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46話

何とか書けたw


〇シルヴィア視点


意外過ぎて全く気が付きもしなかった。

ティアストの生まれ変わりかと思っていたが・・・別人の可能性が高い。


なんにせよ。あからさまに魔力が低すぎた。

押さえていようが関係がない。

かすかに感じる異質な気配が魔族の可能性をだしていたが・・・


「しかし、アレがティアストか?」


宿の部屋にもどりアードラに再確認する。


「ティアストという魔族だった記憶を持っているアストという少年ですよ?」


「ああ、そうじゃったな」


そうだった。

子供だった。


「昔の圧倒的な力を知るわれにとってはあんな搾りかす程度ではなぁ」


到底認められない。

カスのような魔力に偉大さのかけらも持ち合わせない魂では魔族を束ねる事は不可能だ。

ジンガの奴とてあのような搾りかすがティアストを名乗ろうものなら即座に消し飛ばしておるだろう。


「いや、あれでも人種の中ではかなり強い部類ですよ?」


「何をいうておる。最初から人種等相手にしておらんわ」


そう、もし前と同じ力を有しているのなら魔王として迎えるつもりだった。

だが、それも・・・。





〇アードラ視点


「いっその事殺すか・・・」


「ちょ、ちょっと待ってください。なんで殺すんですか?」


「人なんぞに生まれ変わるからじゃ。

 死して魔族に生まれる事を期待するしかあるまいて。

 その手伝いをしてやろうというのになぜ止める?」


この人は人間が死ぬ事に咎の意識が全くない。

500年の確執と言うべきか、そこらを歩いている人を虫けら程度にしか思っていない。

そんな人をどうやって説得するか・・・。


「お言葉ですが・・・無理に殺してしまっては遺恨を残しますよ」


「む。何が言いたいのじゃ?」


首をかしげる姿が可愛いがその実、この国を滅ぼせる人物だ。

下手をすれば、この国ごと消してしまう可能性だってある。


「貴女が手を下した場合、転生したとしてアスト君に恨まれる。

 さらに言えば嫌われるとおもうんですが・・・大丈夫なんですか?」


「な、なん、じゃと・・・」


絶句するシルヴィア様。

そう、嫌われると脅せば手を出すような事はしないだろう。


「む、そうじゃ。お主が殺ればよいではないか!」


いいアイデアとでも言いたげにこっちを見るが。


「私だって嫌われたくはありませんし。

 さらに貴女の指示だとバレたらどうするんですか?

 知り合いである私は殺す理由がありませんからね?」


「む。む。むぅ」


唸りだすシルヴィア様は答えを出す事は無くこの日は終わった。


そして次の日。


「む。われは考えた末に。あ奴の顔は覚えたのでしばらく観察する事にしたぞ」


「観察ですか?」


「そうじゃ、視ただけではどうもあ奴とは思えん。

 じゃが、魂は魔族の気配がしたのじゃ

 妙な童じゃったからな」


観察すると言っても学園には入れないし。

たまの休日に遊びに出かけるのを待つのかしら?


「じゃから、まずは使い魔を使う。

 学園へ飛ばして、その視覚共有でもって観察させてもらうとしよう」


「使い魔ですか? ですが・・・」


確か一部の下級魔物を使役して意のままに操る洗脳魔術があった気がする。

ただ、この場に魔物なんか持ってきたら大騒ぎだし、学園にだって入れないだろう。


「む。一般的な話では魔物を使うじゃったか?」


「そうです。ですからここでは・・・」


そうここでは無理だ。


「む。じゃが、われは別の手段をもっておるのじゃ

 みておれ」


そう言うとシルヴィア様の指先から血が糸のように流れ落ちる。

少し粘り気のあるその血は少しずつ形を整えると黒い鳥の形をとったのだ。

ヴァンパイア族はある程度の血流操作ができるが物を作り出すのはこの人だけだ。

後は出来て血の刃などの斬撃程度だ。


「まさか、血で作ったというのですか?」


赤黒いその鳥はカラスのようにも見えるがかなりまがまがしい。

一見しただけではただの鳥ではあるけれど。


「そういう事じゃ。これを飛ばすが視覚共有に動きを操らねばならんでな。

 本体のわれは実は動けぬのじゃ」


「なるほど、分かりました。その間の護衛とかを私がすればいいのですね?」


まぁ大体理解できたが、だからと言ってこの魔法が理解できるわけじゃない。

簡単に視覚の共有や物体操作等と言っているが恐らく相当高位の魔法なのだろう。

魔法で氷を作るのとは訳が違うし、それを風魔法で飛ばすレベルの操作の話ではない。


「む。理解が早くて助かるが、われの血を使うでな。

 しばらくせぬと思うようには動けぬのじゃよ。

 大量に血を流した後の貧血のようなものじゃ」


「すごい魔法にはそれなりの制約があるって事ですね・・・」


制限なく使えるならこれを大量に作れればそれだけで死なない軍隊が出来上がる。

それなりの制限と言えるだろう。

まだまだシルヴィア様は隠し持った力がありそうではあるけれど。


「ではまずは寝るとするかの」


ベッドに横たわるとそのまま目を閉じる。

すると先程までは置物のように動いていなかった黒い鳥が一つ羽ばたくと開け放たれた窓から飛び出していった。

ふと、空を飛ぶとかどういう感覚なんだろうなぁ。と益体もない事を考えた。

その空はお昼前で眩しい日差しと青空がひろがっていた。

評価、ブックマークありがとうございます。

まだの方もよろしければお願いします。


最近ほとんど増えてないので・・・


別作品を書きました。


プリンセス おんえあー! 姫様、それもう放送されてますから!

https://ncode.syosetu.com/n6458fv/

でもこれ・・

どうやってタグとかつけるのかな?

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