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第二十二話 企みの材料

 翌日。私は早速エレナに立ち向かう為に何か仕掛けようとした。只の仕掛けではエレナは微動だにしないだろう。ならあの人を呼ぶしかない。エレナが一番動揺するはずだ。だってエレナが私の友達や物を奪うようになった原因の人でもあるからね。

 こうやって仕掛けることでゲームの悪役令嬢の気持ちが分かってきたわ。嫌いな人に何かすることでワクワクしてしまう。やはり私は悪役令嬢なのかもしれない。


 そう思いながらも仕掛ける為に必要な、ある人に手紙を送ることにした。手紙を書き終わると私は昔、雇っていた人物に早急にある人にこの手紙を持って行ってくれと頼んだ。ここからの距離からすると三日はかかるが雇っていた人物に頼むと翌日には届けてくれるので急いでいる時は基本的にこの人に頼む。一回一回の発生する料金は高いのであまり頼まない。だが信頼と速さは幾ら払ってもいいと思ってしまうぐらいで私は少なくて月一、多くて週二で頼む。この人は物を届けるだけでなく情報収集にも長けており使い勝手が良い。


 城に入るとエレナが私に関しての情報収集をしていた。エレナは焦っているのだろうか。わざわざ私に見つかる所で情報収集なんて…五年も経つと私に関しての情報は変わってくるから、わざわざ騎士団とかに話を持ち出しているのだろうか。

 エレナは今までのように私の友達や物を簡単に奪っていったが流石に今の私の物はそう簡単に奪えない。騎士団長と言う肩書きは思いのほか奪うのは容易くない。それに他国と言うこともあるから奪いにくいのだろう。


 今から私はこれから騎士団としてのお仕事がある。エレナをずっと観察するのは無理だ。今日は南側の山で集合場所は城の外にある馬車だ。わざわざ集合場所ではない城の中に入ったのはエレナの様子を見に来たからだ。しかし、すぐに出ないといけない。

 その後、私は気持ちを切り替えて魔物の討伐を行っていった。





 それから二日経った。家には私宛に手紙が届いており差出人は私が手紙を出した、ある人物だった。内容は城にはあと二日程で来れるとの事で思いのほか、行動が早い人で助かったと思った。これでエレナに仕掛ける材料は揃った。あとはタイミングだ。エレナと二人っきりになった方がいいだろう。

 確か二日後はレオナルドが他国のお茶会に参加すると言っていた。その時、エレナは資料整理する為に部屋に籠るとーー。この情報は雇っていた人物にオマケにくれた情報だ。信じてもいいだろう。なら私が仕掛けるのは二日後に決定だ。私は正々堂々と仕掛ける。回りくどい方法で仕掛けるのは苦手だしね。




_______________




その頃のエレナーー。


「意外と情報が集まらなかったわ。強いて興味が出た情報はアメリアに婚約者がいると言うことだけかしら。その婚約者を調べてもほとんどの人は知らないって言っていて何も言えないわ。なら大きい爆弾を仕掛けるしかないわね」


 エレナはそう言うと先程、受け取った宅配物を見つめた。その宅配物をエレナは開けるとそこには小瓶が二つ程入っていた。


「これで吉と出るか凶と出るか…とても楽しみだわ。決行日はそうね…レオナルドがいない二日後にしようかしら。とても楽しみ」


 エレナは悪魔の顔で微笑んだ。

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