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第19話 糟屋攻略Ⅰ

奴国では久留米攻略の後処理に追われていた。


磐土を磐土隊500と共に久留米に移動させ、伊都国に備えると共に治安維持に当たらせた。

現段階で伊都国による久留米奪還作戦の可能性が低いと判断し、磐土隊のみの派遣となった。


直方の徴兵部隊を「対糟屋・久留米前線基地」改め「対糟屋前線基地(朝倉方面隊)」に止め、対糟屋へ投入可能な兵力を増強した。


旧伊都国第2軍団を朝倉へ移動させる。

王都から左丞相理恵を朝倉に招き、受け入れをお願いしていた。


この間、野椎に仕切りを任せて、尾羽張は一旦王都に引き返えしていた。

今後の伊都国侵攻の打ち合わせの為だ。



奴国王都 円卓の間。


帥升、悠希、智恵、尾羽張、志韋矢が集まっていた。


「尾羽張よ、良くやった。して、今の状況は?」


帥升は尾羽張を労い、現在の状況を確認する。


「久留米に磐土を配置し治安維持に当たらせています。また、旧伊都国第2軍団は朝倉に移動させ、理恵左丞相に受け入れをお願いしています」


「うむ、して対糟屋前線は?」


「現状2,000で待機中です」


元帥直轄隊 500

直方徴兵部隊 1,000

水虬隊 500


「では、戦前の約束通り、石拆、根柞、闇淤加美、闇御津羽を少将に任命する。現在の直方徴兵部隊で希望するものを中心に500ずつの部隊を編成することを許可する」


「はっ!有り難き幸せ」


尾羽張は頭を下げる。


「お願い事で恐縮ですが、一人軍師に推挙し、元帥直轄隊付の参謀としたいものがおります」


尾羽張は顔を上げ、願いを口にする。

悠希は顔をしかめ、智恵は表情を和らげる。


「ほう、それは誰かな?」


そして、なんとなく事情を察した帥升が尾羽張に問う。


「思兼で御座います」


「まっ、まだ若過ぎるだろ…」


珍しく悠希が動揺している。


「はっはっはっ、珍しいものが見れましたな。先生…おっと悠希軍師長のそんなお姿を拝見出来るなんてな」


志韋矢が笑いながら悠希をからかう。


「しゃ、志韋矢大佐?」


尾羽張は友好的すぎる志韋矢に違和感を感じる。


「あっ、その人は帥合王子だから」


「え?」


志韋矢は仮面を取ってみせる。


「尾羽張、大きくなったなぁ~!」


「えぇ~っ、おじさん???」


「なんだか良いのう」


場が混沌としてきた。


バンッ!


「さあ、真面目な話を致しましょう」


「「「「はい」」」」


「さて、尾羽張が思兼を参謀に欲しいという話だったな。悠希よ、参謀府の長としての意見を聞かせよ」


「はい、参謀としては若過ぎる気も致しますが思兼の知力は既に並みの軍師のレベルを超えています。懸念事項は2点。ひとつはその年齢ゆえに周りがいうことを聞かないこと。もう1点が本人の増長。この2点を確かめる意味もあり、この度尾羽張に同行させたのですが…。尾羽張よ、それを踏まえての発言か?」


「はい、思兼がお二人の子であることは隠し、同行させていましたが、現時点では増長の懸念は皆無。また、先程少将に任命頂いた4人からも是非参謀にと乞われる程に信頼を得ております。無論私も是非側に置きたいと思っております」


