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身代わり花嫁の忌み子Ω、冷酷な暴君皇帝に番として溺愛される〜虫けらの俺が国を救う唯一の光らしい〜  作者: 水凪しおん


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エピローグ「千年の誓い、未来へと続く輝き」

 それから長い年月が流れた。

 蒼龍帝と玲玉の治世は、後に「白龍の時代」と呼ばれ、帝国の歴史の中で最も輝かしい黄金期として記録されることになる。

 二人が去った後の世界でも、龍脈は枯れることなく清らかな気を流し続け、民は飢えや病から解放され、穏やかな日々を過ごした。

 宮廷の奥深くに残された一冊の日記がある。

 それは、玲玉が晩年に綴ったものだと言われている。


『私は、自分が無価値な存在だと思っていました。けれど、たった一人の人が私を必要としてくれたとき、私の世界は色鮮やかに変わり始めました。愛されるということは、自分を許すということ。そして、誰かを守る力を持つということです。願わくば、この光が、後に続くすべての迷える魂の道標となりますように……』


 その日記の最後には、力強い筆跡で龍帝の言葉が添えられていた。


『我が愛、玲玉。お前のいない世界に意味はない。何度生まれ変わろうとも、朕はお前を見つけ出し、再びこの腕の中に抱くことを誓おう。龍の血が絶えぬ限り、我らの絆は永遠だ』


 今でも、帝国の古い言い伝えには、月の綺麗な夜に、二人の人影が白蓮の池のほとりを歩いている姿が見えると言う。

 一人は黄金の瞳を持つ威厳ある男。

 もう一人は、真珠のような輝きを放つ、美しい青年。

 二人が通り過ぎた後には、見たこともないほど清らかな花が咲き、風には甘い沈香の香りが残ると言う。

 それは、おとぎ話ではない。

 かつてこの地に実在した、究極の愛の形が残した、消えることのない奇跡の断片なのだ。

 二人の魂は、今も龍脈の深奥で一つに重なり合い、世界を優しく守り続けている。

 千年の時を超えて。

 そして、その先の永遠までも。

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