表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

118/130

17 全力で誤魔化そうとしてるから


「あの、どうかされました?」

「……んと、何で?別に何もないよ?」

「…………??」


困ったように、苦笑しながら微笑む。


いつも通りの、いつもみたいな笑顔を浮かべられているはずだけど、でもいつも通りの笑顔を浮かべてるつもりだったのに引き留められたから、さっきとは違う意味で心臓バクバクである。


ルー君は眉をひそめながら不思議そうに私を覗き込んでいて、多分今朝方の私みたいな、何に疑問を持ったのか分かってない、的な状況なんだと思う。


「……え、もう行っていい?」


気持ちとしては、というか脳内メーカーがあったら、確実に全部“逃”だな。


けれども早くここから出たいなんて思いは欠片も見せずに、あたかも当然のように。

この後も私は仕事があるんだから、急ぐのは当然、でしょ?、と。


何気にここまで本気になったのは久しぶりかもしれない。


今の私、全身をフル稼働して全力で誤魔化そうとしてるからね。

……割と本当に私ってクズかも?


「ぁ、すみません。おやすみなさいませ……」

「うん、おやすみ~!」


結局分からなかったのか、分かった上で誤魔化されてくれたのか。

おそらく前者。


ニコっていう効果音が相応しい笑顔を浮かべて、手を振りながら階段を上った。


……早足にならないで。

余裕そうに。

なんなら引き留められたことなんて気にもしてないみたいに。


ガチャッと自室の扉を閉めて、誰も来てないのを耳で確認して、初めて私は安堵する。


よかった、誤魔化せたみたい。

いつも鈍いルー君が急に鋭いこと言うから、びっくりしたあ。


まだまだバクバクは収まらないけど、でも一安心である。


……あ、ていうか間違えたな、執務室に行こうとしてたのに。

焦り過ぎだって、私ってば。


……いやもういいや、寝よ。んでもってさっさと忘れよ。




読んでくれてありがとう!

いいね、ブックマーク、コメントなど、このお話を少しでも面白いと思ってもらえたら(主に作者のやる気アップに繋がるので)、評価の方よろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