第43話 “狐火”
どうも、暫くはお肉をもう見たくないミーシャです…
今は、森の中で焼き肉をして、後片付けを終えて帰る準備をしている最中なのですが…
『…マスター、憑依の許可を』
「え?なんで?」
『此方を見ている者が5人程、周囲を囲まれています』
「えぇ…私何かやったかな…じゃあ、殺さないように手加減してよ?」
『…善処します』
ミーシャの身体の操作権限がミーシャ本人から離れ、元勇者であるヴェスタに移る。それによって、髪は金色に、瞳は蒼眼に変化し、白いフード付きのローブを纏う。
「…何者ですか?」
「…」
ヴェスタの言葉と同時に、狐面を被った獣人が木々の裏から姿を見せる。
「あ…」
「…鈴さん、何か知っているのですか?」
「は、はい…あの人達はお母様が直々に鍛えた部隊、“狐火”です…」
その瞬間、狐火の者達は一斉に短刀を持って迫る。
「身体強化…スキルを封印する結界ですか…はぁッ!!」
スキルが発動しない事に気付き、ヴェスタは自身の首を狙う一撃を相手の腕を弾く事で無効化、脇腹に回し蹴りを放つ…と同時に背後から迫る刺突に対し、腕を掴んで地面へ叩きつける。
「きゃっ…」
「…っ」
その間に鈴に近づかれており、咄嗟に手を伸ばして引き離そうとするが、相手が鈴の手を掴むほうが早く、その瞬間、狐火と鈴がこの場から消えた…
…ん?何でスキルを無効化されてるのに狐火が消えたかって?
理由はそれを無効化する魔道具を持ってるからだよ♪
…スキルを使わなくてもヴェスタちゃんは普通に強いです…




