23話
田島とカラオケBOXの前に立つ。
「誰来んの?」
「他校の女子4人!」
「他校に友達いるんだ」
「………何が言いたのかな?」
「お待たせ!やば!!」
普通に可愛い感じの女が4…5…6人?
「多くね?4人じゃなかった?」
田島が友達の女の子に聞く。
「増えちゃって、まあいいじゃん!中入ろ!」
受付を済ませて室内に入る。
「私滝本君の隣ね!」
ちなみに滝本とは俺の事。
「えっなんで!そこは平等にジャンケンでしょ!」
「私が博とセッティングしたからみんな来れたんだよね?だったら最初は私が隣でしょ!」
博とは田島の事。
「じゃあ私反対側!」
「絶対無理!私が隣行く!」
「いや私が行くから!」
「いやっ」
「もういいって!とりあえず滝本は1人椅子に座って後は適当に座って途中移動したらいいだろ」
納得いかない顔のみんなを横目に1人椅子に座る。
俺は4人で居る時以外歌わない。
田島の友達がノールックで番号入力をする。
「えっ」
思わず声にしてしまった。
「いただきました!」
田島の友達がガッツポーズをする。
「やばい!可愛い!」
他の女子が騒ぐ。
「えっ…くらいで騒ぎすぎじゃね?」
「は?あんたバカ?滝本君と会話したんだよ私!しかも、えっ、の可愛さやばいから!」
「じゃあ俺の、えっ、も聞かせてっ」
「黙れ初日の出!」
「誰がハゲ頭じゃ!光ってねぇわ!」
「ってか2人お似合いじゃない?」
「「は?」」
田島の友達の友達の発言に2人がハモる。
確かにお似合いだと思う。
「ってか席替え!滝本君ココに座って!」
田島の友達の友達が横をトントンしている。
「あーーーまだいいや」
座ってまだ10分も経ってないだろ。
しばらく経って俺はトイレに向かった。
「はぁ…疲れた……」
鏡の前で本音を吐く。
特に誰かと喋ったり何かしたわけじゃないけどあのテンションと女の争いにうんざりしていた。
「滝本君」
えっココ男子トイレですが!!
田島の友達の友達が男子トイレに入ってきた。
「女子トイレは向こうだけど」
「知ってるよ、知ってて入ってるから」
変態なのか?
「2人になりたくて」
「……は?」
「親から電話鳴った事にして部屋出てきちゃった」
だとしても普通トイレから出てくるの待つだろ!
「このまま2人で消えない?」
「消えたら田島に悪いし」
「大丈夫だって!」
普通にダメだろ。
「……しない?」
「………は?」
「コ、コ」
は?意味わからん!
「ココ市内だけど?」
「……へ?」
「市内ならいいとか市外がダメとかじゃないから、この場を抜け出すのがダメって言ってんの」
何も返事をしない女。
わかってくれたならそれでいい。
「じゃ俺先戻るから」
男子トイレに女を残して部屋に戻った。
しばらくして女も部屋に戻って来た。




