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異世界で【天職:プレイヤー】やってます!  作者: フユルト
第五章〜:白雪、氷の森
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決勝戦

いや、その…遅れて本当にすみません…(´・ω・`)

「さぁ、決勝戦に勝ち進んだのは短剣使いのアーティアと大剣使いのマーセルッ!!」


拡声の魔法を使って司会者が私の名前と相手の名前を告げた。私は大剣を背中から抜き放った男を見て、腰に下げた二振りの短剣を引き抜いた。



「それでは〜…決勝戦開始ですッ!!」


「オラァッ!!!」


その宣言と同時に、マーセルが上段に構えた大剣を振り下ろす。その攻撃をスレスレで回避し、逆手に握った右手の短剣を脇腹に向けて…


「おっと」


男は振り下ろした大剣を一瞬にして引き戻し、自身の身体と短剣の間に割り込ませた。私はその大剣を蹴って男から距離をとる。けれど、マーセルは一気に距離を詰めて来る。


「…ッ」


振り上げられる刃を二振りの短剣で受け流し、返す刃の勢いで前傾姿勢になって攻勢に出る。だが、どれだけ斬撃と突きを放っても、マーセルには届かない。




「おいおい、本気でやろうぜ?」


「…」




私は前傾姿勢をやめ、身体の力を抜いていき…本気を出すことにした。







「【水天:雨の夜露】」







私の足元から水が湧き出て、それは闘技場全体に浅く広がっていき、更には空が暗闇に覆われて雨が降り始める。


「【水冷剣】」


私はマーセルに向かって駆け出しながら、足元の水で生成された剣五本を空中に浮かべて、マーセルに射出する。


「【火炎装甲】ッ!!!」


マーセルは大剣を地面に突き刺し、そのスキルの名前を告げる。すると、マーセルを包み込むように紅蓮の炎が纏われる。水冷剣がその炎に触れると一瞬にして蒸発してしまった。


「【水冷装:大太刀】」


左手の短剣に水が吸い寄せられ、大太刀を形成する。その大太刀でマーセルに斬りかかるが、蒸発するだけで大したダメージが与えられない。


「こっちからも行くぞ…ッ」


マーセルの大剣から炎が噴き出す。私は水冷剣を大量に生成して足止めをするが、あまり効果はない。


「【フレア・バースト】ッ!!!」


マーセルから振り下ろされた大剣から炎の斬撃が私を飲み込もうと向かってくる。私は水冷剣を最大まで作り出して、その全てを防御に徹しさせた。


「【水天:堕天龍】」


頭上にその身体の全てが水で形作られた龍が現れ、マーセルに狙いを定めて降下する。マーセルはフレア・バーストを中断して大質量の水を大剣を頭上に持ち上げてガードした。


「【氷天:氷月歌】」


マーセルの足が凍りつき始める。それは、まだ火炎装甲を使用しているにも関わらずだ。氷天:氷月歌の能力は相手を凍りつかせる…というものではない。厳密には、対象者の熱を奪うというものだ。そして、防いでいた水が凍りつき、大剣の炎も消え去った。


「これで、私の勝ち」


もはや動くことすら叶わなくなったマーセルの首筋に、短剣を突きつけた。だけど、まだ物足りない…



「…」



私は、カメラの一つにもう一つの短剣の切っ先を向けて、白氷竜を狩ったという少女に対して勝負を挑むことにした…





次回からはミーシャちゃん視点に戻ります…本当に遅れてすみません…

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