二話 転移
目が覚めるとそこは檻の中だった。・・・あのロリコンは監禁プレイが好きなのかな?と、冗談を言ってみたのは良いもののここはどこだ?周りが暗くて良く見えないなぁ。
「気が付いたか?」
暗いところからロリコンが出てくる、さっきは急なことでこのしっかりと見ていなかったが改めてみるとパッとしない黒髪の中年オヤジである。身長は少し小さいか、猫背なのでよく分からない、それになんか魔法使い風のローブを身に纏っている、はっきり言おう、かなりイタイ。
「ここはどこ?なんでわたしを?」
とりあえず聞いてみる。正直、期待はしていないが。
「ここは王都の外れにある屋敷の地下室だよ。」
答えてくれたよ、本当にびっくりだよ、バカなのかな?
「後、君である理由だがね、それはアイツの娘であるからだ。アイツのせいで僕は、僕はーーーー!!!」
床を何度も殴りつけ怒りを発散するロリコン、どうやらただのロリコンではないらしい。でもなぜこいつがアグニス、又はテレサに恨みを持つのだろう?
ある程度落ち着いたところで聞いてみる。
「なんでままをうらんでるの。」
「アイツが“誕生の儀”なんていうバカげた儀式を開発したせいで僕は国を追われたのさ、僕の輝かしい未来をアイツは!アイツはーーーー!!!」
“誕生の儀”?もしかして“儀式”のことかな?でも・・・
「なんで?たんじょうのぎをままがつくったらおじさんがおいだされるの?」
「はは、軍の上層部はアレが、アレこそが自分たちが欲しがっていたものだと思ったのさ、そのせいで僕の研究の資金は打ち切り、研究チームは解体、まったくひどいものさ、僕を追い出した国なんて滅べばいいんだ。」
Oh……ただの逆恨みだったのか。でも軍か、
「なんでぐんってところのひとがたんじょうのぎをけんきゅうするの?あれはこどもをつくるためのものだよね?」
「ふっアイツは理解していないのさ、あの儀式の危険性を。せっかくだ、教えてやるよあれは」
「カタリナ!!!」
どうやらアグニスが来たらしい、危険性というのも気になるが今はそれより、
「まま!」
こちらを向いたアグニスが目を細めた。そして、アグニスの体がぶれた瞬間、
目の前にいたロリコンが吹き飛びロリコンが居た場所にアグニスが立っていた。
な、何を(ry
え、早すぎない?目で追うとかそういう次元じゃなかったよ、おかしくない?うちの母親が強すぎる件
「あなたが何を企んでいるかは知らないけど、私の娘に手を出したこと、後悔させてあげるわ。」
今のアグニスはめっちゃ怖い、笑ってるけど目が笑ってない。そしてその手には銀色に光るメイスが握られている。そうやって見ていたからだろうかアグニスの足元が少し光っているのに気が付いた。今、アグニスはゆっくりと歩いている、どうやら気づいている様子はない、どうする!なんかとってもやばい気がする!どうにかしてアグニスを移動させないと!そうだ!
「≪ライトランス≫!」
今俺が使える光魔法の中で最も威力の高い魔法であるライトランスをアグニスの足元に向かて放つ。俺の行動に驚いたアグニスは反射的にその場からバックステップする。
「カタリナ!?なにを?」
「まま!あしもと!!」
俺の意図に気付いたのかもう一度出た光を回避する。
「くっ、こざかしい!だが!保険をかけておいたのさ!」
そうロリコンが言うと俺の足元から光が出るヤバい!避けられない!
≪ピコーン、スキル 毒魔法 を取得しました。≫
は?どういう
そして俺は檻の中から消えた。
次回、アグニス視点です。




