13 私の『ハジメテ』……?
朝も出しますっっっっ!(確定)
あとPV15000あざます!!
「やっほー伯爵~?」
「……やあ、ヴィー。随分久しぶりだね」
ちゃんと正規の手続きを踏んで押し掛けたとはいえ、夜中近いのにあまり驚かれずにそう返された。
夜中近いのだけれど、明日わざわざ行くのもは面倒だし。
まあ伯爵だし良いかなっていう、要するに伯爵を舐めて来ました。
はい。
言い訳はありません。
伯爵はどうやら仕事をしていたようで、執務室みたいなところに通された。
流石に夜なので、今回はノックもして、ちゃんと、本当に、正規である。不法侵入常習犯の私にしては珍しいよね。
そして心外にも、今回驚かされたのは珍しく私の方だった。
「……え、ヴィーって、私のこと?」
今まで、一年位前に改名してから立場が立場だったため、愛称で呼ばれることなんて一度としてなく、しかもそう呼んだのが伯爵だったのも相まって滅茶苦茶に驚いた。
「ああ、そうとも!もしや、嫌だったかい?」
「全然良いけど……え、伯爵、急にどうしたの?頭でも打った?」
別にいやとかじゃない。特に忌避感もない。
というか、多分そもそも呼ばれる名前に愛着がない。
……けど、え、伯爵ってそんなテンション高い感じだったっけ?
「相変わらず君は取り繕わないな、まったく」
「あ、そうそれ。それなんだよ、私が知ってる伯爵は。良かった、いつもの伯爵だ」
「「……」」
「…………駄目かもしれないなエクエス……っ!!」
「ん、エクエス?誰それ……?」
なんだか謎に気まずくなったので、こちらから話題を振る。
途端に伯爵が、『よくぞ聞いてくれた』みたいな顔(?)になった。
態度の急変が完全にもう恋する乙女だ。
「エクエスというのはね、ついこの間、養子にとった子なのさっ!」
「へえ、養子。……あれ、伯爵ってそういえば結婚しないの?」
「……流石、痛いところを突くね、ヴィー!」
立っているのに飽きたところで、空いていたソファに座った。
伯爵と机を挟んで対面する、完全マンツーマン状態である。
「そのエクエスって子に愛称呼びを勧められたってこと?」
「いや、君といるのが気まずいという相談をしたところ、仲良くなってみれば良いと言われてね!だから愛称から始めてみることにしたのさ!」
「……伯爵も大概失礼じゃなーい?」
「そんなことは、ないさ!」
「うーん……?」
にしても、さっきからビックリマーク多いな。
本当に今日、テンションどうした伯爵。
「面白いなあ、その子、会ってみたいかも。“エクエスちゃん”だっけ?……あ、それとも“エクエス君”?」
普通に興味本位で聞いたのだけど、顔をあげて目線を合わせようとしたところで滅茶苦茶に嫌そうな顔をされていたことに気付く。
……そういう顔されるともっと会いたくなるなあ。
「……“君”だね。だがしかし、君とは会わせたくない。純粋なあの子にどんな悪い影響を及ぼすか」
「うわ、酷い。……でもあれ、魔法の授業とかならできる、というかどこぞの教師よりは詳しいから、なんかあったら聞いてね!」
「……恐らく君には聞かないな」
「わあ酷い」
まあ真面目な話、私程この世界の魔法に詳しい人っていない気がする。
サラマンダー様のところにいた時に全属性の魔法知識は詰め込んだし、小説を知ってる関係上、未来の“聖女”や“勇者”、“魔王”の最終奥義とかも全部知ってるのだ。
んでもって魔力はほぼ無限である。
……誰がどう見たって、最強なんだよなあ。
「それと、第二王子の件、まだ返事は来ていないよ。どうぞ帰ってくれ」
「……ん-と、何の話だ?」
多分、私と伯爵の中で、初めて同時にはてなが浮かんだ……最初で最後の瞬間、になるんだと思う。
いや、死ぬ瞬間までは言い切れないんだけどね?
読んでくれてありがとう!
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