第20話 出発
一応月曜日に大幅な感じできてたんです。
細かい設定などをしていたら、金曜日になっていました。
本当に申し訳ございません。
「うぅ、ぎもぢわるい」
俺は今ものすごい吐き気とめまいに襲われていた。
「主様やはり三匹いや、三人を一気に再設定をすることは結構きつかったのではないですか?」
そんな俺を介護してくれているのは先ほど再設定を行ったばかりのビャッコだ。
ビャッコは再設定する際、俺の邪な感情が入ってしまいケモ耳女子(もちろん尻尾あり)になってしまった
しかも再設定は一度設定するともう二度と行うことができない。本当に申し訳ない事をしてしまった。
まぁ本人は前の姿より断然こっちがいいと言ってくれたのはせめてもの救いだった。
だって白虎だよ。霊獣唯一の獣ですよ。そりゃあ想像しても仕方ないよ。
「しかし本当に無茶をしましたね。はい、どうぞ。薬草庫にあった薬草で作った飲み薬です。隠し味に蜂蜜を入れておきましたので飲みやすいはずですよ」
そう言って薬を勧めてきたのはゲンブだ。
ゲンブの特徴は優男風の顔つき、薄緑色の髪、後は長身ということくらいだろう。
俺が多分165センチくらいだから、180はあるだろう。
それとゲンブは植物の《創造魔法》を使うため植物に関しては博識である。(ちなみに調合にも長けている)
「ふん。主よ、これから出発なのだろう。そんな身体で大丈夫か?」
俺を見て小馬鹿気味に笑うのはスザクだ。
何というか江戸時代にいそうな典型的な侍ではなく、RPG等に出てくる侍の見た目だ。
「うるさいな」
俺はそう言いつつゲンブからもらった飲み薬を飲む。
すると、ドラキラで回復アイテムを使用した時の効果音が流れ俺の症状は治まった。
「どうですか?味に自信は無かったのですが……」
味は例えるなら野菜ジュースにとろみをつけた感じでとても飲みやすい。
「飲みやすかったよ。おかげで症状は治まったし」
俺は素直に感想を言う。
「それはよかった。それにしてもいいですね人の肉体というものは。調合が前の姿より格段にやりやすい」
どうやってドラゴンの姿でも調合していたのだろう?やはり植物のツタを操って混ぜたりするのだろうか?
うん、実にファンタジーだ。
「雪様、至急戻ってきていただけませんか?」
キツナが荒立てて入ってきた。
「どうしたんだい?」
俺はキツナに理由を効く
「えっとですね。修羅姫様が朝の事はどういうことか説明しろと言っておりました」
いつ修羅姫にスザクを紹介しようかと思っていたのでちょうどいい。
「スザク俺と来て。あ、あとキツナここと荷馬車を転移魔方陣で繋いでおいてくれないか?」
「かしこまりました」
俺はスザクを連れて宝物庫を出た。
「雪、朝言ってた僕を強くしてくれる人物ってこの人?」
門を出ると修羅姫と鉢合わせした。
「ああ、こいつの名前はスザク。炎に関しては一流の腕をもつ」
軽く修羅姫にスザクを紹介する。
「一流の腕ねぇ。僕が想像していたのはおじいちゃんみたいな仙人かと思っていたんだけずいぶん若いね」
どうやら修羅姫はあんまりスザクに期待してないようだ。
「ほぉ。我の事を若いというか、うむ気に行った。主よこの者に我の火魔法を全て教えればいいのだな」
スザクはどうやらやる気みたいだ。まぁ設定でスザクは推定200歳……若いと言われたことで機嫌が治ったみたいだ。ちなみにゲンブは推定3000歳、ビャッコにいたっては年齢は秘密。……だってステータス画面にそう表示されたんだもん。
「ねぇ雪、この人でほんとに大丈夫なの?」
「ああ若いけど腕は一流だよ。安心してほしい」
俺はスザクのフォローをしておく。
「雪がそう言うのなら大丈夫か」
修羅姫は納得してくれたようだ。
「それじゃあ、この荷物どこに乗せたらいい?」
「えっ?」
思わず拍子の抜けた声を出してしまった。そりゃあ手押し車一つ分の荷物を見せられたら不抜けた声も出てきますよ。
「こ、この荷物は?」
俺は恐る恐る修羅姫に質問する。
「えっとねぇ~、八割が代えの巫女服かな。そして後の二割が剣の手入れに必要な砥石と火炎結晶かな」
「……今すぐおいてこい」
俺は自分でもびっくりする低い声で修羅姫にそういった。
「えっ?」
「旅をするのにこの荷物は多すぎる。それに巫女服は洗濯すればいいんだし、砥石や火炎結晶はもう買ってある」
俺は修羅姫に呆れながら荷物の不要さを言う。
「ううでも、この巫女服は全部違う種類なんだよ。例えばこの巫女服は生地がロック草の線維でできているから虫食いや湿気による色落ちを防げたり、獣の攻撃にも耐えうる代物なんだよ」
「……はぁ。分かった、どの巫女服をもっていけばいいか一緒に考えるよ」
「ほんと!?」
「ああ。そのかわり、後三十分後にはもう行くからね」
俺はそう言って修羅姫の巫女選びにきっちり三十分つきあい修羅姫の荷物を荷馬車に積め込んだ。
「よし、みんな乗ったか?」
俺は荷馬車に居る仲間たちに確認をとる。
「はい。転移陣を使って雪様の宝物庫にいたゲンブとビャッコもちゃんとこちらに居ます」
「僕と師匠も乗ってるよ」
返事をくれたのは修羅姫とキツナだ。
ちなみに師匠というのはスザクの事らしい。なんでもアスラ族の特有の文化で教えを請う場合は教えてもらう者は教える者のことを師匠と呼ぶらしい。
「んじゃ、御者台に居るメンバーを合わせたらみんないるな」
御者台にはツバサ、ヒョウそして俺が乗っている。
「ふむ、では主よもう出発してよいな」
マナツとマフユの手綱をヒョウが握る。
「ああ」
異世界に来て最初の街。ただ数日過ごしただけだがやはり特別何かを感じる。
「雪、どうかしましたか?」
隣に居たツバサが心配そうにこちらを見る。
「いや、少しね。さぁファージに向けて出発だ」
こうして俺達はアスラの街の門を潜った。




