↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
25/64

00024RJ「キーメイル→おパンツ」

この24話は、試験的に、元原稿になかった話を挿入してみています。それとあわせて、一つ前の話を、終盤だけですが変更しました。

「驚くのも無理はないな」

 と、ジョーカーは言う。


「いや、驚くも何もそれ、普通の女物の下着じゃないのか?」


「たしかにそれはそうなんだが、

 俺は別に冗談で言っているつもりはないんだ。

 このキーメイルが単に、女性用下着の形をしているだけなんだと思えばいい」


 ジョーカーは、キーメイルを机の上に置いた。


「改めて順を追って説明しておこうか。

 先ほども言ったように、

 イメージを具現化・再現する際には、純一自身の精神力を消費していたんだ。

 だから能力を使えば疲れるし、

 たとえ才能があっても、精神力を越えたレベルのことはなかなかできない。

 もちろん精神力は休めば回復する。使えば使うほどに、その最大値も伸びて行く。

 その精神力の最大値を、より簡単に引き伸ばすアイテム、それがキーメイルだ」


「キーメイル……」

 俺はごくりと唾を飲み込んで呟いた。


「純一、キーメイルはな、影世の津秋も持っているんだ」


「影世の津秋も?」


「ああ。津秋だけじゃない。

 現世に生きる人間は全員。つまり影世に生きる人間は全員、キーメイル(おパンツ)を穿いているんだ。

 そしてそのキーメイルは、それを奪うことによってしか獲得できない」


「じゃあまさか、

 ジョーカーが津秋を奪えって俺に言ってきてたのって?」


「そうだな。

 津秋を奪えと言ったのも、一つには津秋のキーメイルが目当てでもあった。

 津秋のキーメイル(おパンツ)を自分のものにすれば、純一の精神力は伸びるんだ。

 影世に慣れてきたおかげで、今の純一は、イメージ化の才能が精神力の方を追い越してしまっている。

 このままだと、才能があるのにキャパシティの制約がかかることになるから、

 より自由に能力を使おうと思うのなら、キーメイルの獲得は不可欠になるはずだ」


「だけど、どうして下着なんだ?」


「影世は現世の本質を表す。

 そいつの最も大事なところを守っているのが、キーメイルなんだよ。

 だから、まずもってキーメイルは下着になってしまうんだ。

 たとえばそうだな。重厚なセキュリティか何かだと思えば良いよ。

 心の壁として機能して、他人の侵入を阻んでいる。

 しかしガードの堅いセキュリティほど、堕とした時に得られるものも大きくなる。

 それは精神力の最大値として返ってくる。

 覚えなくても良いが、俺はこれをメイルポイントと呼んでいる。

 略したらMPだから、ゲームの感覚でこっちだけ覚えても良い。

 すごく簡単に言ってしまうと、

 純一の場合は、キーメイル(おパンツ)を手に入れると楽にMPの上限を伸ばすことができて、強くなる。

 そんな感じだな」


「なるほど……。

 じゃあもしかして、そのキーメイル(おパンツ)を沢山集めれば、

 俺はもっともっと強くなれる?」


「その通りだ。

 純一はキーメイル(おパンツ)を集めれば集めるほどに強くなる。

 強くなりたいなら、キーメイル(おパンツ)を集めることが肝要だ。

 だがまぁ、今回は大月を殺るのを先にしてもらう。

 それに、津秋のキーメイルは、大月が監視している。

 先に津秋のキーメイルを奪おうとしても、大月が邪魔をしてくるかもしれない」



 その日は姿を元に戻してもらって、現世(うつしよ)に帰った。


 毎回全身化けさせるのは面倒だからと、

 次にしてもらえるのは大月殺害当日の日曜ということになった。


 あれだけ似せられたら十分だし、

 十分殺れる。


 あとはジョーカーみたいに落ち着かないとな。

 思い返すとジョーカーはずっと冷静だったから。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。