表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/16

定義

 生物

 単語としての生物は、生命のあるものを定義するが、定義が曖昧かつ広範に及ぶため、本稿では、特に記載のない場合、学術的な用語としての「生物」を、主たる定義とする。

 従って、本稿における生物とは、以下の機能をすべて持つものの総称とする。


 ・生殖機能が存在し、増殖機能を持つもの(増殖機能)

 ・摂食など、何らかの形で、栄養素を生成することのできるもの(栄養補給機能)

 ・自己の外的・内的状態を維持する機能(外的要因による変化を排除する機能)をもつもの(恒常性)

 ・外界との乖離(分離機能)


 従って、以上の機能を有さない金属や岩石などは、生物とは定義しない。


 魔法生物

 本稿では、魔法生物も、学術的な用語としての魔法生物をさすこととする。学術上、魔法生物は、以下のように定義される。

「魔法生物とは、生物の中で、魔力を生成する器官があり、恒常的に、あるいは潜在的に魔術を行使する機能が備わっているものをいう」

 即ち、魔法生物とは、「魔法を使用できる生物」を指すのではなく、「魔法を使用することは出来ないが、魔力を生成する器官が存在する生物」をも含めたものと定義される。

 なお、ここで言う魔法とは、「物理的な要因によって刺激や変化を与えることなく、「現象」を発現させる術および作用の総称」を指す。法陣術もこれに含まれるが、本稿における魔法生物の定義では、法陣術を発現できるものを、必ずしも魔法生物に含まないという事になる。


 従って、魔法生物には、一般に魔術不能が殆どを占めるプロアニアの人民を含む、ヒトも含む。一方で、広義の亜人種であるコボルトやオークは、魔力を生成する器官を持たないことから、法陣術を利用できるものはあっても、魔法生物には含まれない(なお、エルフ等の分類学上の亜人種は、全て魔法生物に含まれることは言うまでもない)。


 なお、魔法生物は一般的に、「魔物」と省略して紹介されることが多い。本稿においても、特に表記のない場合には、「魔物」とは魔法生物を指す。


 動物

 学術上も定義が分かれる「動物」という定義は、本稿では以下の機能を持つものを指す。


 ・痛みやにおい、感触などを認知する機能がある(感覚機能)

 ・可動的であり、積極的な移動能力を備えている(可動機能)

 ・体外からの栄養を摂取することによって、その生命を維持する(経口機能)

 ・その他動物と定義するに相応しいと神学上認められているもの


 その他、他者との交配によって子孫を残す等の機能を含む定義も存在するが、基本的にはこれら三機能を持つものは一般的に動物と呼ばれており、理解も容易なことから、上記の定義を採用する。

 従って、可動機能を持たず、経口機能も持たない植物などは、動物には分類されない。


 食物連鎖

 オリヴィエスにおいては、世界各地にみられる環境によって多様な動物が存在する。しかし、一般的に、動物には経口機能が備わっており、植物を食べる植物食性、動物を食べる動物食性、植物、動物双方を食べる雑食性などの基本的な生態がある。

 このような生態を基礎として、動物は、植物によって生成されるとされる数多の栄養を補給することによって、その生命を維持する。

 即ち、生物は全て、何らかの形で同じ地域に生息する他の生物に捕食又は被食されるという関係を持つ。このような関連性は、既に近年の生物学者によって提唱されており、魔法生物学領域においても、一般的な認識となりつつある。本稿では、このような関係を表現する為に、食物連鎖という用語を用いる場合がある。

 範例として、以下のように用いる。

 エストーラ、ノイブルク地方の草原地帯における魔物の食物連鎖は以下のようである。

 ・草の葉→ キッチョウアオムシ・ヤト→ アナムジナ→ フォクトネック


 表記では、被食者→捕食者という関係があり、一般的には右に行くほど数が少ないといわれている。

 なお、このような使用方法は必ずしも正確なものではなく、例えば、最も右側の生物は、左の生物全てを捕食するものもおり、逆に、右側にいる生物が左側にいる生物を捕食する、捕食しあう関係のものも、全くいないわけではない。また、捕食者が捕食した死肉の残部のみを食べる者もおり、その点については適宜紹介する。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