「…帥升様」


「問題ないと思うがな。軍師の任命権はお主にある。最終判断はお主がするがよい」


「誰か、思兼を呼んで参れ!」


しばらくすると、思兼が現れる。


「思兼、参りました」


「思兼よ、ここにいる尾羽張元帥の推薦により、お主を軍師に任命する。元帥直轄部隊付の参謀として努めよ」


「はっ、誠心誠意努めます」


悠希が任命し、思兼が受ける。


「思兼よ、よろしく頼む」


「はい、精一杯頑張ります。よろしくお願い致します」


尾羽張が手を差し出しながら声をかけ、手を取り思兼が答える。


「思兼よ、お主も座るがよい」


「はっ!」


帥升が思兼にも着席を促し、思兼はそれに答えて席につく。


「それでは、伊都国侵攻に向けての話を始めよ」


帥升が会の進行を促す。


「では、現状確認から。現在奴国側の伊都国への兵力は4,000となっています。これは錬度が80%以上という基準を上回っている兵力です」


糟屋 独立機動隊500 志韋矢大佐

森江山 特別機動隊250 乃愛少将

乙犬山 特別警備隊250 沙羅少将

香椎 青龍隊、玄武隊 1,000

久山 朱雀隊、白虎隊 1,000

対糟屋 特別遊撃隊 1,500


「対して伊都国 第1軍団は約5,000となっています。鴉軍の調査だと錬度にして平均70%程度となります」


総隊長:大和、特別参謀:霞

直轄兵 500+700

第1軍団 第1組 2,000 武蔵

第1軍団 第3組 1,000 陸奥

第1軍団 第4組 1,000 矢矧


「より、深く知るため元伊都国参謀の沙織を呼んでいます。この場に加えてもよろしいでしょうか?」


尾羽張が許可を求める。


「問題ない。すぐに呼ぶがよい」


帥升が許可を出し、しばらくすると沙織が顔を出す。


「この度、尾羽張様の情けにすがり奴国に忠誠を誓わせて頂くことになりました沙織と申します。よろしくお願いいたします」


「さて、早速だが、伊都国第1軍団で特に注意が必要なものはいるか?」


悠希が訊ねる。


「武力で、大和、武蔵、陸奥の3名。知力は霞」


沙織が即答する。


「私と戦った侍龍と比較場合はどうだ?」


尾羽張が聞く。


「侍龍と武蔵はほぼ互角。大和は侍龍を大きく上回るかと。先にも話しましたが侍龍は4人の軍団長の中では…。後陸奥については謎が多く良くわかりません」


「尾羽張、侍龍との勝負では勝ったがかなり苦戦したと聞くが?」


悠希が尾羽張に問う。


「はい、結果的には勝ちましたが最後は運の要素が大きく、紙一重でした」


尾羽張が答える。


「やれやれだな。悠希、どう攻める?」


帥升は悠希に問う。


4、3、1…。


「思兼よ、如何した?」


なにらや思兼が数字を呟いているのを見た、帥升が思兼に話し掛ける。


「帥升様、悠希様、話の邪魔をしてしまい大変申し訳御座いません」


「構わんよ、で何を呟いていたのだ?」


悠希が苦笑いするなか、帥升は思兼に呟きについて訊ねる。


「攻める順番を考察していました。まずは兵達の士気を考え早い段階で敵戦力を五分以下に持っていきたいところなので、1度勝ち戦の経験もあり武力が敵中で最も低いと思われる第4から崩したいと。次に第3。これは敵戦力の中で不明な戦力を最後まで残したくないので2番目と。ここまでで戦力差を作り、第1、本隊と攻略していく。流れはこんな感じかなと考えていました」


思兼は糟屋の攻略順についての考えを口にした。


「まったく。わざと口に出して王の気を引き、策を聞いてもらう…か。そこまでしたのだ、具体的な策もあるのだな?」


悠希は思兼のやり口を見抜きつつ、具体的な策についての発言を促す。

ちなみに帥升は苦笑いだ。


「円卓会議なので少しだけ演出を。さて、策についてですが、糟屋中央を特別遊撃隊、右翼を独立機動隊で抑えつつ、青龍隊、朱雀隊、白虎隊、玄武隊で敵右翼を制圧します。そして制圧した左翼陣地は白虎隊、玄武隊で維持。青龍隊、朱雀隊は返す刀で敵右翼、独立機動隊と合流。このタイミングで独立機動隊にも本格的に敵陣攻略を開始して頂きます。右翼を制圧したら青龍隊、朱雀隊でこれを維持。独立機動隊は中央の特別遊撃隊と合流。これに合わせて特別機動隊、特別警備隊も中央に合流します。中央を制圧したら全軍待機とします。また、右翼の攻略に手間取った場合は左翼の維持のみで、他の隊は全軍本陣まで退避して頂きます」


