支援した讃岐うどんを食べる
食べて応援。
――香川。
日本の地方。
潮風が吹くこの地から、ささやかな救援要請が届いた。
とある地方企業からの声だった。
ある事情として、麺類の在庫を抱えてしまった地方の会社である。
このままでは廃棄。食品ロスという悲しみだけでなく、
製造にかかわった人々の努力が無駄になってしまい、金銭的に大変になってしまう
そこで――
「支援だ!!」
草薙が支援した。
そこで送られてきたのは
「讃岐うどん!」
讃岐うどんは、昔から続く、小麦と塩と水で練り上げられた
日本の代表的なうどんの一つである。
特筆すべきはそのコシ。
独特の強い歯ごたえと、つるりとした喉越し。
長年に職人達が磨き上げてきた製法と香川の
水質、塩が育んだ伝統の味といっていいだろう。
(うまそうだ)
じっくり丹精をこめて作ったという讃岐うどん。
この食料には多くの人の想いがこめられている。
廃棄は色々な意味でもったいない。
ゆえに……
「食うぞ!」
草薙は讃岐うどんを食べる。
◆
「こいつは煮るのが大事だ」
湯をわかす。
ぐつぐつ波立つ湯に、硬く締まった麺を投入する。
(ゆっくり煮るか)
この讃岐うどんは丁寧に煮るのが大事。
◆
「できたぞ」
白く艶やかに変化した麺。
ふわりと立ちのぼる湯気から小麦(国産)の香りがたつ。
讃岐うどんが煮えた。
湯にいれる前は固かった讃岐うどん。
だが煮る事によってツルツルのコシガ伝わってくるような
見た目だった。
「……くうぞ!」
草薙、讃岐うどんを食す。
麺をすする。
「……うまい!」
やはり麺のコシがとてもある。
小麦の風味が強く、しかし後味はさっぱり。
食い応え、実にあり。
(食べてるって感じだな)
ボリューㇺがあるのに重くない。
さっぱりとした想いを感じる味だった。
この讃岐うどんは糖質(炭水化物)が中心だが良質な小麦から作られている。
エネルギー補給に最適なのだ。
「うまい!!」
食す。
食す。
食す。
「……うまい!」
サラっとしている。それでいてコシがある。
だからか、満足感のあるうどんだった。
「――良かった」
支援して良かった。
草薙は思った。
(金額は、微々たるもんだが)
ささやかな金額、ささやかな支援。
だが――
「――それもまた良し」
(頑張れよ、香川!)
(頑張れよ、関わる多くの日本人!)
草薙悠弥は食品応援。
日本の地方を、地方産業を応援したのであった。




