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5話 ポテトオムレツ 10

 「…そういう時の狼は気が立ってしまっているから。…もし村にでも来てしまったら大変だわ。」

 「…あぁ。…だから今、ロンド達の班と二手に別れて捜索しているんだ。」

 そのまま大人達だけで、話が続いていく。

 時同じくして、サーラは直感的に不可解な違和感を感じ、すかさず辺りを見渡しだす。

 周りは、山林ばかりの風景が広がる。

 また真正面にも、川が真っ直ぐ下流まで伸びており、遥か先の村の方角へと流れている様子だ。

 すると下流の川沿いで異変があった。

 対岸側、ーー山と村までの中間地点にある林の奥から、誰かが抜け出てきたようだった。

 若い女の人だ。とサーラは思った。遠目から見ても、しっかりと容姿が確認できる。

 その人は此処等の村人ではなく、見た事もなかった。長い茶色の髪が特徴的で、小柄の体格に大きめな外套を纏っている。さらには足取りがフラフラしていて、今にも地面に倒れそうだった。しかし必死に何かから逃げているようだった。

 さらに続けて、対岸側の林から複数の狼達の遠吠えも響いてきた。

 大人達も異変に気がつき、崖下の様子を伺い出す。

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