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お前の全てを奪ってやったぜ。と言われたがほとんど無傷な俺はどうすればいいの?悲しむマネをすれば満足してくれるのか?  作者: 月鈴
第九章 新たな同盟相手

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男なら当たり前の事だろう

 メタルワームを討伐する中で狭い、暗い、崩落の危険がある中で巨体のメタルワーム七匹と相対した俺達は、個別の戦闘を切り上げ連携して倒す事にした。

 唯一ダメージらしいダメージを与えていたサミーをトドメ役にして、ユキミとエリアをサポートに討伐していく。


 俺? 俺は暴れまわるメタルワームと、サミーの強烈な一撃で崩れてしまいそうな山を魔法で支えていた。

 彼女達を生き埋めになんてさせねーぞ。

 魔力がゴッソリと削られていく中で、俺は耐久力と精神力を試されていた。


 彼女達は俺の状況を理解しているのだろうな。緊迫した中でも、確実に指示を遂行していく。だからこそ安心してられるんだ。

 一匹、二匹とメタルワームが倒れていく中で、俺は一つの疑問が出て来ていた。コイツらはどこから来たのだと……


 七匹目が倒れて山の地鳴りも落ち着き、もう崩落の心配は無さそうだ。ヤレヤレ、山一つを魔力で支えるなんて普段なら絶対にお断りだけど……


「みんな、よくやってくれた。流石だ」


 俺は魔力を使い過ぎて汗がスゴイ。少し気が抜けたのか少しよろけた所にユキミ、エリア、サミーが支えてくれた。アハハ、限界だったのバレテーラ。


「ご主人様」「貴方様」「マスター」


 少しづつ遠ざかる意識の中で、三人の心配そうな顔がやけにハッキリと見えていた。



 ※ユリウス魔力枯渇により気絶中


「魔力枯渇ですね。今は気を失ってますね。今回は少しヒヤリとしました」


 ユキミがユリウスを抱えて落とさないように、そっと座る。


「ええ、山を支え続けるなんて普通はやりませんね」


 エリアもユキミと一緒に、ユリウスを寝かせる為にゆっくりと下ろしていく。


「でも、流石だね。やり切っちゃう所がスゴイよね」


 サミーも大事なモノを落とさないように、慎重に座り込んでいく。


「「「でも、やっぱりカッコいいよね」」」


 三人の意見は一緒だったようだ。


「ユキミ、ゴメンなさいね。妻のアナタがいるのは分かってるのよ。もちろんフローラ姫様やネメシアやシャルロットも」


「そうだね。ボクもキミ達からマスターを取りたいワケじゃないんだ。ただ仲間に入れて欲しいだけ」


「そうですか。私はもちろんフローラ様も分かっておいでだと思いますよ。だからいつでもご主人様に気持ちをお伝えしても構いませんよ」


 ユキミがユリウスに膝枕をしてあげた。


「ありがとう。それにしても貴方様は気がついてないのかもしれませんが、色々と声に出てますよ」


「アハハ、そうだよね。『全く、女の子を支える男って言うのもいつも痩せ我慢だよな。でもな……やり抜くからこそ俺は彼女達の上に立ってられるんだぜ。なぁに、大丈夫さ。俺がカワイイ女の子を生き埋めなんてさせるワケねーだろう。不知火総隊長の意地を見せてやるさ』だってさ。ボクは戦闘中だけど顔がニヤけてしまうのガマンしてたよ」


 サミーはユリウスの髪をかき分けて、顔をジッと見ている。


「そうですわね。普段は少しエッチなくせに急にカッコいい事を言ったりやったりして、ドキドキさせられてるコッチの身にもなって欲しいわ」


 エリアはユリウスを覗き込みながらも、頬をつねっている。


「それがご主人様です。お二人共にどうするのかを決めたらガマンしないで下さいね。私達は先にご主人様と結婚させて貰いましたが、ご主人様を一緒に支えていける仲間は大歓迎ですから」


 ユキミは優しい顔でユリウスを覗き込んでいる。

 三人で談笑しながらユリウスの回復を待っていた。

 静まり返った坑道に彼女達の楽しげな会話がだけが響いていた。


 ユリウスが気絶してから数時間、三人で交代して膝枕をしてユリウスが起きるのを待っていた。


 ※ユリウス再起動


「ん? なんだ? やけにプニプニするし、いい匂いがするな。あれ? そういえばメタルワームとの戦闘中で……あっ」


 俺は今の状況を理解してしまった。そしてマズイ状況である事も。この感触は……間違えない。

 太ももだな。という事は膝枕だね。

 そうそう、不思議なんだよね。女子にやって貰った膝枕ってよく寝れるんだよね。なんか温かいし柔らかいしいい匂いするし。

 もう、起きたくないよ……


「マスター、起きてるよね。へんな所に顔を突っ込まないでくれないかな?」


 あっ、はい。すいませんでした。

 俺はすぐにシュタっと飛び起きて、声の主であるサミーに……


「大変良い寝心地でした。ありがとうございました」


 サミーは赤い顔をしてプイっと横を向いてから俺に『べー』って舌を出してからまた横を向いた。

 俺は一体どこに顔を突っ込んでいたんだ? 思い出せ……俺よ。


 エリアは「私も膝枕してたのに……」と聞こえるか聞こえ無いか分からない位の声でなんか言ってた。

 ユキミに至っては「流石、ご主人様です」と……

 夫婦になってもご主人様呼びなんだよね。本人が望んでいる事だから別に構わないんだけどね。

 でも、一つ言わせてくれ。そういうプレイじゃないよ。本当だよ。


 魔力枯渇で少し気を失っていたみたいだけどおかけで半分位まで回復出来た。メタルワームの死体を持ち帰る為に収納魔法でエリアが保存してくれていた。

 それと気絶中に皆が周辺を探ってくれたみたいで俺達は問題が起こっていたと思われる地点へ向かっていた。


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