と、ここまで語り、思兼は周りを見渡す。

皆が話についてきていることを確認し、続ける。


「基本原則として各個撃破。局地戦で必ず数的優位を作りながら戦って行きます。錬度は奴国が上であるようなのでさらにリスクが下がると考えられます。後は想定外の事が起きたら直ちに攻撃を中止し、それまでに制圧下においてある陣のみ確保することを優先します」


「ふむ、どうなんだ? 悠希。私には問題ないように思えるが?」


思兼の発言を受けて、帥升が悠希に問う。


「問題ないでしょう。ほぼ私が考えていた内容と変わりません」


悠希も思兼の策は認めたようだ。


「では、明後日にでも糟屋に集合だな」


「鴉魔!」


「はっ!」


「各隊に、すぐに糟屋に集合するように伝令を」


「直ちに!」


「では悠希よ、改めて伊都国侵攻の総責任者に任命する。頼んだぞ」


「はっ!」


2日後、糟屋に対伊都国侵攻部隊が再び揃った。


本陣の軍議用に準備された幕舎に各将および参謀が集まる。


「さて、今回こそ糟屋の攻略を成功させる。各人そのつもりで励んでほしい」


「「「「「はっ!」」」」」


「では、作戦を告げる」


悠希は円卓会議で決まった作戦を告げる。


「作戦決行は明日明け方とする。本日は兵を充分休ませておくように」


「「「「「はっ!」」」」」


一方、伊都国では。


「大和様、どうやら久留米が落ちたようで御座います」


「侍龍と沙織は?」


「侍龍様は討死、沙織様は奴国に降服しました。どうやら、隊長クラス同士の勝負が行われ、敗れた第2軍団が降服したようです」


「是非に及ばず。対策は?」


「基本方針はあくまでも専守防衛。相手の出方に合わせて対応します。奴国は各個撃破で来るでしょう。左翼、右翼、中央の順で制圧し、最後はここの本陣。攻撃対象外の陣にも牽制の隊をつけてくるでしょう。従って奇をてらった策はなく、各陣の力を信じることが最大の策となります」


「シンプルでよし」


そして翌朝。


右に青龍隊、朱雀隊、白虎隊、玄武隊の2,000が配置、中央には元帥の特別遊撃隊1,500、左には志韋矢大佐の独立機動隊500が配置される。


やや後方に本陣として悠希、特別機動隊250、特別遊撃隊250が控える。


幻夢。


はっ!


敵の出方は掴めたか?


特別な策はなく、各陣の力を信じるとのことです。


なるほど、最終的には各隊長の武力頼み。シンプルが一番だな。


何か異変があったら即報せるように。


はっ!


