39話
蓮の後頭部に手をまわしキスをする。
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なんの音も聞こえない。
ただ聞こえるのは自分の心音だけ。
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このまま時が止まってしまえばいいのに。
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ゆっくりと目を開けながら唇を離す。
蓮と目が合った。
やってしまった…きっと蓮は本気で俺がキスしてくるとは思ってなかったはず……欲に負けてしまった…
「ごめん」
とりあえず謝ろう。
「なんで謝んの」
「本当にしちゃったから」
「別にってゆうかあんなんでいいわけ?尚の本番ってアレ?今時アレで満足する女子いる?」
「………へ?」
「5歳児のキスじゃないんだから」
「……だってっ」
「逆にアレだけ?って思ったけど」
「ぬぅあ!」
濃いやつとかいきなり無理だから!知らんし!!
「お前と違って純粋なんでね!」
「俺も純粋ですけど」
「一緒にすんな!」
「尚が知らないだけで俺は純粋です」
「じゃあ誰なんだよ」
「……誰?」
「誰を抱いたんだって聞いてんの!ってか彼女とかいた?いなくない?だとしたら彼女でもない女と関係もったって事じゃん!」
聞きたくないけど知りたいんだよ全部。
「なんか今日いつも以上に可愛いね」
「……はっ?」
「また嫉妬してる?」
「………はあ!?」
「俺の事どう思ってんの?」
それは……どう言う意味ですか………
見つめ合ったまま黙る2人。
「ヤリチンとでも思ってる?」
「………へ?」
「俺の事、誰とでもやる奴だって思ってんの?」
そっちか!危な!もうちょっとで恋愛としてお前が好きだとか言っちゃうとこだった!
「ヤリチンとは思ってないけど」
「けどなに?」
「何人か経験あるんだろうなって」
「俺に彼女いた事ないって知ってんじゃん」
「そうだけど……知らないだけで彼女いた事あるかもじゃん…塁もそうだっし…拓哉も彼女いたし…」
「俺は彼女できたら尚にちゃんと話すけど」
隠さず話してくれるだろうとは思ってたけど。
「だとしてだよ」
「…………だとして?」
「彼女じゃない女抱いてるんでしょ?」
「だとしたら?」
やっぱそうなんだ………なんか泣きそうかも。
「さすがに彼女だけにしとけよ」
「彼女いないって」
「だから彼女だけにしろって」
「だから彼女いなっ」
「だったら抱くなよ、なんで彼女でもない女抱くの?処理くらい1人でやればいいじゃん相手いないとできないわけじゃないんだから」
何も言い返してこない蓮。
言い過ぎた?俺に言う権利なかった?
蓮から目を逸らした俺。




