AIなのか、母親なのか〜後編
ーー美弥が産まれる5年前、美弥の母親の時水和心は高校3年生である18歳のとき、放火をして女子少女院に入った。
幸い死者は出なかったが、気が合わない同級生の家を丸焼けにしてしまった。
人通りが少ないからバレずに捕まらないと思っていたが、防犯カメラに映っていたから、すぐに逮捕されてしまった。
それが受け入れられなかった和心は、少女院内の檻の中で暴れ出した。
「私はやってない!早くここから出して!」
出してくれる訳がないと分かっていながらも、必死に叫び続けた。
「うるさいなぁ。静かにしてくれない?」
後ろを振り返ると、床に座って読書をしている小柄な少女が1人。
黒縁の眼鏡を掛けていて、緑のリボンで髪を一つに縛っている。
その喝のある声に、和心は少しずつ興奮がおさまってきた。
「新入り?名前は何ていうの?」
「時水和心です。」
どう見ても自分の方が年上なのに、敬語を使ってしまった。
「へー。殺人?」
なぜ殺人だと思われたのかは疑問だった。
「いいえ。放火です。」
「なーんだ。じゃあすぐにいなくなるじゃん。」
少女は和心の殺人よりはるかに軽い罪に少しがっかりしていた。
「和心は高校生?」
「はい、18歳です。」
ここまでの会話で、少女は自分の正体を言わずに一方的に和心に質問をした。
「和心は、私のこと興味ないの?今日から一緒にここで生活するのに。」
少女は少し不機嫌そうな言い方をした。
「いいや‥興味がないんじゃなくて、何を聞いたらいいかわからなくて‥」
「じゃあ今まで、どうやって友達作ってたの?」
その言葉に和心はグサっときた。
自分は友達ができたことないから。
「私‥友達ができたことが一度もなくて‥」
「そうなるのも当然だよ。友達になるには、まずは相手に興味を示さないと。」
初対面にもかかわらず、少女は思ったことをはっきりと口にしてくる。
「本当は、あなたのことをよく知りたいです。でも、変わっている私はずっと皆んなから嫌われていた。だから、これ以上嫌われるのが嫌で‥」
「変わっているから嫌われるんじゃない。良さは必ずあるよ。ただ、良さを上手く出せていなかったのはあるかもしれないね。」
「良さなんて‥あるのかな?」
「それがわからないなら、友達第一号の私が探してあげる。
あっごめん、言い忘れていた。私は徳永美久。中学2年生。今年になって、殺人をして捕まった。」
和心は、その日に初めての友達ができた。自分の方が年上なのに、美久のことを先輩だと思っていた。
美久は明るくて、賢い。
美久は殺人をした経緯を話すことはなかったし、反省する様子は見られなかったが、とても殺人をするとは思えなかった。
だけど、どうして殺人をしたかを聞くことはできなかった。
一年が経つと、美久は女子少女院を先に出て行くことになった。
「最後にひとつだけ聞きたい。美久は、どうして殺人をしたの?やっぱり‥いろいろ人間関係で悩んでいたんだよね。」
嫌な顔をされると思ったが、全くそうではなかった。
「人間関係で悩んだことなんてない。頼まれたの。報酬をもらう代わりに、私が殺すように。」
その答えは以外ではなく、美久らしかった。
「私は被害者に全く恨みなんて無かった。報酬だけが欲しかった。和心は信頼できる友達だから言えるけど、警察には内緒ね。」
美久は紙に自分の住所と電話番号を書き残した。
「和心が外に出たら、ここに連絡してね。」
「いいの!?私なんかが連絡して。」
「もちろん。でも、私以外でも和心の味方になってくれる人は絶対にいるからね。」
そう言い残して女子少女院を去って行った。
数ヶ月後に和心も女子少女院を出て行った。
すぐに美久の家に連絡をし、和心は美久の家に遊びに行った。