「よし、全軍配置したようだな」


「はい、各隊共準備が整っています」


悠希が脇に控える鴉魔に問いかけ、鴉魔が答える。

この戦いより鴉魔は悠希の副官として、表舞台にデビューすることとなった。


「では、合図を!!」


「はっ! 太鼓を鳴らせ!」


ドーン、ドーン、ドーン…


太鼓の音を合図に各隊が一斉に進軍を開始する。


まずは右翼。

朱雀隊が一気に敵陣に近付き、鎖鎌を持った兵が柵を破壊、弓兵・投石兵が援護する。弓兵と投石兵で構成されていた朱雀隊は鎖鎌兵を導入し、益々支援戦に特化していた。


暫くすると柵の一部が破壊され穴が形成される。


そこを目掛けて青龍隊が一気に突き破る。


さらに白虎隊、玄武隊が到着し、穴を拡げ後続を迎え入れる。


美鳥、朱音、白斗、霧也は、それぞれ矢矧、冬月、涼月、花月を生け捕るという戦果をあげる。


そして、この場を白斗、霧也に任せると、美鳥、朱音は、青龍隊、朱雀隊を引き連れ、敵右翼へ急行する。


そこでは陣の手前で志韋矢率いる独立機動隊と伊都国第1軍団第3組 500が激突していた。


志韋矢は青龍隊、朱雀隊の参加を確認すると渡連隊、緋鼻隊に陣外の500の相手を任せ、破卍隊、朱雀隊に柵の破壊を命じる。


両隊は直ちに実行に移し、暫く後に柵の一部が破壊される。


「直轄隊、徐如隊、破卍隊、青龍隊は突入開始、朱雀隊はこの穴を維持せよ!」


「「「「「はっ!」」」」」


一気に突入を果たした志韋矢は、2人の人物に目を向けた。


第1軍団 第3組 組長 陸奥と副官の時雨だ。


「志韋矢大佐、あの者は強い。纏っている空気が段違いだ。気を引き締めて戦って下され」


徐如が志韋矢に助言を与える。


「承知!螺羅愛、片割れを頼む!」


「はい、大佐」


志韋矢は太刀を抜き八相の構えで対峙する。

陸奥はなんと無手である。


志韋矢は油断なく、それでいて一気に間合いを詰め袈裟懸けに一閃。


その時、陸奥の姿が志韋矢の視界から消える。


「!?」


ブンッ!


咄嗟に前に走り抜けたところで背後から風を切る音が聞こえてきた。


神業的な体捌きにより志韋矢の太刀を躱し背後に回った陸奥による回し蹴りの音だ。


志韋矢は振り返り残心を取る。


冷たい何かが背中を伝う。


志韋矢は太刀を納刀し、抜刀術の構えに推移する。


普通に打ち掛かっても無駄であるという判断だ。


※抜刀する分通常の打ち込みより遅くなりそうな印象ではあるが、抜刀の際の鞘との接触が引き金の役割をして最高速度は速くなる。


志韋矢はジリジリと陸奥との間合いを詰め…。


右肩でフェイントを入れる。


陸奥動じず。


僅かに右腕を動かしフェイントを入れる。


動じず。


軸足としている左足の膝をごく僅かに曲げてみると、陸奥の左足の踵が僅かに地面に接した。


その隙を逃さず太刀を横に薙ぐ。


シュン…


陸奥の右腕が、肘から先の右腕が宙に舞う。


「ほぅ、やるな。…時雨、退くぞ!」


「はい、陸奥様」


陸奥と時雨がその場を後にする。


「美鳥、朱音に伝令。敵将が逃げた、この事実を喧伝し、この場の制圧を急がせろ!」


「はっ!」


「螺羅愛、大丈夫か?」


志韋矢は満身創痍の螺羅愛に近付き、声をかける。


「申し訳ありません、恐ろしく手強い敵でした…。螺羅愛がここまでやられるとはな、少し休むが良い」


「…はい、大佐も気をつけて…」


螺羅愛もこの時点での戦線離脱は屈辱であり、戦場で志韋矢から離れることは耐え難いことであろう。


苦悶の顔で志韋矢を見送る。


「久恵州、渡連、緋鼻、裸流、破卍、徐如に伝令。中央の元帥隊に合流する」


「はっ!」


こうして、独立機動隊は中央の元帥隊に合流した。


「尾羽張元帥、お待たせした」


「志韋矢大佐か。よし、では一気に突き破るぞ! 破卍隊に突撃命令を!」


「はっ! 破卍よ、突撃だ!」


「はっ! 破卍隊突撃~っ!」


ウオオオオオオッッッッ~!!!


