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第103話 官兵衛の提案

 また、短いです。

 冬にでも北陸に福井に行く。

 現代であれば東京から北陸新幹線で金沢まで行ける。大阪からは特急はくたかで行ける。高速も走っているし国道も走っている。

 現代であれば簡単に移動できる。

 しかし、戦国時代に電車も新幹線も自動車もない。移動手段は馬か歩くかだけだ。


 「先輩、北陸というよりもやばいのは滋賀と福井の県境すなわち賤ヶ岳あたりっすよ」


 河合が言う。


 「だからこそ、賤ヶ岳で戦があるんですよね。まあ、行くとしたら長浜ぐらいまでですかね。秀吉様は確か長浜城主だった時期もあるので長浜の地理には詳しいですよね?」


 「ああ、柴田が何もいじっていなければ詳しい」


 秀吉はそう答える。


 「でも、何ひとつ解決にはなってないですね。問題はどうやって北陸に行くか。それとも柴田勝家をどうやって近江国おうみのくにに呼び出すかかもしれないですね」


 河合が冷静に状況を把握する。


 「……私めに考えがあります」


 黒田官兵衛が発言する。


 「おう、官兵衛。なんじゃ、言ってみよ」


 「三法師様の命で柴田様に出仕させましょう」


 「それは……柴田が聞くと思うか?」


 「聞かねばほかの織田家家臣に柴田を討てと命を出すことにしましょう。ここで実力行使すればどっちにつくのか悩んでいる者も靡くはずです」


 「……」


 どうも秀吉は悩んでいるようだ。

 その姿に俺は意外さを覚えた。

 秀吉という人物は、かなり黒い男。そんな印象であった。昔は権力者になってから秀吉のダークな部分が強調されていたが、最近の大河ドラマなどではもともと秀吉はダークであった。そんな姿を出すことが多くなっている。

 柴田勝家を滅ぼすためには何でもする。そのような男であると思っていたのだが、こんなに悩むとは。意外性があった。


 秀吉の決断に俺らは注目していたのだった。


 

 どうもスランプが続く。

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