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第五話 学園の許可

投稿が遅くなり申し訳ございません…!

「お母様、実は学園に行きたいと思っております。その承諾をして頂けませんか?」


「急にどうしたの?学園なんて…」


お母様は驚いた顔をして尋ねてきた。


「騎士団に学園の護衛の依頼が来ているのですわ。それで行こうかと。学園には一年も在籍出来なかったのでせめて卒業証書を貰いたいと思っているのですわ」


「うーん…どうしましょう。アメリアが望むのなら何だってするわ。だけど護衛なら他の方に任せればよくて?」


痛いところをつつかれた。確かに護衛は他の騎士に任せればいいと思う。だが友達の命の危機が迫っている。そう簡単に引き下がれない。


「確かに護衛は他の方に任せればいいとは思います。ですがこの依頼だけは私がしたいのです!」


「アメリアがそこまで言うなら私に拒否する権限は無いわ。学園に行く事は許可しましょう。ですがその…アメリアの髪の毛一本くれたらの話ですが」


髪の毛?それなら別に構わないけれど…。


私はプチッと髪の毛を一本ちぎってお母様に渡した。すると「これがアメリアの21歳の時の髪の毛…!コレクションに入れて保管しておかないと!!」と言って引き出しを開け始めて大切にケースの中に入れ始めた。


これでお母様は解決。それに学園に入ることも承諾してもらった。だけどもう一人残っている。一番説得が難しい人物が。


「ノア!私、学園にーー」


「断る」


まだ私、何も言っていないのに。なぜ分かったのか聞くと「アメリアの事だ。何かよからぬ事を企んでいるのだろう?」と言われて伊達に五年間も過ごしていないわ、とか思ってしまった。

だがここで説得を諦めてしまえば全てが台無しになる。引き下がるわけにはいかない。


「友達を助けに学園に行きたいのですわ。ノア、許してはくれなくて?」


「アメリアの友達を俺が気にする理由がない」


ごもっともだ。だが少し冷たい。なら他にも理由があるはずだ。


「それだけでノアは拒否したりしないわ。他に何か理由があるの?」


「はぁ……自分で考えろ」


自分で考えろと言われても分からないから聞いてるのよ。数分間、考えたが答えがいっこうに出る気配がない。負けた感じがするのは嫌だから、せめてヒントを貰えないかな…?


「ヒントを教えてもらえないかしら?」


「……俺は君の婚約者だろ?」


「は、はい」


ノアが近づいてくる。何か怒っているような気がするのはなぜ?もしかして勝手にノアのプリンを食べたのがバレたのかしら…!?それだったら逃げないと!食べ物の恨みは怖いって言うし……。


「アメリア?どこにいく?」


アウトだな。これは。逃げれる感じが全くない。


「ひゃっ…!?」


ノアが後から抱きついて来た。ノアの腕は細そうに見えるが意外に力強いから簡単に逃げられない。

私の耳元に顔を近づけてきた。ノアの息がかかって、こそばゆい。


「学園なんて所に行ったら若い男がうじゃうじゃいるだろ?それが気に食わない」


「ノアはもしかして嫉妬していますの?」


ノアは顔を赤らめた。その姿に可愛いと思ってしまった自分がいる。


「ああ…そうかもしれないな。アメリアが学園に行ったら少なからず男達は君に近寄るだろう。それが嫌でしょうがないんだ」


「私はノア一筋ですわ。その心配は無意味ですのに…。男達が近寄っても私は逃げるので安心して下さい!」


私はドヤ顔で言った。だがその事を言いたかった訳では無いのか、機嫌を悪くしてしまったようだ。


「君はまだ分かっていないのか?逃げようが男は追っかけて捕まえる。男っていう生き物は意外と狼なやつが多いい」


「えっ!?狼男がいるのですか!?それは会いたいですわ!!」


「はっ…?」


狼男!きっと吸血鬼と同じぐらい強いだろうな。魔界の中でもトップクラスなのかな?それが今、学園に潜んでいる可能性があるのか…確かにそれは不安ですわね。その対策も考えておきましょうか。


「君は意味が分かっているのか?いや…分かっていないから今だにこうなっているのだろうな……」


ノアはブツブツ独り言を言い始めた。

私はこうしているうちに一つの案を考えついた。ヴィヴィも学園に連れていけばノアは許してくれるだろうか?


「ヴィヴィも連れていけばノアは学園に行く事を許してくれますか?」


「無理だ」


やはりこれも無理みたいだ。

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