18 ごろごろ
「……」
起床。
現在……時刻は、6時半。
うん、ぴったりだ。
設定情報でこの時間に起きるよう決めていたから、時間通りに起きる。
何ならもうこの一瞬で完全に目が覚めた。
やっぱりアテネ様しか勝たん、いや当然お世辞だけども。
(…………今日は……どうしよっかなあ……?)
伯爵から営業許可を貰うまで、第四に関してできることはもうない。
かといって第五は場所すら決まってないし、つまるところもう緊急の用事がないんだよなあ。
(あ、そういえば…………ステラとベルちゃんは……仲直りしたのかな)
興味なかったのもあるのか、昨日ステラと会った時に聞くの忘れてた。
……まあいいや、どうでもいいし。
ゴロン、とベッドの上で横に寝転がる。
シーツの上に広がった長い白髪が視界をかすめた。
……この世界の人間は、良くも悪くも自由である。
自分でやりたいこと、やるべきこと、やりたくないことを取捨選択して、皆、気の向くままに人生を謳歌している。
勿論、王妃様とか、第二側妃様とか、立場ある家に生まれた人達はいくつかの恩恵を享受する代わりに、いくつかの義務を背負って生きているけれど、それでも義務教育なんてものはないし、やりたいと思えば大体のことができる世界である。
……逆に言えば、やりたいと思わない限り何もできないし成し得ない。
やりたいことがデフォルトで数年かかる私にとって、この世界は夢のような場所である一方、とても退屈な場所なのだった。
(…………何しよっかなあ……)
再度、ベッドの上で転がった。
既に目は冴えており、ちょっと頭が痛いかな、くらいの体調である。
(まあ、無難に行ったらお仕事なんだけど……)
なんだけど、興味のないことは『やらないとまずい』まで持っていかないと一ミリのやる気すら湧かないのが私、カヴィナ・テディーという人間である。
(……シフォンのお説教にでも行くか)
あとは、ベルちゃんをキャリーの元へ運ぶっていうお仕事もある。
暗殺ギルドの副業やってること、未だにテディーの子だとほんの一部にしか言ってないから、誰も秘密基地の場所を知らないのだ。
よってベルちゃんの送り迎えは私かキャロルかシファニしかできない、のか。
……これもどうしよっかなあ。
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