表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/23

#3

目の前には白を基調とした豪邸が。

「着いたか。転送したのにあまり疲れてない」

「使う法力の量を少なくしているからね」

「なるほど。だから使えるのか」

「使えるのが、限られているからね」

と話していると、玄関についた。エントランスには真ん中に母。右側に執事。左側にメイドと言う配置で、お迎えだ。

父さんの姿を確認すると走り出す母。このまま抱かれていると、圧死するのが目に見えているので、素早く乳母兼メイドのマリアのもとへ飛ぶ。

間一髪、圧死を回避しマリアに帰宅の挨拶をする。教育係の執事のロバートに声をかけ不在の間のことを聞く。「お帰りなさいませ。ハルお嬢様。特に問題はありませんでしたが、西が少しきな臭くなってきております。」

「西か。確か次女が嫁いでいた気がするが?」

「はい。サチ様が嫁がれています」

「いま直ぐにどうにかするほどか?」

「そこまでは無いかと」

「じゃ。義兄のお手並み拝見かな」

「わかりました」

執事と今後の話し合いをしてからマリアを見ると「湯殿の準備ができております」と風呂へ誘導される。

ちらっと後ろを見るとバカップルがまだ、イチャイチャしているので無視。

この家の夫人は、落ちてきた人。トリッパーである。黒目黒髪の日本人。トリップ後、各国の王族と逆ハーだったらしいが、父が射止めて今では1男10女を生んでいる。そのためか、母がダメなら娘。という各国の思惑で年頃の娘は嫁ぎ、幼い娘は婚約している。

母の子供だからといって、母には成れないのに何を考えているのか、お馬鹿な私にはよくわからん。

「なあマリア」

「なんでしょうか」

「姉達は、自分自身を見初めてくれる相手じゃなくて、幸せになれるのだろうか?母の代用品で良いのかな」

「それぞれの考え方によりますが、私は自分自身を見てくれる相手が、良いと思います」

「だよねー」と湯船空立ち上がる

それを見たマリアが抱き上げ脱衣場へ移動。脱衣場では、私が信頼しているメイド達が、着替えをさせてくれ自室へ戻る。

「お疲れでしょう。お休み下さい。」と言われベッドへ。

「大丈夫」というも、ベッドに下ろされると目蓋が勝手に落ちてくる。

忌々し病弱体質。と思うも睡魔に身をゆだねる。


誰かの言い争う声。まだ寝ていたいのだけれども煩い。

目を開けると白金の髪の毛が顔にあたる。お祖母様に抱かれているのか横には黒髪の老紳士のお祖父様。

起きたのに気付き「おはよう」と声をかけてくれる。

前の方を見ると父と母が座っている

何があったのかな?と思っていると、お祖父様が「ハルの今後を話し合っているんだよ。私たちは、前にプレゼントした屋敷で信頼できるメイド・執事と暮らした方が良いと言っているんだけど」

「だめです。ハルはまだ幼く体が弱い。この屋敷で」

「一年間も気づかない親元で療養出来ないと思うが」

「くっ」

「ハルは、どうしたい」

「一人立ちする。前に貰った屋敷で生活を維持できるの」

「そうですよ。生活できないのであれば」

「往生際がわるいぞ。トーラス。ハルは色々お祖父様の手伝いしてくれた商品が売れているからね。売り上げの少しはハル用のとっているから生活は困らないよ。また、面白いもの作ったんだろ?」と見てくる

「面白いかわからないけど、便利なものは作ったよ?見てみる?」そういうと、良い笑顔で頷くため転送陣を見せる

「これは」と大人が息を飲む。周りにいたメイド・執事・護衛は当たり前だという顔をしている。何かやってしまったかなとお祖父様の顔を見ると「凄い。少ない法力で病人も安全に移動できる用にしてある」

「自分用だよ」

「そうだな。これならハルでも使えるな」と陣をみて呟く

やっちゃったみたいだな~。前のマントと同じ反応だよ。と思いながらメイドにお茶を頼み大人が正常になるのを待つ。

数分後、正常に戻った大人たちが再度話し合いをして決まったことと言えば、さっきの法陣を私名義で特許を取り神殿にうる。そのお金と前のマントの売り上げで、以前貰った屋敷で生活する。

メイド・護衛・執事は私が信頼を置ける数人を連れていく。

私の身分はどの国にも属さない者とする位だ

貰った屋敷がどの国にも属さない場所であり、手を出したら大変なことになる場所であることからそうなった。分かりやすく言えばドーナツの空洞の部分に該当する箇所。そこを手に入れればどこでも攻めれるし攻められるらしい

「何でそんなとこ買ったの」

「売りに出てたから。あと、面白そうだろ」

とイタズラっ子みたいな顔をしているお祖父様


平凡が遠退くと感じうなだれるしかない

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