第31話:粛正
お尻に粉瘤が出来て、日帰りの手術をしてきました!
痛い。物凄く痛かったです!
俺とクラリスは事を終え、二人家を出る。
俺はフラフラになりながら空を見上げた
「太陽が黄色いにぇ」
やりすぎて太陽が黄色く感じる
「あっ!お母さん!京お兄ちゃん!用事は終わったの?」
クララはとてとてと俺の元に走ってきた
「おまたせクララ。いい子にしてたかしら?」
「だいじょうぶだ。すごくいいこだった」
「ありがとう一鬼。面倒を見てくれてたのか」
「ありがとうございます一鬼様」
「どうということではない」
「クララもお礼言いなさい」
「うん!ありがとう一鬼お兄ちゃん!!」
「もんだいない」
「さて、一鬼の子供好きがわかった所で、そろそろ村を襲ったやつらに罰を与えないとな」
「やっとか。ふたりをこわがらせたこと、ぜったいにゆるさない!!」
「張り切っている所悪いが、今回は一鬼は留守番だ」
「なんだと!!?」
「ウェンディ戦で戦ったからな。幽霊騎士にも戦わせてやれ」
「む、それならしかたがない。おれのかわりに、たのんだぞゆうれいきしよ?」
「モチロンダ。カナラズシニイタラシメテヤロウ」
「そう言えば、天狗お姉ちゃんは?」
「烏天狗なら、襲撃者を監視してるよ」
「そうなんだ!後で遊べるかなぁ?」
「大丈夫だよ。それに焦らなくても、ここにいればいつでも会えるだろうし」
「うん、わかった!」
「それじゃあ、行こうか幽霊騎士?」
「ウム」
「京様、どうか村の皆の無念を晴らしてくださいませ」
「ああ。必ず」
クララとクラリスが住んでいた村は、怪しい存在である俺のことを快く出迎えてくれた。
そんな気持ちのいい村を壊滅させたんだ、襲撃者はそれなりの代償を覚悟してもらおうか
「気を付けてね京お兄ちゃん?」
先程までの元気なクララと打って変わり、不安そうに俺を見上げる
「大丈夫だよクララ。すぐ戻る」
俺はクララの頭を撫でた後、幽霊騎士を引き連れ、襲撃者がいる場所へと向かった
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約1時間後
村から徒歩20分ほど離れた平原に襲撃者はいた。
俺と幽霊騎士は奴らを監視していた烏天狗と合流、見つからないよう奴らから離れた岩の影に隠れていた
「さて、相手はどんなやつらだ烏天狗?」
「・・・・たぶん、盗賊じゃない。身なりや武装からして、どっかの兵士」
「なるほどな。四人だが、武装した兵士なら短時間で村を襲って壊滅させることも容易いか」
「・・・・・会話を聞いた感じ、命令とかじゃなく、お金ほしさで襲ったみたい」
「・・・オナジキシトシテ、ハズカシイ」
奴らと同じ騎士である幽霊騎士が怒る
「幽霊騎士とは雲泥の差だな。よし、幽霊騎士。真正面から一人残らずやつらを殺してこい。俺と烏天狗はここで見ている」
「ショウチシタ!」
「あと、なるべく首は切り落とさないように頼む。アンデッドにするなら首が繋がっているほうが良いだろうし」
「ワカッタ。デハ、イッテクル」
幽霊騎士は岩陰から出て、四人の騎士の元へゆっくりと近寄っていった
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幽霊騎士 視点
「ん?なんだ?お前ら、鎧を着たやつが一人近づいてくるぞ」
我に気がついた騎士が声を上げた
「って待て!よく見ろ!頭がないぞ!!?」
別の騎士が我の首が無いことに気がついたようだ
「ほ、本当だ!まさかアンデッドか?でも、まだ正午過ぎだぞ!なんでアンデッドがこの時間帯にいるんだ!!」