「いらっしゃい!」
美久は笑顔で出迎えてくれた。
「和心ちゃん、来てくれてありがとう。」
奥にいた美久の父親らしき人物も、和心を歓迎してくれた。
ーー美久には妹と弟がいた。
両親は小さい頃に離婚をし、美久は父親に引き取られ、妹と弟は母親に引き取られていた。
長い間、小さなアパートで父親と2人で貧しい暮らしをしていた。
今年で美久は中学3年生。
高校に行くお金は無いと思われたが、殺人の依頼人からの報酬で、高校に通う十分なお金を得ることができた。
今回の殺人は、高校に通うお金目当だったらしい。
報酬のために依頼人の存在を警察に隠し通し、適当に理由をつけて、自分の意思で被害者を殺したことにしたらしい。
「美久は、そこまでして高校に行きたかったの?刑務所に入って、たくさん苦しい思いをすると分かっていたんだよね。」
「少女院は、確かに苦しいことも多かった。でもそれ以上に、高校を出てから一生懸命働いて、お父さんを幸せにしたかったの。」
初めて詳しい動機を聞いて、和心は複雑な気持ちになった。
本当に自分勝手な理由で放火をし、親にも迷惑をかけ、結局は誰も得をしなかった自分の行動と比べてしまった。
美久の机の上には、金白学園高校の過去問が置いてあった。ついそこに目がいってしまった。
それに気づいた美久は、すぐに反応した。
「あぁ。塾に行くのは厳しいし、受かるかどうか分からないけど、挑戦はしてみようと思うの。」
「私、放火で退学になっちゃったけど、一応金白学園高校の生徒だったの!美久が合格できるように、全力でサポートするよ!」
和心の家から割と近かったため、週に3回程度美久の家に通い、勉強を教えることにした。
そしてあっという間に迎えた受験当日。美久は無事金白学園高校に合格することができた。
「和心、本当にありがとう!」
美久も父親も、喜んでいた。
そして、和心は合格祝いとして多めのご祝儀袋を渡した。
ーー「我慢しすぎないで、少しは遊んだりしてね。」
美久が高校に入学して以降も、2人は高頻度で会っていた。
そして和心が21歳になる頃には美久の従兄弟である、徳永慶太と出会う。
もちろん、美久からの紹介だ。
慶太は和心が放火をしたということは気にせず接してくれ、次第に仲良くなり、一年の交際を経て結婚することになった。
慶太と仲良くなれたのは、美久のおかげだと思った。美久に言われたことを思い出して、慶太に興味を示すことができたから。
和心が23歳のときに、美弥は産まれた。
あえて美久と同じ、「美」という文字を入れた。
美弥自身は覚えていないが、小さい頃に何回も美久と会っていたらしい。
しばらくして、和心と慶太はスマホの会社に就職したため、忙しいときは美久が美弥の面倒を見ていた。
美弥が4歳になる頃には、家族で少しだけ離れた街に引っ越したため、和心は美久と会う頻度がかなり減ってしまった。
それでも、一年に数回、2人でランチやカフェに行っていた。
幼稚園に通い始めた美弥は、友達が出来ずにいた。それを心配して、和心は毎回美久に相談をしていた。
「まだ4歳だから大丈夫だよ!急ぐ必要ない!これからの長い人生で1人でも友達ができればいいよ!」
相談する度にそう返された。
「その代わり、和心は美弥ちゃんのことを誰よりも大切にしてあげて!愛情というものを教えてあげて!」
そう、励ましてくれることもあった。
その頃美久は、金白学園大学医学部を卒業し、医師免許取得に励んでいた。
和心はそれを全力で応援していた。
ーーだがしかし、和心が32歳になる年には、美久は変わってしまっていた。
大事な話があると言い、美久は和心を家に呼んだ。和心は、結婚や就職の嬉しい知らせを聞けると期待して行った。
