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結果

 いやあ、いい言葉だねえ。

 初めて閉じた、って。

 気持ちいい。

 すごく気持ちいい。


 ◆


 結果


 一、資源相への転換


 導水区画では、死の花は毒をほとんど蓄えず、果実に油を満たし、葉と茎は硬質化し、種は球状硬質体として採取できた。これは従来、豊かな条件で見られた資源相を、西部荒野の造成区画において再現したものといえる。


 二、営巣抑制


 水分条件を固定した試験小区画では、鳴音の傾向が安定し、上空滞留が増す傾向が見られた。これに対し、水分量を周期的に変えた区画では、音域が揺れ、長期滞留は減少した。さらに人工打音を併設した区画では、求愛に伴う重なりが成立しづらく、営巣行動への移行は顕著に抑制された。

 すなわち、防除の要は単に音を鳴らすことではなく、好まれる音を固定させないことと、求愛の重なりをずらすことの二つにあった。


 三、維持部材供給


 得られた種子は球状硬質体として軸受け交換に利用でき、油脂は回転部の保守と補給食加工の双方に転用し得た。これにより、再開発区画は自らの維持に必要な部材を内部で賄う循環を持ち始めた。装置が土地を支え、その土地が装置を支える、という関係が初めて閉じた。


 四、区画の副次効果


 人工音響設備は、防除目的のために導入されたものであるが、結果として、風車水車の回転と畑の鳴音とが重なる独特の風景を生んだ。これは往来する者にとって新区画の印象を決定づける土地の顔となり、工芸資材や補給食と並んで、当該地域の新たな特産化の可能性を示した。防除設備は景観を損なわず、むしろ景観の核となった。


 ◆


 はいどうも!チーム・ミスリルの瑠璃ちゃんだよ!

 来ました。

 R。

 Results。

 結果です。


 いやあ。

 いいねえ。

 いいですねえ。


 Methods の時点で、かなり好きだったのよ。

 均一にしない。

 揺らす。

 定着しすぎない。

 維持を最初から区画に織り込む。


 うわ、性格わる。

 でも好き。

 ってやってたじゃん。


 で、結果です。


 ちゃんと出てる。


 それが、まず嬉しい。


 一、資源相への転換。


 はい。

 出ました。


 導水区画では、死の花は毒をほとんど蓄えず、果実に油を満たし、葉と茎は硬質化し、種は球状硬質体として採取できた。


 うん。

 まずここね。

 ちゃんと再現してる。


 豊かな条件で見られた資源相を、西部荒野の造成区画で再現した。

 この一文、地味にかなり大事。


 だってこれ、

 台地や豊かな土地でたまたま見られる現象でした、

 で終わってないんだよね。

 条件を持ってきて、区画で再現した。

 つまり、自然観察を人間側の土地操作へ落としてる。


 うわ、好き。

 やっぱり好き。


 しかも、ここで止まらないのが、この論文の嫌なところであり、いいところでもある。


 二、営巣抑制。


 はい来ました。

 こっちが本番まである。


 水分条件を固定した試験小区画では、鳴音の傾向が安定し、上空滞留が増す傾向が見られた。


 うわあ。

 やっぱりそうなるんだ。


 いや、Methods の時点で絶対そうだろうなって思ってたよ?