「俺が知るか!!おい!そこのお前!そこで止まれ!!」
我に止まれと命令してくるが、それを聞く理由はない
「反応なし。仕方がない、面倒だがやるか。《炎魔法ファイアーボール》!!」
一人の騎士の手から小さな炎の玉が生まれ、それを問答無用に我へ放つが、あえて避けずに直撃した
「よし!って効いてない!?」
「無傷ですよリーダー!!!」
「お、お前ら武器を取れ!やつはどうやら戦意は無いようだ!」
リーダーと言われた男は我から視線を外し、仲間の騎士を見た。
視線を外した瞬間、我はリーダーと言われる男へ勢いよく近づき、男を左肩から右脇腹へと斬り降ろした。
袈裟斬りをされた男の上半身はズルリと地面へ落ちた
「「「!!?」」」
「ナニカヨウカダト?ドノクチガイウ!」
我は激昂しながら、残りの男らへと走って近づく
「く、来るな!!」
騎士の一人が剣を振り降ろす
「オソイ」
すかさず、剣を握った騎士の両手を切り落とす
「ギャアッッ!!!!」
両手を切り落とされた騎士の手があった場所から大量の血が噴き出す。
「ち、ちくしょう!接近戦は駄目だ!魔法で迎撃する、援護してくれ!!」
騎士の一人が後方に下がり、別の騎士人は言われた通り、援護をするため後方へ下がった騎士の前に出て、我へ横一閃に剣を振るった
「ムダダ」
我は装備している等身大の大盾でそれを防ぎ、剣を振るった騎士の胸を剣で貫いた
「く、来るな!?《炎魔法ファイアーランス》!!」
最後の騎士の前に赤い魔法陣が現れると、そこから5本の炎の槍が生まれ、我の体を貫こうと炎の槍を放った
「アマイ」
迫り来る5本の炎槍を大盾で防ぐ
「そ、そんな!?俺の切り札が・・・」
「コレガキリフダダト?ワラワセルナ。《闇魔法 闇月》!」
我の持つ剣の刀身が黒くなり、最後の騎士へ向け、剣を左から右へと振るう。
振るった刀身から黒い三日月のような斬撃が放たれる。
放たれた黒い斬撃を剣で防ごうした騎士は、防ぐこと叶わずまるで左一文字斬りの如く、胴を切り裂いた
「・・・・・モノタリヌ」
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北郷 視点
最後の騎士を殺し終えた幽霊騎士は観戦していた俺と烏天狗のいる岩の元へ戻る
「お疲れ様、幽霊騎士」
「アリガトウゴザイマス」
「物足りなそうだね?」
「・・・・ハイ」
「・・・・それなら、私が相手するけど?」
「ヨイノカ?」
「・・・・ええ。私も一度、貴方とやってみたかったから」
「ウム!ワレモ、オヌシトテアワセシテミタカッタノダ!!」
「・・・・どうするここでやる?」
「ソレデモヨイゾ」
「はいストップ!!まずやることあるだろ?クララとクラリスに報告しないと。模擬戦は報告のあとだよ!」
「・・・・・けち」
「そうこうしてある間にも、二人は俺らのことを心配しているんだから、まずは安心させてあげないと」
「・・・・・わかった」
「幽霊騎士もそれでいい?」
「ウム。シカタガナイガナ」
「んじゃ、心配しているたろうから、さっさとダンジョンに戻るか。あ、危ない危ない。忘れる所だった。《死霊魔法リビングデッド》!!」
幽霊騎士に殺された騎士たちへ死霊魔法を使用、アンデッドになり、それらを引き連れ、ダンジョンへ戻った
眷属
一鬼
幽霊騎士
烏天狗
クレイゴーレム
ゴブリン雄:170体
ゴブリン雌: 60体
スライム : 3匹
闇カラス : 10羽
ゾンビ : 24体
スケルトン: 10体
住民
クラリス
クララ