「石拆、根拆、闇淤加美、闇御津羽。破卍隊に続け!」


「「「「はっ!」」」」


「渡連、緋鼻、裸流。突撃開始!」


「「「はっ!」」」


破卍隊に続くように各隊も前進を開始する。


やがて、中央の陣の柵の一部が破壊され、各隊…奴国内でも強力な部隊が陣内に突入する。


「乃愛隊、沙羅隊も突撃せよ」


「「はっ!」」


僅かな時間差で、乃愛の特別遊撃隊、沙羅の特別警備隊も悠希の指示で突入を開始する。


中央の陣のさらに真ん中。


石拆と吹雪、根拆と白雪、渡連・緋鼻と初雪がそれぞれ対峙している。


渡連は1対1は不利と判断し緋鼻と共闘している。


敵将武蔵の前には、尾羽張が対峙していた。


武蔵は太刀を構え悠然と佇む。

まさに自然体。


尾羽張は八相の構えで隙を伺う。


意を決して一気に斬りかかる。

武蔵は体を捌きそれを躱す。


尾羽張は間髪入れず切り返す、切り返す、切り返す。

武蔵は全て紙一重で躱していく。


奇しくも対侍龍戦と同様の展開になり、尾羽張は、一旦間合いを取る。


「尾羽張!大丈夫か?助太刀致す!」


志韋矢が駆け付け、助太刀を申し出る。


「不要!」


「ふん、侍龍ごときに苦戦したと聞く。そんなものが私に勝つなど不可能だ、退くが良い」


「不可能だと?知るか、不可能を可能に変えることこそ男の生き甲斐だ。いくぞ!」


尾羽張は八相の構えからさらに太刀を寝かし横薙ぎに近い形で振り抜く。

武蔵はまたも紙一重で躱す。

尾羽張はさらに一歩詰めて振り抜いた太刀を返す。


武蔵の体から血飛沫が舞う。

しかし、皮1枚傷付けたのみのようだ。


「ほぅ、中々だ。甘く見たことは詫びよう。ここからは全力で行く」


武蔵は小太刀を抜き、二刀で構える。


「まずい、尾羽張よ。やはりここは…」


「お待ちください!」


志韋矢がやや強引に助太刀に入ろうとしたところで声が掛かる。


「君は?」


「私は軻遇突智と申すもの。紆余曲折あり、尾羽張様に仕えています。今暫く見守り下さい」


なんと、軻遇突智だ。


その間に尾羽張は正眼の構えにスイッチし、武蔵を見据える。


「軻遇突智よ、よく見ておけ」


「はい」


「なんの戯れ言か。剣の道に不純物を加えれば力が落ちるのが道理。それも分からんか?」


武蔵は圧力を高めながらジワリジワリと間を詰める。


「お前は寂しいやつだな。人が限界を超えることが出来るのは惚れたヤツがいるからだ。好きな人に格好いいところを見せる。そしてより惚れさせる。その為ならば限界のひとつやふたつ超えてやる!」


尾羽張は上段に構える。


「ふん」


武蔵は構わず圧力を上げ間を詰める。


「イヤァ~~ッ!」


気合い一声。腹に全気力胆力を注ぐ。


「シャア~ッ!」


そして一気に解放する。


ガシッ…


降り下ろした太刀を武蔵が二刀を交差させ止める。


「まだまだぁ~っ! ハッ!!」


尾羽張は膝を曲げ更に深く押し込む。


プッ…ズブッ…


「オラァ~ッ!」


ズバッ…ッ!!


武蔵の身体を2つに切り裂いた。


「ハァハァハァ…」


尾羽張は膝を付き、なんとか顔を上げると、軻遇突智に向けてサムズアップする。


志韋矢はその様子を見てから戦場を見渡す。


どうやら大勢は決したようだ。


「ここは独立機動隊が引き受けた。元帥は本陣に帰還なされよ。軻遇突智とやら、坊主…いや、元帥殿を頼んだぞ」


「あなたはいったい…、いえ、承知致しました、志韋矢大佐」


糟屋攻略も時間の問題か?


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