表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
うっかり短編と連載間違えたからもういっそここを怪文書製造室とする  作者: あらまき


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

1/3

初志貫徹しやがったから大後悔時代に突入してやった


かかったな!

怪文書第三弾です。


もし間違って見た人が居たらごめんなさい。

そんな人いるわけないと思いますが。



 ここはラウンジ『後悔』。


 どうしようもない後悔を語り合い、酒で涙を洗い流す悲しき女の楽園。

 ここに笑顔は似合わない。


 そんなラウンジ『後悔』では、毎週金曜夜に、【後悔公開航海バトル】が繰り広げられる。


 何をするかと言えば、ぶっちゃけ明石〇サンタ。

 集まった全員が自分の経験した不幸、つまり『後悔バトル』を叩きつけあい、最も不幸と認められた優勝者は何でも願いが叶うとされる。


 私は二十歳の女の子。

 飲めるようになったのは昨日。

 つまり、私がここに来るのは、運命だった。


 そうして私は語りだした。

 決して忘れられない、私の後悔を――。


 私には、幼馴染の男の子がいたんです。


 たぶん、それなりに良い感じだったと思うんですよ。

 周りの友達は皆いつ結婚するんだなんて冷やかしてましたし。


 しかも彼は、クリスマスや誕生日は、かならず私の家に来てました。

 ええ、毎年です。


 こいつ、本当に私のこと好きだなぁ。


 なんて、メスガキっぽい気持ちで見下してたんですよ。

 もし過去に戻れるなら、ぶん殴ってやりたいですね。十六連くらいは。


 そうしたら……こんな悲しい想いをしなくても……。


 ああ、はい。

 それでなんですけど、うち、メスガキ流ゲーミング華道の家元なんですよ。

 ご存じですよね? メスガキ流ゲーミング華道。


 立派な父なんです。

 幼い頃に母を失った私に、寂しい思いをさせないよう、精いっぱい愛情を注いでくれて……。


 はい。うちは父と私の二人暮らしなんです。


 ちなみに父の外見はメスガキそのものです。

 当然ですよね。家元なんですから。


 ……ああ、想像つきました?

 そうだったんです。


 幼馴染は、私の父目当てだったんですよ。

 幼稚園の頃から、ずっと父に会うために私に接触してました。


 幼稚園で女装メスガキに脳を焼かれたと考えたら、幼馴染も被害者と言っても良いかもしれませんね。

 絶対許しませんが。


 ちなみにですが、父は愛妻家で、失ってからもずっと母を思って生きていたんです。

 それでも、一念岩をも通すと言いますか、最後に愛が勝ったと言いますか。


 幼馴染は『亡き奥さんと共に、俺は貴方を支えたいです。俺と残りの人生を歩んで下さい』なんてプロポーズをして、それで父も陥落。


 今では二人のメスガキに囲まれて生きてます。

 え? ええ。二人のメスガキ。


 そりゃ、メスガキ流ゲーミング華道ですからね。

 幼馴染もメスガキになりますよ。


 え? 私? なるわけないじゃないですか。

 変なこと言わないでくださいよ。


 そういうわけで、『こいつ私のことを好きすぎるだろう』なんてあぐらをかいて特に何もせずにいて、気づけば父と幼馴染が結婚し、死ぬほど気まずい家庭で暮らしている、なんて状態です。


 ちなみに今度、家族が増えます。

 え? そりゃ妊娠おめでたですよ。

 当然でしょう、結婚してるんですから。

 え? どっち?

 そんなの、どっちにも決まっているでしょう?


 というわけで、今後は五人家族ですよ。

 私はずっと独り身ですけど。はは。


 というわけで、どうでしょうかね? 私、ぶっちぎりで優勝出来ません?

 え? 暫定三位? ちょっと低すぎません? 忖度してませんか? 一位は誰です?


 ……え? 増えるわかめに父を殺され、ジャイ〇ンばりのデスボイスに兄を殺された人? しかも二人とも盗撮魔だった?


 まあ……はい。

 私の不幸なんて、そう大したものでもないですね。完敗です。


 ちりんとグラスを鳴らし、私は敗北を受け入れる。


 初めてのお酒は、海のように悲しい味だった。


『』


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