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【異世界転生戦記】~チートなスキルをもらい生きて行く~  作者: 黒羽
第4章:アルダスマン国の崩壊
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第161話:自己防衛のために武器を作ろう

 エルシオンに戻り、その日は特に何もなく終えることが出来た。久しぶりにエリラが隣で寝ている様子を見てちょっと嬉しくなった。やっぱり自宅はいいなと思った。


 そして、珍しくエリラの寝相が良く、その日は気持ちよく寝ることが出来ました。



 翌日、起きるや否や早速作業に移った。


 まず屋敷の敷地内で土というより砂地に近い場所から砂を大量に集める。


 そこからガラスを作りにかかるのだが……どうやれば良かったっけ? 溶解法っていう1500度程度の熱で加熱して液体状態にしてその後に冷却する方法が最も一般的な方法らしいのだがそれ以外の事は全く知らないんだよな。

 そこで、まずガラス細工の製品(家にあった飾り物)を《神眼の分析》で解析を行った。そこから材料を解析し、《錬成術》で砂から材料を取り出すという荒業をやってのけた。出来るか不安だったが意外とすんなり出来たので正直な所驚いた。


 技術すらも超越してしまうスキルの恐ろしさを垣間見た瞬間だった。



―――スキル《錬成術》より派生スキルが開発されました。

―――スキル《錬成術・分離》を取得しました。


 

 お久しぶりです脳内アナウンスさん。


 さて、そんな事は置いておき、材料が出来たのであとは《錬成術》の本来の能力でガラスを生成。それを綺麗に曲げてレンズを作成する。それを繰り返し前玉と呼ばれるものを作成した。

 そこから容器を作成して、さらに《記憶》スキルを紙に書き込み、人工魔力石(意図的に魔力を濃縮し固めた石。自然の魔力石より多くの魔力を蓄積できるが制作難易度は高く、国レベルで持つほどの施設も必要なので、作られているのは極僅か)と接続しいわゆるテープを作成する。


 勘のいい人はもうわかったかと思われるが、俺が今作っているのは防犯カメラだ。


 もっとも、俺らの世界にあったあんなカメラは勿論作れない。構造を知らないからだ。


 そこでまず、レンズ(前玉)を作成し、光を縮小させる仕組みを作り、焦点部分に《記憶》スキルを書いた紙にある記憶部分を当て、記憶をさせる、保存する魔力石と組み合わせそれを容器に入れて完成だ。


 注意しておくが、普通のカメラの構造はこんな生半可なものじゃない。もっと複雑で精密に作られているのは間違いない。これは魔法とスキルのお蔭で出来ているだけなので決して間違えて理解してしまわないようにお願いしたい。

 ちなみに記憶させる方法だが人工魔法石にDVDなどにデータを保存するのと同じ方法を取り入れただけの簡単なものだ。そして保存されたデータはある程度の量がたまると俺の方に直接送られてくる仕組みになっている。

 ちなみにそのデータは《倉庫(ストレージ)》に直接収める事が出来てしまった。形が無い物のなずなのだが、生きていなければ本当に何でもいいようだ。

 ただし、取り出しをするには媒体に納めなければならず、手に出すなどのことは出来なかった。まあ、そんなことをすれば空気中に出た瞬間に魔力が拡散してしまうから当然なのだが。ちなみに、俺だけが見る場合は媒体などに移す必要は無く《マップ》など同様に俺の視界内で映すことは可能だ。


 そんな感じで防犯カメラを複数個作成。それを玄関や敷地の周りや室内の一部に取り付けておいた。全部が見えるように付けた方がいいのだろうけど、後々のデータの整理が大変そうなのである程度で収めておいた。


 次に、戦力アップを図るために武器の作成も開始したかったが、防犯カメラの作成やデータのやり取りなどで結局丸一日潰してしまった。


 その間、珍しくエリラは居なかった。その後、庭でほぼ一日中ずっと一人で素振りや魔法の練習をしていたと言う事をテリュールなどから聞いた。

 

 あれから思う事もあったのだろう。頑張っているみたいだし少し様子を見ていようと思う。






 翌日、その日も起きてからすぐに作業に取り掛かった。ちなみに食事などは運んでもらって自室で食べている。子供たちから不評を買っているようだが、終わったらたっぷり遊んであげると言うと素直に納得してくれたので助かった。


 さて、今日はと言うと武器制作に取り掛かろうと思う。


 と言っても、今日はまず試作品を作るだけだ。まずは試作品を作り、全員に試してもらい自分が一番使いやすいと思う武器を選んでもらい、それから本格的な製造を始めるつもりだ。

 もっとも、鉱石類が全く足りないので試作品を作るのがやっとなのだが……これが終わったらどこかの鉱山にでも忍び込んでうば……ゲフンゲフン……借りて行くことにしよう。(返すとは言っていない)


 まず、基本となる片手剣を作る。そこから刀、大剣、槍、棍棒、ハンマー、斧などを作り、遠距離系では弓、クロスボウなどを作成していく。


 そこに今回は更に強力な武器を作成した。


「……出来た」


 黒色で統一された色に形はくの字に近く敵を殴り殺すには軽く、かといって鋭い刃を持っている訳でもなく、一つの口だけがあるだけの武器だ。

 そう、人類が作り出した現代にまで続く基本兵装武器「銃」だ。


 そう、俺はこの世界には無いはずの近代武器を一足お先に作ってしまったとのだ。


 もっとも、魔族が《爆炎筒》を作ってしまっている以上、魔族もすぐに作る事は可能だろう。むしろ制作難易度は《爆炎筒》の方が上だと言う事がのちの調べて分かってしまった。


