⁇ いるわけないよねえ、」
最初の方、噛んじゃったかも__。返答を待っていると
「放課後、教室のこっといて−。ネ⁇」
彼はニコッと笑い、わたしの手を掴むと
前を向いてしまった__
その頃、わたしの心臓が爆発しそうだった。
正直、男子から手を握られるとか何気に初体験だし。
イケメンだし。ビジュ最強だし。なになになに!?
ってね。それはさておき 放課後___
彼は、わたしを見つけると
「こっちこっち、ばれちゃうぞ−」
と、無邪気に笑った。チャラいタイプは苦手。苦手。
「あの__ 名前聞いてない__」
そう、まだ彼のことをなにも知らない。
すると、彼はにこりと微笑み__
「高梨 陽高梨 陽」
「高梨く」「陽って呼んでヨー」「よよ、よ陽くん__」
「ネエ、霊視えるでしょ⁇」
「だからなんのこと!!」
必死にわからないふり、でも。
教室に霊が入ってきた。朝の。上級。霊。
「ひっ」思わず声を上げてしまった。
すると彼はやっぱりと言い、霊と向き合った。
彼も…視えてる⁇ 霊は言う。
「どうもどうも、にいちゃん」と。
「に、にいちゃん⁇」思わず言ってしまう。
すると、たかな__陽くんは
「やっぱり。視えてるんだ、日向ちゃん」
すると、霊に向かって一言。
「お前は、もうオレの弟じゃない」
「ひどいってぇ、高梨 星。
にいちゃんの弟だって−!! ネ⁇」高梨 星
霊が弟⁇ どういうこと⁇ え⁇
戸惑っていると、陽くんは制服のポケットから
カッターナイフを取り出す。
そして__弟くん(?)に向かって突き出す。
弟くんは何故かニコニコと笑い
「ふうん、じゃあ殺してみなよ」
と言い、天井近くまで浮く。
「卑怯だろッ、星。お前はオレの
弟“だった”。今はオレの弟じゃないだろ⁇」
そういい残し、陽くんは廊下に走って消えていった。
わたしは 霊との2人だけの空間が怖く
陽くんを追いかけるように廊下へ逃げた。
門の前で陽くんを見つけた___
「よ、陽くん!! どういうこと!? 弟さん 霊…なの…⁇」
「日向ちゃんがそれを言う⁇ 君も…霊が見えるんでしょ⁇」
「じゃあ、契約してよ。弟を払うのを手伝って__
その代わり。君が霊を視えると言うことは内緒にしよう」
「け、契約⁇べ、別に内緒にされなくても
誰が聞いても 嘘だよ って信じてくれないよ⁇
それに、弟さんを払うって___」
「オレは クラス委員長だぞ⁇ 逆らった__」
「ぐっ、仕方ないわね!! 契約してやるぅ」
「それに…弟は家族じゃないんだ。もう。
アイツは 早く祓わないと…」
彼は空を見上げた。春の夕方は
少し肌寒く、月が上り始めていた。
わたし達は 『秘密の契約』で結ばれた__
結ばれるはずがなかった運命__
そして 次の日が始まる_____。
今回は謎の少年と弟君回。
ついに タイトル通り契約!!
2人の運命やいかに⁇
次はどんな霊が現れるんでしょうか...
次回もお楽しみに。




