まもるの告白。
うつらうつらとしていたら、チャイムの音が聴こえたので、目を覚ました。
「誰だろ……」
しつこく鳴るチャイム。私はカーディガンを羽織り、玄関に向かった。
「どなたですか?」
「オレ、まもる。 ちょっと開けて」
今更何の用?と思いながらも玄関のドアを開けた。
「寝てたの?」
「まあ……」
「具合悪いとか?」
「別に……」
パジャマ姿を見れば、何処か具合悪いと思うだろうか。
「で? 何か用あるの?」
「昨日は本当に悪かった……。 話聞いて欲しくて」
「もう気にしてないから」
「バカなオレの話を聞いて欲しい」
「取り敢えず上がって……」
テーブルの上にコーヒーを置き座った。
マヌケな私は何故家にあげてしまったのだろう。今更ながら気がついた。
「本当に具合悪くないの?」
「うん。 どこも」
コーヒーを一口飲み、まもるは話し始めた。
「昨日、 彼女からいきなり電話きてさ。 時間あったしちょっとだけ会う事にした……。 別れようと思ってたし」
「はぁ? 何でよ」
「瑠花が好きだから。 いい加減だし信じてもらえないかもだけど、 やっぱり瑠花しかいないと思った。 だからはっきりしてから瑠花に会うつもりでいたんだ」
「一言くらいメールくれたらよかったのに。 しかも今日見かけたし」
「最後に側にいてくれって言われて……。 本当は別れたくないけど、 最後だからって」
「で、 一緒にいたんだ」
「ただ一緒にいただけだよ。 一方的に別れようって言ったから……」
「ふーん……」
俯き加減に昨日の言い訳をするまもるを、信じていいのだろうか。
「改めて言うよ。 瑠花、 本気で付き合って欲しい」
言葉に詰まる……。 どうしようもなく腹が立つけれど、まもるの事を受け入れたい自分もいる……。
「考えたい」
「何で?」
「まだ信用できないから」
意固地な私がまもるを拒む。どうしても素直になれなくて……。
「瑠花を好きな気持ちは本当だよ」
「それが信じられないの」
「信じてもらうしかないけど……」
「とにかく考えたいから」
取り敢えずまもるには帰ってもらった。
一人静かに考えたい。
まもると私。ただの友達……。でも違う形になってしまったら?上手くいくのだろうか。彼女は納得したのだろうか。
しかし一緒にいたなんて、いくら最後だからって……。やっぱり信用できない?
お砂糖いっぱいのミルクティーを淹れ、飲みながらまもるとの事を考えた。