 これは魔力を消費して撃つ「魔弾」タイプと俺らの世界同様、弾薬を入れて火薬で発砲をする「実弾」タイプの二つを作ってみた。「実弾」はレシュードのときみたいに魔法が制限された時のために作ってみた。お互いに魔法が使えない状況下でこれを出されたら相手もたまったもんじゃないだろう。


―――スキル《火器銃製作》を取得しました。

―――スキル《全属性装填(エレメンタルリロード)》を取得しました。

―――スキル《全属性装填》のエキストラ効果が解放されます。

―――スキル《射撃》のレベルが「2」上がりました。


==========

スキル名:全属性装填

スキル分類:戦闘スキル

取得条件

・六大属性魔法を取得していることが前提となる。(六大属性:火・水・風・土・光・闇)

効果

・銃系統の武器に属性付与が自動的に付く。

・実弾系銃にも付与可能。

・六大属性以外にも取得している属性の魔法なら属性付与が可能となる。

・なお、魔力消費量は通常時と変わらない。

・例外として実弾系は属性付与分の魔力が使用される。

・実弾系の銃の場合、魔法が使えない状況下でも属性付与が可能となる。

エキストラ効果取得条件

・空間魔法を取得していること

エキストラ効果

・スキル《複合魔法》取得者のみ使用可能。属性を二つ以上同時付与が可能となる。

・射撃系統スキル(弓、クロスボウ)がレベル「8」以上のみ使用可能。銃弾に【分裂(クラスター)】【追尾(ホーミング)】【爆発(エクスプロージョン)】の効果を追加する。

・新スキル《射撃》を追加する。

・《射撃》を取得している場合、スキル《射撃》のレベルが「2」上がる。

==========


 なんかすげぇスキルきたぁぁぁっっっ!!


 つまり銃一丁持っているだけで全属性攻撃が可能という訳か? 魔法が封じられた状況下でも非常に役に立ちそうなスキルだ。

 てか、銃を作っただけでこんなスキルが手に入ってしまっていいのか?

 それと、エキストラ効果って初めて聞くな。なんか色々やばい代物が付いてきているが有難く使わせてもらうことにしよう。


 さて……この武器は大人たちだけに使わせておこう。子供たちが持つと思わぬ誤射を生みそうで怖くてたまったもんじゃない。

 て、言うよりか普通の武器ですらも正直なところ扱わせたくないのが本音なんだよな……まあ、そんなことが通用する世界じゃないことは重々承知だけどさ。


 俺はさらにそこから自分用に試作武器を何点か作成し、さらに補助系装備やある人物に上げるための武器の試作品も制作した。


 その日は結局それで一日を終えてしまった。作るの自体には対して時間は取らなかったのだが、補助系装備でどんな効果を付けようかとあれこれ悩んだのが痛かったな。


 でも、まあ今日中に出来て良かった。これで明日には皆に使ってもらえれるな。







 そう考えていた時期が私にもありました。





 翌日。


 コンコンコンと言う音に気付いた俺は目を覚ました。

 時間にして現在の時刻は朝の5時。まだ太陽もこんにちはしていない時間帯だ。


 瞼をこすりながら俺はベットから降り、扉に向かって行った。


 一体誰だ? と思いつつ俺が扉を開けるとそこには同じく眠そうな顔をしたテリュールが立っていた。


「なんだ一体?」


「ごめんね、こんな朝早くに……なんか来客が来ているのよ……ふぁ……」


 来客? こんな時間帯に来るとは随分と失礼な奴だな。


「誰か分かるか?」


「えーとねぇ……うーんと……」


 寝ぼけている頭で必死に考えようとしているのだろうが、緩い声によって真面目に考えているか? と問いたくなってしまう。


「もういいや、会ってみるからテリュールは寝ていな」


「ふぁい……おやすみにゃさい……」


 そういうとフラフラした足取りで自室へとテリュールは戻って言ったのだった。








「ごめんなさい、こんな朝早くに」


 取りあえず着替えをして、一階に降りて玄関に出てみるとそこにはソラが同じく眠そうな顔で立っていた、


「うん……まぁ、それはいいけど何の用?」


 本人も眠い所を見るとどうやらソラも不本意で起きたのだろう。てか、そうじゃなかったら困る。


「それがね……なんか人が一杯来ているのよ……」


「人が?」


 こんな時間帯に? しかもこんな非常時に? 一体誰が?


「そう……ミュルトさんもどうするべきか困っているみたいだったから、クロウにも手伝ってもらおうかなと思って……失礼だとは思うけど一緒に来てもらってもいい?」


「うーん……まぁ、いいけどさ」


 一体何のことか分からないまま、俺はソラに付いていくがままに街の中心部へと向かって行くのであった。

 久しぶりにスキルを作ったら色々アイディアが出てきてああなっちゃいました。後悔はしていない(ry

 

 第4章もいよいよ終わりが見えてきました。朝早くに大量の人……早朝に街の隅っこでリバースしていた人を思い出しながら書いていました。

 なお、本編にリバースを入れるなんてことは……第1章でありましたね(遠い眼差し)


 なお、リバースをしたタイミングが分からない人は第57話を参照して下さい。テリュールの黒歴史を見る事が出来ます。


 活動報告にて【異世界転生戦記】のコメント返し001を行いました。良かったら御覧になってください。

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