41話
「お礼に1つ聞いてあげる」
「…ん?」
後頭部に回された手…近づいてくる蓮の顔……唇………
……………………ッ……
蓮に…キス……されてる……………
心臓が激しく鼓動する。
「可愛い顔しちゃって」
離れた唇が恋しい。
「この先は尚にはまだ早いね」
俺がもっと大人だったらこの先もあったのかな。
「そろそろベット行こうか」
「……ふーん…そうやって女誘うんだ」
嫉妬してますよ誘われた女たちに。
だから嫌味な言い方とかしちゃいますよ、悪い?
「普通そんな誘い方しないだろ」
「知りません、普通とか知りません」
「お前喜怒哀楽激しすぎ」
「蓮の誘い方は?」
「別に何も言わないだろ」
「言わないって?」
「流れじゃない」
はあ!?そんな流れ知らんし!
「お前は川か!」
「ファミレス行ってポテト頼んだ奴がいたら許可取らずに勝手に食べるだろ?そんな感じ」
「はあ!?」
「流れ」
「スケベエロジジイ」
「………俺ら同級生だけど」
なんだよ流れって場数踏まないと無理だろ!
「やだやだヤリチン野郎」
「ヤリチンじゃないから」
「不特定多数と関係もってたらヤリチンだろ」
「不特定多数と関係もってないから」
「場数踏まないと流れとか普通しらんからな!」
「本とか普通に生活してたら情報入るだろ」
「はあ!?本なんて見た事ありませーん」
「俺もそんなに見た事ないけどっ」
「そんなに!?そんなにって事は見た事あるんだ!スケベ!どこに本隠してんだよ!」
「隠してないから、持ってないし」
「嘘つけ!」
「本当に持って、あっ、持ってるわ」
はあ!?マジで持ってんじゃねーよエロ魔人!
「違う違う俺のじゃないから」
「誰のだよ!」
「田中」
田中とは隣のクラスの男。
「……………田中?なんで田中?」
「柴田に渡すように言われて忘れて持って帰ったわ」
柴田とは同じクラスの男。
「とか言って見る気で持って帰ったろ!」
「別に興味ないって」
「はあ?嘘つけ!」
「本当に興味ないなら」
「ふーん、へー、あーそうですかー」
「絶対信じてないだろ」
信じれるわけないだろが!!
「尚は見た事ないんだよね」
「ないよ」
「じゃあ見てみる?」
「………へ?」
「本、見てみなよ」
「いやいやいや大丈夫」
「なんで?見てみたらいいじゃん」
「本当に大丈夫!」
「なんでも経験でしょ」
「だとしても今じゃない!」
「なんで?」
好きな人と一緒に見るもんじゃないでしょ!
「気持ちだけ受け取っ」
「取ってくるわ」
ソファーから立ち上がる蓮。
学校カバンがある部屋に消えて行った。
この状況……ヤバいんですが!




