第62話 最終試合開始
どうも、そろそろここで言うことが無くなってきたミーシャですっ!!
今は、氷華の国の闘技場で売却したい白氷竜の素材などをインベントリから出していたのですが…
「え、えっと…」
「貴方、戻ってきていいわよ?」
突然の事に呆けていた私を、女王様が声をかけて呼び戻してくれたおかげで何とか意識を思考のそこから呼び起こせました。
「静粛に」
女王様の放ったたった一言で 、観衆は先程までの興奮が嘘のように静まり返りました。
「今回、こちらの冒険者のおかげでホワイトアーブルの森を氷竜から取り戻すことに成功した。そして、先程の素材は氷竜の上位個体である白氷竜のものである」
その言葉に、観客席にいた人達からざわめきが起こる。
「その素材を、ある程度売却して貰えることになった。今年の武道大会の優勝者には、この国の永住権とその白氷竜の素材で作られた武器防具一式を賞品として出す」
観客からは驚きの声、歓喜の声が溢れかえった。それもそのはず、竜は血の一滴さえも利用価値がある大変貴重な素材のだ。しかもそれが上位個体である白氷竜の素材で作られた武器防具一式を貰えるのだ。
「素材の売却金は大会終了後に渡すから、大会を見ていていいわよ」
「分かりました。それじゃあ…」
「あ、待ってちょうだい、いま一般の観客席に行くと大変なことになるからVIPルームの方に案内するわね」
そして、女王様の案内でついた部屋は、細かい所まで装飾にこだわった重厚感のある装飾的なインテリアなどがあり、 色はこげ茶や黒、濃紺など深みのある暗い色を多く使っていてとてもクラシックな部屋でした。そして、何故か部屋の壁に大きな黒い板のようなものがありました。
「…?あの、これって…」
「あら、初めて見たのかしら?それは景色を映し出す魔道具よ。闘技場に設置してある撮影の魔道具と連動してるらしいのだけど…説明を聞いてもあの技術者の言ってることがよく分からないのよね…」
「へぇ〜、それってどんな人なんですか?」
「そうねぇ…技術力は高いのだけど、一度作った物と同じ物はあまり作りたがらないわね」
う〜ん、初めての事はワクワクするけど同じ作業とかをするのが嫌いなタイプかな?ゲームだと素材集めやレベル上げの周回が面倒くさくて嫌いな人とか?そんな事を考えながら見ていると、気づけば最後の試合間近になっていました。最後に残ったのは大剣使いと短剣使いをそれぞれ持っています。
「ヴェスタちゃん、どっちが勝つと思いますか?」
『私は短剣使いの彼女だと思いますね』
そして、決勝戦が始まりました…




