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TS転生聖女の生存戦略〜Transsexual Reincarnated Saint's Survival Strategy〜  作者: mitsuzo
第一章「孤児院の少女編」

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78/79

078「脳内掲示板『TS転生者の生存戦略スレ(その5)』(2)」



58:TS転生者名無し

ジュリ君の本当の目的だよ

アナスタシアに接触したのはポテトフライが狙いなだけだったのか

はたまた預言の聖女であることを知っていた上での接触だったのか


59:TS転生者名無し

私、気になります!


60:TS転生者名無し

ジュリ君の話ではあくまでポテトフライの製造の秘密とかを知りたかっただけじゃないかな?


61:TS転生者名無し

あと友達になりたいとかかな


62:TS転生者名無し

たしかに同い年にしてはジュリ君はだいぶ大人っぽい感じだからな

実際初めて価値観が近い同い年の子と出会ったと言ってたし


63:TS転生者名無し

あれは演技ではないと思う


64:TS転生者名無し

だが『預言の聖女』を知っていたとしたら?

そしてアナスタシアがそうだと知っていたとしたら?


65:TS転生者名無し

まー王族だからな

利用価値があるって考えからの発言かもしれん、てことか


66:TS転生者名無し

それだと嫌だなぁ


67:TS転生者名無し

でも逆にそうだとしたらジュリ君は預言の聖女であるアナスタシアを利用して何をしようとしているのかって話になるんだが?


68:TS転生者名無し

預言の聖女の利用価値⋯⋯ていうかそもそも預言の聖女がこの国においてどれだけの価値があるのかよくわからんからなぁ


69:TS転生者名無し

今のところ『植物の成長を促す』って力くらいだよな

この力をどう利用しようというのか


70:TS転生者名無し

うむ。全くわからん


71:TS転生者名無し

とりま、アナスタシアが出て行った後に孤児院長と話は続いていたようだからその辺は後から孤児院長が教えてくれるだろ


——————————————————


「アナスタシア⋯⋯アナスタシア⋯⋯」


——————————————————


72:TS転生者名無し

あれ? なんか孤児院長の話をしていたら声が⋯⋯


73:TS転生者名無し

孤児院長の声? まさかー


——————————————————


「起きなさい、アナスタシア!」

「ひゃい!」


 孤児院長がかぶっていた布団をひっぺ返した。


「何をやってるんだ、君は?」


 孤児院長が呆れた表情で聞いてくる。


「え? あ、いや、その⋯⋯い、色々と状況を整理してました!」

「そんなところでか?」

「こ、ここが落ち着いて考え事ができるんですぅ!」

「何かボソボソ一人で喋っていたようだったが⋯⋯」

「わ、わぁぁ! そ、それは忘れてください!」


 まさか聞かれていた⋯⋯のか?!

 超恥ずかしいんですけど!


「まぁいい。とにかくすぐに私の部屋へ行くぞ」

「え? ジュリ君たちは?」

「もう帰った」

「え、もう!⋯⋯そうですか」

「君によろしくと言ってたぞ」

「え! あ、うん⋯⋯いえ、はい」

「とりあえず行くぞ」

「わかりました」


 こうして私は孤児院長室にトンボ返りした。



********************



——孤児院長室


「あ、マイルスさん」

「や、やぁ、アナスタシア」

「?」


 ん? 何だかだいぶげっそりしてるんだが?


「えっと⋯⋯大丈夫ですか?」

「何を持ってそう聞いているのかわからないけど、とりあえずは⋯⋯疲れたよ」


 何やら体力的な疲労というより精神的な疲労のように見える。

 よっぽど居心地が悪かったんだろうな。

 ていうかマイルスさんってやっぱ中間管理職っぽいな〜。

 いつも孤児院長に振り回されたりトラブルに巻き込まれたりしていつも胃をキリキリさせてそう⋯⋯。強く生きてください。


「話をする前に⋯⋯まず最優先にやることだけを伝えておく」

「え? 最優先にやること?」

「明日、預言の聖女の能力を調べる⋯⋯これは決定事項だ」

「預言の聖女の能力を調べる? そんなのどうやって⋯⋯」

「⋯⋯『預言の刻印板』で調べる」

「え? 預言の刻印板⋯⋯?」

「預言の刻印板には預言の聖女の記述もあるがそれ以外にもいくつか記述がある。それを元に君の能力の可能性を見出してみようと思う」

「い、いやいや、そんな預言の刻印板ってこの国で大事なものなんですよね?! それをどうやって手に入れるんですか!」

「私の本職は『預言の刻印板』の研究者。だから本物ではないが預言の刻印板を書き写したものやそれにまつわる資料も多数持っている。問題ない」

「は? はあああああああああ?!!!!!」


 孤児院長の唐突なカミングアウトであった。


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