 思ってたけどさ。

 結果でちゃんと出されると、うわあ、ってなる。


 だってこれ、農業的には成功してる可能性が高いんだよね。

 安定してる。

 条件が揃ってる。

 でも、その成功条件が、そのまま翼竜の成功条件にもなっちゃう。


 はい。

 公共事業あるある。


 人間にとって好ましい安定が、別の生き物にとっても好ましいとは限らない、じゃないんだよ。

 好ましいことがある。

 しかも、かなり好ましい。

 だから寄ってくる。


 いやあ、嫌。

 でも好き。


 で、それに対して。


 水分量を周期的に変えた区画では、音域が揺れ、長期滞留は減少した。

 さらに人工打音を併設した区画では、求愛に伴う重なりが成立しづらく、営巣行動への移行は顕著に抑制された。


 はい。

 拍手。


 ちゃんと二段で効いてる。


 揺らすだけでも効く。

 でも、人工打音まで入れると、重なりそのものが成立しにくくなる。


 ここ、すごくいいんだよね。


 ただ追い払いました、じゃない。

 なんかうるさかったので来なくなりました、でもない。


 好まれる音を固定させないこと。

 求愛の重なりをずらすこと。


 防除の要はそこにあった。

 って、ちゃんと言い切ってる。


 うわあ。

 性格わる。

 好き。


 いやでも、ほんとにそうなんだよね。

 生き物相手の防除って、相手が嫌がることをする、だけじゃ長持ちしない。

 相手が成立できない場を作る。

 その方が、ずっと設計っぽい。


 で、三。


 維持部材供給。


 ここ、だいぶ好きです。


 得られた種子は球状硬質体として軸受け交換に利用でき、油脂は回転部の保守と補給食加工の双方に転用し得た。


 はい。

 いいですねえ。


 回転部の保守。

 補給食加工。

 この並び、すごくいい。


 機械の腹と、人の腹が、同じ畑から出てくるんだよね。


 うわ、好き。


 しかも、その次の一文が強い。


 これにより、再開発区画は自らの維持に必要な部材を内部で賄う循環を持ち始めた。

 装置が土地を支え、その土地が装置を支える、という関係が初めて閉じた。


 うわあ。

 来た。

 閉じた。


 ここ、めちゃくちゃ好き。


 だってこれ、再開発の成功って、ただ畑が採れます、じゃないんだよね。

 循環が閉じるかどうかなんだよ。


 水を引く。

 死の花が資源相になる。

 その資源が装置を保つ。

 装置がまた土地を支える。


 はい。

 閉じた。


 いやあ、いい言葉だねえ。

 初めて閉じた、って。

 気持ちいい。

 すごく気持ちいい。


 四、区画の副次効果。


 ここね。

 ここ、ちょっと笑った。

 いや、笑ったっていうか、にやっとした。


 人工音響設備は、防除目的のために導入されたものであるが、結果として、風車水車の回転と畑の鳴音とが重なる独特の風景を生んだ。


 出た。


 いや、出ると思ったよ?

 思ったけど、ちゃんと書くんだ、そこ。


 防除設備が景観を損なわず、むしろ景観の核となった。


 はい。

 好き。


 これ、めちゃくちゃいいです。


 だって、防除って、たいてい見た目がいやなんだよね。

 柵。

 網。

 音。

 追い払うためのもの。

 つまり、人間が困ってるから仕方なく置くもの。


 でも、これは違う。

 結果として、その土地の顔になった。


 うわあ。

 いい。


 しかも、前にミスリルが言ってたの、ここでちゃんと戻ってくるんだよね。

 音は、防除のためだけにあるわけじゃない。

 生活の音でもある。

 工芸の音でもある。

 伴奏にもなる。


 その延長線上に、防除設備が景観の核になる、がある。


 つまりこれ、

 ただの防除装置じゃない。

 その土地の新しい音風景を作ってる。


 うわ、だめだ。

 好きだねえ。


 というわけで、今回の感想。


 ちゃんと資源相へ転換した。

 ちゃんと営巣抑制が効いた。

 ちゃんと部材供給が内側で回り始めた。

 そのうえで、防除設備が景観の核になった。


 うん。

 結果、かなりきれいです。


 特に好きなのは、

 装置が土地を支え、その土地が装置を支える、という関係が初めて閉じた。

 と、

 防除設備は景観を損なわず、むしろ景観の核となった。

 の二つ。


 この二つで、

 この再開発が、ただの工事じゃなくて、

 循環と風景をまとめて作ってるってわかる。


 いやあ。

 ガチだねえ。

 しかも、ちゃんと結果が美しい。


 異世界ネットは来てないけど。

 循環が閉じて、しかも防除設備がその土地の顔になるなんて、だいぶ出来すぎなくらい出来のいい Results みたいです。

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