しかし、以前までの明るい美久は、もうそこにはいなかった。
「私、もう一度殺人をする。このヒ素を使って。」
美久の手には、ヒ素と書かれた袋が。
「えっ?」
突然の報告に、和心は混乱した。
「医師にはなれなかった。もう一度、報酬を得るしかないの。ちょうど、依頼人が見つかったから。」
「それはダメだよ。お父さんも、それじゃあ幸せになれないよ。」
「もうすぐお金が底を尽きる。そうしたら、お父さんも私も飢えて死ぬ。
私が死んだ方が、お父さんは悲しむから。」
「殺人をしてお金をもらい、更生してお金が尽きるを死ぬまで繰り返すの?」
「大丈夫。今回は前回よりもまとまった額を受け取れるから。これで最後になる。友達でしょ?分かってくれるよね。」
「友達だから言っているんだよ!殺人は絶対にダメ!殺された被害者は2度と戻ってこないから!」
このとき、美久は初めて和心に怒りをぶつけた。
「被害者?笑わせないで。偶然だけど、殺すのは私の妹。あいつは私にも依頼人にも、迷惑をかけてばっかりの厄介な奴だから。死んで当然。」
それにつられて和心も怒り口調になった。
「なんでそんな酷いこと言うの!?殺人をする美久なんて、大っ嫌い!」
和心の声が家中に響いた。
「もういい。あんたとはもう友達じゃない。出て行って。」
和心は無言ですぐに出て行った。
その日のうちに、美弥が眠ってから和心は今日の出来事を全て慶太に話した。
「和心は何も間違っていない。」
泣いている和心を、慶太は一晩中慰めた。
このことは、小学3年生の美弥には隠していた。
半年後、和心は慶太から美久の父親の訃報を知った。
アルバイト先で急に倒れて亡くなった。
少し前から重い病気が見つかっていたらしいが、治療をするお金がなく、無理して働いていたらしい。
和心は複雑な気持ちになった。自分は悪くないのにもかかわらず、重い責任を感じていた。
「美久は‥お父さんの病気のために‥」
和心は泣き崩れた。
「大嫌い」
とは言ったが、まだ心の底には美久のことが好きな気持ちが残っていたから。
「私が美久のお父さんを殺した‥」
和心と慶太は気持ち的に、美久の父親の葬式に行くことが出来なかった。
もし美久と会ったら、自分たちが殺されてしまうと思ったから。
ーー和心と慶太が美弥と話さなくなったのは、この日からだ。
和心は友達を、慶太は親戚を失ったから、元気がなくなった。
そしてこの経験で、人への愛情表現を間違えたと思った。
美弥を失う強い恐怖から、むやみに美弥に愛情を注ぐことが出来なかった。
だから、美弥がCherryになっても止めようとはしなかった。
ーーそう、美弥がどうでもよかったのではない。失いたくなかっただけ。
ある日、慶太は気づいた。
「きっと、美久は和心を友達って思っていたから、和心を信じて殺人をしなかったんだよ!」
知る限り、ヒ素を使った殺人事件は起こっていなかった。
和心はその言葉に少しだけ励まされた。
「でも…お父さんが亡くなってしまってからは、もう許してくれないはず…」
ーー「時間が解決してくれるさ!たった1回の喧嘩よりも沢山、美久は和心に感謝していることがあるはずだから!」
そう、
[時間が解決してくれる]
という慶太の考えがあったから、美弥に[時効おめでとう]とサプライズで言いたかったのだ。
数年経ってから、また会いに行こうと思った。
2年が経ったある日、ついに2人は美久の家まで行った。
しかし、ノックをしても返事はない。
その日は居ないのだと思って、諦めて家に帰った。
だが、次の日も、また次の日も、美久が出てくることはなかった。
1週間ほど通ったところで、ついに諦めることにした。
(やっぱり…許してくれていないんだ。)
