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赤い星のリンカーネーション  作者: 鳥皿鳥助
三章 ワールドミッション
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閑話 穴埋め






 ワールドミッションでグルム研究所……現在のカウス01へ向かった大部隊の中には、以前ジンと共に戦ったジェムズに所属するエイジの姿もあった。


 そしてその戦場でマキシマムウェポンを使用したのは彼である。

 エイジはその穴埋めとして、ルナクスから新たな機体を譲渡……そしてファントム・エクス盟主、ルナクスから直々の手解きを受けていた。


「――クッ……!」

「大丈夫かね? エイジ君。そのマントは出来れば付けていて欲しいが……邪魔であれば外しても構わないのだぞ?」

「大丈夫です、機体の特性は大分掴めてきましたから! それにこのマントも、絶対に使いこなして見せます!!」


 エイジの与えられた機体、その名はアダマント。

 白をベースとして、金のラインを入れた軽量二脚の機体だ。


 この機体はルナクスが乗るルクシオンのダウングレード品であり、近距離~中距離での戦闘が得意という特性を持っている。

 そうした特性は機体と共に渡された専用兵装にも現れており、エイジの受け取った兵装は全て中距離以下で使用する物であった。


 更にアダマントの背では銀に光り輝くマントが装備されている。

 これは元々ルクシオンに搭載予定だった物らしいのだが、実際には使用されずこうしてアダマントに装備されたようだ。

 ルナクス曰く性能は無駄に良く、まともな攻撃では汚れ一つ付かないそうだ。



 そうした機体の性質を大まかに把握したエイジだが、現在の彼は“それ以外”の部分で苦戦していた。


 エイジ(アダマント)ルナクス(ルクシオン)の度重なる連撃に対抗し、必死に喰らいついて反撃を狙っていた。

 だが素早い連撃の一つ一つに気を取られ、エイジの集中力は大きく削がれていた。


「ふむ、どうやら君は娘と同じく“見えすぎる”タイプのようだな。少し休憩としよう」

「はぁ……はぁ……僕はどうしたら良いんでしょうか……」

「何、キミが最初では無い。君は恐らくカウンター戦法を取るのが良いだろう」

「カウンター……ですか?」

「あぁ、カウンターだ。あまり得意では無いが……私が手本を見せてやろう」

「ありがとうございます、よろしくお願いしますっ!!」

「さぁ、来いエイジ君……」


 太刀を構えるルクシオン(ルナクス)へ、アダマント(エイジ)は素直に斬りかかる。

 ルクシオンは手に持つ太刀でアダマントの剣を受け止めると、その勢いを横へ流し跳ね上げた。


「――ッ!」


 そして仕上げとして、刃をアダマントの首元へ向ける。


「……これがカウンターだ。理解出来たか?」

「はい!」

「よろしい、ではもう少し練習を手伝ってやろう」

「ありがとうございます、よろしくお願いしますっ!!」


 こうしてエイジの修行は始まった。


「甘い! ただ素早く動くだけが回避にあらず、相手の攻撃をしっかりと読んで避けてこその回避だッ!!」

「貴様のそれはただ左右に動いているだけだ……相手の攻撃を読まぬ回避に、意味など無いぞ!!」

「まだまだ……! お願いしますっ!!」


 新たな機体を駆り、新たな技術を会得しつつあるエイジ。

 彼がジン達と肩を並べるのは、もう少し先の出来事である――






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