降伏条件の合意
5日間で様々な話し合いがなされて概ねの合意が出来た
それが以下の通りだ
1、王国はサウス辺境伯家嫡男ユリウスに国家予算1年分を3年間の分割で払う
2、王国はサウス辺境伯家並びに寄子貴族の完全な自治を只今より慰謝料期間内は認める
3、当然、完全な自治の間は納税の義務はない
4、3年間の間は民間人の移動や移住は自由
5、不可侵条約と内政不干渉
6、ヨツバ総合商会から正規金額による物資の売買と輸送
7、王国国内の全ての立ち入り許可
8、サウス領へ貧民や孤児などの無制限移民許可
9、サウス領及び寄子貴族家の状況報告無効と王国からの視察拒否
10、王国貴族の序列による命令拒否権
このような感じで要約すると王国さんは3年間お金払ってね。
サウス領主を含めて周辺貴族家も好き勝手やりますけど王国に報告しませんよ
人の往来や移民は制限かけないよ、でも貧民や孤児なんかはサウス領が受け入れるよ。戦争で王国さんは貧民養えないでしょ?
それに伴い王国内は自由に歩き回るし王国貴族が例え上役だとしても命令は聞きません
戦争の間は物の売り買いと搬送は通常通り請け負うからお金ちょーだい
うん、普通ならあり得ない条件だね
ほぼ独立国家扱いだし自分達の領土にズカズカと入られるし拒否は出来ないし例え王族でもサウス辺境伯や寄子貴族に命令が出来なくなる
でも条件を承諾しないと辺境では戦争準備してるし他国も進行してくるからね
この機会だからゴリ押ししたよ、王国からの離脱も出来たけどそれは理由があって最初から選択枠には無かった。
ジメッツ王は終始
「ワシの夢が…ワシの野望が…」
って喚いてた、知らんがな。
逆にエリザベス王女様は顔が真っ赤にしてキーキー言ってた
「だから、私がユリウスの妻なのよ、あの優しかった貴方は何処にいったの?私をあまり困らせないでくださいまし。お詫びに私を自由にさせてあげますから。」
すとーん、なお胸を精一杯寄せて上げてのポーズをしているが俺には何も響かないぞ
勇者君だけが即座に「おー」って反応してた
そういう反応速度はさすが勇者君だな、彼の中では響き渡っているんだな
少し前屈みになりながら何も反応しない俺に貧乳の良さを永遠と語る勇者君
最後はエリザベス王女様にマジで殴られてた。(でも、顔は嬉しそうだな)
それに比べて桃色の髪の聖女アルメリアと目が合う
やはり聖女様は素晴らし物をお持ちだな
雄大な大地に牧歌的な風景を連想させるまさに、北にあるノースタン神聖国にある世界三大景観のハルビット平原を望む霊峰ユーカラン山のようだ。地元では《恵みの山》と言われ昔から崇拝されている。
麓は動植物が多く生息しているが山自体は標高が高く難所で登りきる者は少ない
流石は聖女様は聖なるお山だった
そしてその隣には紫色の髪の毛で眠そうな目をしたこれまたものすごい山をぶら下げている勇者パーティー《魔導師》様だ
魔大陸にある世界最大の標高がある魔境ヘルバーン山だ
草木が生えず、魔物が跋扈する山でユリウスの地元のサウス領の隣にある魔の森と同列の危険地帯
噂では頂上付近にはダンジョンがあるのではと噂されているが誰も確認出来ていない
魔導師様は攻撃重視のようだ
《魔導師》様は圧倒的な攻撃力で《聖女》様は圧倒的な防御力にユリウスは
「どちらも極振りか。確かにハマれば強いな、しかし弱点もあるから一概にどちらというのは…」
「ちょっと、ユリウス。私の話しを聞いていらして?」
王女様が突然入ってきた。顔から視線を下にして
「うるさい、エリザベス王女。俺は今、最強の矛と最強の盾のどちらかを…」
まさに思考を遮られ頭にきた。
「何ですの?それは…」
「ん~、極振りよりはやはりバランスが良いのかな?今の状況では…」
周りを見渡していくそこには俺の護衛をしている冒険者クラン《不知火》の1番隊隊長『銀華』のユキミがいた
俺が上から下まで1度見るとユキミの銀色の綺麗な尻尾がユラユラと揺れ、耳が垂れる
「いた、流石はユキミだ。攻守のバランスが取れていて、でも登りきるのは難しい難攻不落の山だ」
ユキミの頭を撫でてやると尻尾が更に激しく揺れる
「く~ん、ご主人様~」
うん、可愛い。
それにしても、王太子殿下はあの魔境山と聖なるお山を攻略したのか?
以前、一緒に風呂に入った時に見たがヤツの股の下ではあの魔境では通用しないぞ
なんかチートでも持ってるのかな?
「私の話しを…」
エリザベス王女は環境的に厳しい土地だからな
まぁ、大体は予定通りに纏まったかな。
パーティー前に決まって良かった
これで予定通りに始められる
良かったよ、無駄にならず最高の舞台を迎えられる