一度は美久が引っ越したということも視野に入れたが、[徳永]というプレートが貼ってあるのを確認してからは、その可能性はないと判断した。
諦めてから数日後、ついにヒ素を使った殺人事件が起きてしまった。
その被害者の名前はーー
[赤坂千夏]
おそらく、美久の妹だった。
和心と慶太はもちろん、美久が殺したと確信した。
だが、よく考えると美久は父親のことを思って殺人をしようとしていたが、もう父親はいない。
だから、美久が犯人と決めつけることは出来なかった。
事件が起きてすぐは、チェリーも殺されていたことは知らなかった。
美久が殺した証拠も無かったため、2人はどうすることも出来なかった。
しかし、美弥が大切にしていたチェリーが殺されたことを知ってからは、美弥のために犯人を見つけてあげたいと思った。
だが、Cherryになってからでは遅かった。
美弥がこのことを知ると、良くない事態が起こるかもしれないと思った。
警察に美弥の正体を勘づかれてしまうことを避けたかった。
ーー時効が成立してから伝えよう。
そう、決めた。
まさか、自分たちが事故で死んでしまうとは思わずに。
この文章を読み終わった美弥は、すぐには状況を理解出来なかった。
でも、徐々に美久への怒りが湧いてきた。
(お金のために‥赤坂先生の姉を、湯瀬刑事の奥さんを殺した。)
美久が犯人と決めつけた。
(お母さん、なんでもっと早く言ってくれなかったのよ‥私は、美久だけに復讐をするべきだった。罪のない日本中の国民を巻き込んで‥)
美弥は立ち上がった。
「美久の家の住所を教えて。」
(もう、自分は捕まってもいい。美久が逮捕されれば‥それでいい。)
もう、すっかり夜になっていた。そして、すぐに美久の家に向かった。
「徳永美久さん、お話があります。出てきてください。」
美弥はひたすらドアを叩いた。それでも美久は出てこない。
「開けますよ。」
美弥は力ずくでドアをこじ開けた。
「ううっ‥」
ドアが開いた瞬間から、生臭い臭いが襲ってきた。
それと同時に、最悪な想像をしてしまった。
それでも鼻を抑えながらリビングまであがると、想像通り、白骨化した遺体が落ちていた。
「徳永美久‥」
服からして、女性の可能性が高い。
さらに、緑のリボンという特徴が美久に当てはまっていた。
美弥はそのリボンを無意識に指に巻いていた。
近くを見渡すと、スマホが遺体のすぐ近くにあった。
そのスマホに充電器を挿し、そのまま中を調べた。
そうすると、LINEで亡くなる前にしていただろう会話を見ることができた。
亡くなる前に依頼人としたLINEを見つけた。カフェで千夏が頼んだ飲み物にヒ素を入れるために、指定した時間に千夏に電話をするよう頼んでいた。そして、飲み物にヒ素を入れることに成功したから、報酬を受け取る場所を北葛公園に設定していた。
「やはり、美久が犯人か。」
そのとき、美弥は違和感に気づいた。
依頼人とのやりとりの時期が、赤坂千夏が亡くなる2年前のものだった。
ここは警察に任せようと、警察に通報した。
美弥は通行人ということになった。
死亡推定時期は赤坂千夏が亡くなる2年前。死因はヒ素によるものだった。
警察は自殺とみなした。
「ちょっと待ってください!」
息を切らした赤坂光輝が現場に到着した。
「思い出したんです。美久は、千夏を殺そうとしたんです。」
現場は騒然とした。
「幼少期に親が離婚して以来、美久とは全く会っていなかった。だけど突然、千夏が亡くなる2年前に急に会いたいと連絡がありました。しかも、僕は誘わずに千夏と2人きりでカフェで会いたいと。」
「そうなのか!?」
「確かに、千夏はカフェにいる途中に電話が掛かってきたらしいです。不自然な内容で、切ろうとしても相手が切らせないようにしていたらしいです。」
