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巨大数による異世界介入  作者: 社畜を辞めたい
114/233

最後のエンシェントドラゴン

二話目です。

異世界転生106日目の昼過ぎ。


「……ジン、ステータスを見せて。」


うん?ステータス。



--------------


名前:ジン・アサイ

種族:神族


神力:


従属神:アン

    ドゥ


--------------



「ジン!貴方、何があったの?」


何かあったかな?

いや、知りたくない。

何も、思い出したくない!

……こんな質問は嫌だ!!






異世界転生106日目の昼過ぎ。


「……ジン、ステータスを見せて。」


あまり見せる気にならないんだが、何かあったのだろうか?

何かが、体から抜けたような気もするが。

それも今朝から、数回感じている違和感と同じ。

これが神力なのか?


「特に変わりないよ?」


「……?まただわ。

 ジン、今なにかした?」


「特に何も?どうかした?」


何かって、なんのことだろうか。

動いてもいないし、魔法も使ってないよ?

いや、神力は使ったみたいだけど。


「そう。

 ……私には、分かったわ。」


そういってネプは、エンシェントドラゴンの姿へと戻っていく。

俺たちは闘技場にいたはずだが、ここはネプの巣の近くだ。


いつの間に。

いや、違和感を感じているから俺が原因か?


「ジン、私を見て!私を感じて!!」


「感じているよ。その強さ、俺でも認識できる。」


現にネプは、最強の生物だ。

人間なんて話にならない。


いや、今のイリンならなんとか戦えるか?

魔人とエンシェントドラゴンの身体的な差を埋めるほど、

イリンの能力値は高いかもしれない。




「私の事、好き?」


「なんだよ、突然。

 さっきからどうかしたのか?」


「もう、どうでもいいじゃない。

 私のことを好きかどうか聞いているの!」


好きかどうかなんて、初めて聞かれた気がする。

子作りしろって迫られる事はあったけど。

いや、最初からそればかり求められていた気が。


「それは、好きだけどさ。

 性格的な意味でも、性的な意味でも。

 ……うん、性的な興味が大きいです。」


「素直でよろしい!

 まぁ、今はそれでいいわ。

 私と一緒にいたいでしょ?」


一緒にいたいか、いたくないか、

そんな二択に答えるのか?


「さっきから、何を言ってるんだ?」


「早く答えて!」


照れくさいだろ!?

俺は日本人だぞ?奥手って言われているんだぞ?

欧米人みたいにラブラブって連呼しないんだよ!!


「……そりゃ、一緒にいたいけど。」


「心の底から?嘘偽りなく?」


「あぁ、一緒にいたい!!」


ネプはどうしたんだ?




「よろしいのでしょうか?」

「よろしいのでしょうか?」


「しー姉ぇ、ちー姉ぇ。

 私は怒っているのよ?

 ジンの気持ちも確認したでしょ?」


「本当に?」

「本当に?」


「誰?」


なんか、頭の中に声がするんだが。

ネプの声は耳から聞こえるが、

直接頭に響くように他の二人の声がする。


お姉さん?って、あれ?

この声って、アンとドゥに似ている気がする。


「ジン!!私と過ごしてくれるんでしょ!?」


「っうん!」


ネプは何を聞いているんだ?

まるで……そう、いな。

「早くなさい!」


「分かったわよっ!」

「分かったわよっ!」

ありがとうございました。

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運営様からの削除通告があり、今は次作「対称性を破って現実⇔異世界変革」に夢中です。
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