第二十七話 仕掛けの結果
ルークは部屋を追い出され、エレナの家から出た。私はエレナの家の外にある門で待機していた為、すぐに気付いた。どうして追い出されたのだろうか。少し疑問に思った。そしたらルークの方から何があったのか教えてくれて何となく状況を把握した。
作戦失敗。ルークならエレナを部屋から出してくれると思ったが、そう簡単に事は進まない。
それから四ヶ月後、ルークは他国に勉強しに旅立ったのだ。
またその二ヶ月後、エレナは部屋から出て来た。最初はとても心配したが顔は一年前よりも生き生きしていた。その理由は数日後に知ることになった。
エレナはそれからと言うものの、私の友達を奪ったり私のお気に入りの物を奪っていった。
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何故こんなにも詳しく知っているかと言うと当時、エレナのお世話係をしていたメイドが話してくれた。それにルークの話を合わせて回想に至った。
それはそうと…エレナは凄く動揺している。だがそれは数秒後には元に戻った。何故だろうか。私はもっと動揺するかと思っていたが現実では動揺した後、口角を上げて笑い出したのだ。
「フフフッ…。アメリア?いるのでしょう?こんな下さらない事を考えるなんて、残念だわ。もっと面白い仕掛けをするかと思っていたのに」
エレナは座っているところからあたり一面を見回して私にいる所に近づいた。
「こんなフード一つでバレないとでも思った?」
「え、エレナ…」
すると私の向かい側の席に腰を下ろした。そして私が被っていたフードを手で弾き飛ばして私の顔に覗き込んで問いかけてきた。
「何故、私がそこまで驚かなかったか聞きたい?」
私はその質問に驚いて何も反応が出来なかった。だがエレナは次々と話してくれる。
「私ね。引きこもりから出たのは元々、アメリアに復讐をするつもりだったわ。だけど何度も繰り返すうちにルークの事なんか、どうでも良くなって次に貴方にどんな事をしようかな、なーんて思ったわ。最初にルークに会った時は驚いたけど私自身、意外とあっさりしていて気持ちなんて微塵も残っていなくてそこにも驚いたわね。貴方だって分かるでしょう?一回、男に振られれば気持ちは結構無くなっているのよ。だから特に私にとってはダメージなんて残らないわけ。わざわざルークを呼び出して仕掛けるのは意味なかったことね」
そう言うとエレナはまたしても口角を上げて笑い出した。
「フフフッ…。アメリア、貴方は詰めが甘いわね。私がーーお手本を教えてあげるわ。」
エレナは悪魔の笑顔を浮かべた。
その後、エレナは席から立ち、羊食堂から出ていった。
お手本…その言葉が少し…いやとても恐ろしい事だとすぐに私は理解した。