「その電話の相手が‥依頼人に違いない!その人の名前は?」
「ごめんなさい。名前までは知りませんが、千夏の交際相手です。」
赤坂がそう言った瞬間、後ろから聞き覚えのある声が聞こえた。
「どういうことだ?」
後ろを振り返ると、そこには湯瀬刑事の姿が。
「やっぱり、あの女は俺のことを愛していなかった。あいつが浮気をしていたことは、薄々気づいていたんだよ!」
「それはお前が妹ばかりに目をやって、千夏のことを放っておいたからだろ!」
赤坂は反論し、湯瀬刑事に掴みかかった。
しかし他の警官たちが止めに入り、何とか血が流れずにすんだ。
「そうだ‥話には続きがあった。」
警官に腕を掴まれながらも、赤坂は話し続けた。
「千夏が電話が終わって席に戻ってきた直後、美久はトイレに行ったらしいんです。
そして千夏がヒ素が入っていただろうコーヒーを飲もうとしたところ、美久が頼んだ同じ種類のコーヒーが運ばれてきました。
だけど受け取る際に千夏は、美久のコーヒーをこぼしてしまった。店員を呼び、すぐに拭き取った後に新しいコーヒーを注文したらしいのですが、少し時間がかかると言われたらしいです。」
「まさか‥」
そこにいた人たちは、同じことを予想した。
「そうです。千夏は気を使って、自分の分のコーヒーを美久の方に置いた。それに気づかずに、美久はそのヒ素入りのコーヒーを飲んでしまったと考えられます。」
「そういうことか‥」
美久が千夏のコーヒーにヒ素を入れた後、千夏が誤って美久のコーヒーをこぼして自分のコーヒーを美久の席へ移したため、美久はそれを自分のコーヒーだと思って飲んだ。
警察たちも美弥も、その可能性が高いと判断した。
調べると依頼人は、既婚者である千夏に騙されたことを恨み、美久に殺すように頼んだと分かった。
依頼人は、去年に病死していた。
「赤坂、俺は千夏を愛していたんだ。裏切られる前までは‥」
「千夏は自分勝手じゃない。お前が千夏に何かしたんだろう。」
「俺は何もしてない!」
「裏切られてからは、愛していなかったんだよな。離婚しなかったのは、妹のためだよな?千夏の収入に頼っていたからな。」
美弥は一人考え込んでいた。
一体、誰が赤坂千夏を殺したのだろうか。
美久が犯人でないとしたら、依頼人の男なのか。
だが、赤坂光輝と湯瀬刑事も怪しい。
赤坂は美弥に、美久の存在や千夏が浮気していたことを隠して、全部湯瀬刑事のせいにしようとしている。
湯瀬刑事は、妹のことしか考えていないように思える。
そう考えているうちに、夜が明けた。
ーー(赤坂先生は、私の遠い親戚だった。)
そうだからか、美久を責めることができなくなった。
愛情はあるけどお金がない美久、お金はあるけど愛情がない美弥。完全に正反対だ。
美弥は無意識に持ち帰ってしまったリボンを、赤坂先生に返した。
このリボンは、父親から幼少期にもらった物らしい。
それを、大人になってもずっと大切にしていた。
遺体は腐っても、このリボンだけは腐らなかった。
家に帰ってから、もう一つの大事なことを思い出した。
(両親は、私のことを放っていたんじゃない。スマホ越しで、ちゃんと見守ってくれていた。)
理由はないが、美弥はあのAIは両親だったと確信した。
(そうだ!両親が言ったセリフ。「味方になってくれる人は絶対いる。」それは、赤坂先生に正体を知られたときに言われたんだ!)
なんだかんだで、赤坂光輝と徳永美久は同じ考えをしていた。兄弟は似るものだと感じた。
結局、家の掃除は五十嵐夫婦に手伝ってもらい、案の定、後日子供の世話を頼まれてしまった。
ーー徳永美久は、まだ小さい美弥の世話をしていた。
子供の世話は好きだったのかな?




