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人形ノ奇劇 ー白の章ー  作者: みつば


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こんにちは! ▒░█░▓へようこそ!

まずはあなたの性別を教えて下さい ▼


  男性

▶ 女性

  秘密
















女性 なんですね!

では、あなたの名前を教えてください ▼


▶ デフォルト

  自分で決める
















【メアリス】でよろしいですか? ▼


▶ はい

  いいえ
















素敵な名前ですね!

では▒░█░▓の世界へ、いってらっしゃい! ▼


▶ はい
































「…………」


 ぱちり、と目を開く。


「……ここは」


 むくりと体を起こし、辺りを見渡す。


「ああ、”こっち”の世界だ」


 懐かしい夢を見たせいか、()()の記憶と一瞬混ざる。


「久しぶりに前の世界の夢を見たな。……何の夢を見たか忘れたけど、なんだか懐かしいや」


 起きて夢の内容を忘れてしまったけど、なんとなく懐かしい感情だけが残った。


「メア、起きたなら手伝っておくれ」


 パジャマから普段着に着替えていると、扉の向こうから祖母の声が聞こえる。


「今行く!」


 ()()()は祖母との二人暮らし。

 両親は物心がつく前に亡くなってしまった。普通の子供と違って私は、その時には既に前世の記憶があった為、自我が確立していから悲しかったけれど、その分祖母が愛情を持って育ててくれたから今は悲しくなんてない。


「いただきます」

「はい、召し上がれ」


 サラダとパンの朝食を頬張り、仕事へ向かう。その前に鏡の前で軽く身支度をし、改めて自分の姿を観察する。

 私の髪は白く、目は紫だ。この色合いからファンタジーを期待したのだが、生まれてこのかた一度も魔法を見た事が無い。剣についても村で扱うものはおろか、持っている人すらいない。強いて言えば農具くらいだ。ならば機械世界か? と期待した時期もあったが、時計など元の世界で見た事あるレベルのものしかなかった。聞けば魔王どころか魔物や魔獣といった類もいない。普通に野生動物だけだった。


 まだこの村から出た事はないが、たまにこの小さな村にも商人や旅人は訪れる。娯楽の少ないここではそう言った人が来ると、町の話や外の世界の噂話を毎回子供たちでせびるのだが、どの話の中にも特に異世界感は感じられなかった。


「じゃあいってきます」

「いってらっしゃい」


 しかし生活は回る。今の私は六歳、元の世界で言えば小学一年生と言ったところか。

 祖母は身の回りの世話は自分で出来るが、あまり体が強くない。だからまだこの体は幼いが、私は外で出来る簡単な仕事をしていた。そもそも私の中身は十七歳だし、足腰の悪い祖母に生活を頼り切りになるのは避けたい。

 それに祖母も祖母で、両親のいない私をちゃんと育てようと家で内職を頑張ってくれている。本当は私が二人分の食費を稼げれば良いのだが、働いているといえど子供では稼げる金額に限界があった。だから無理はし過ぎず、お互いに出来る範囲で支え合っている。


 暮らしは大変だけど村の人々は親切だし、祖母からの愛情も沢山貰っているので、私は今の生活で満足していた。





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