27話
短めならなんとか毎日いけるかも?
「ワイバーンだと!」
叫ぶように言うと5メートルは在りそうな巨大な両翼を広げたワイバーンが空に舞っていた。
「すぐに全員起こして街道まで退避しろ!」
学生達は我先にと逃げ出していく。
突如として現れた驚異的な魔物にパニックになっている。
それを見たワイバーンは逃げ出す学生に火炎弾を吐き出そうとした。
「ガリックーー!!顔に矢を当てろ!!せめて火炎弾を逸らさせろ!」
そういうやいなや、ワイバーンめがけて矢が飛んでいくとその眼を射抜いた。
そのせいで放とうとした火炎弾は消え失せる。
「撤退戦をするぞ!俺たちがしんがりだ!
ヴィオトス!ライラ!お前らは学生を先に逃がせ!」
「フィーガ、悪いが付き合ってくれ!」
「こちとら新婚1年目なんでおっさんと浮気とかないわ!」
「うるせぇ、やるぞ!やっこさんかなりご立腹だ!」
「任せろ!後ろはフィオルとガリックだけなんだろうな?」
「ええ、学生は全員退避したはずよ。ライラちゃん達にまかせましょう」
「お前ら!無理に討伐なんて考えるなよ?撤退させるだけでも良いんだからな!」
4人でのワイバーンの討伐。
Aランククラスなら問題なくやれるが、
Bランクで多少厳しくなり、
Cランクだと無理と言われている。
そして、彼らはCランク冒険者「希望の箱庭」だ。
やれるか微妙なラインである。
救援用の狼煙を上げた時に気が付く。
森の他の場所からもいくつかの狼煙が上がっていることに。
「どうなってやがる。ゴブリンの森だろうがここは!」
おっさんは文句を言いながらもワイバーンの火炎弾を躱していく。
声を上げる事でターゲットされる事になるが、
このパーティではそれが基本だった。
隙を付いての弓、魔法と補助の剣士が一人。
倒せるかは微妙なラインだ・・・。
何せ相手は浮いているのだ。
剣では届かない一方的になぶられそうだと思ったその時。
巨大な氷塊がワイバーンの両翼をぶち抜いて行った。
「ワイバーンだったか・・・これで飛べやしないだろう?」
「な!」
絶句するおっさんだが。
見た事があった。
子供で在りながら炎髪をなびかせて踊る様に盗賊を狩る悪魔だ。
あの時の衝撃が蘇る。
「おっさん達、これで殺れるか?」
討ち落として飛べなくしたワイバーンを倒せるか?
「なんとかやれるとは思うが、あっちの方も頼めるか?」
「解ってる、頑張れよ」
今のは学生服だった。
この演習に紛れていたという事か?
一体何のために?
さっぱりわからねぇが、これで助かるかもしれない。
「おっさん達!無事か!」
ヴィオトスとライラが律義に戻ってきやがった。
そのまま学生を守ってりゃいいってのに。
思わず口元が緩む。
「お前らも手伝え!あのワイバーンをやっちまうぞ!」
「おう!」「はい!」
若いのが頑張るのはいいもんだ。
さておっさんももうひと踏ん張りしますかね!
毎日更新するのは結構きついね・・・




