第156話 皆が何処かで見たドラマのような惨事(10)
ミチは僕の言葉……。
まあ、冷やかしと言う奴を聞いてさ、青空に浮かびながら、お日さまのように明るくケラケラと笑いながら、でも少しばかり照れ恥かしい様子を隠し、誤魔化すように僕へと言葉を返してきたよ。
僕はそんなミチの様子を見て、クスクスと笑うから。
「……どうしたの、小山田?」
自分の周りの娘たちと抱き合い。
『うわぁん、うわぁん』と。
ミチの起こした奇跡に感動しながら南校舎──放送室の方角をグランにいるみんなと見詰めながら泣いていたランが、僕の行動……。空を見詰めつつ微笑んで、誰かと会話をしているように見える、不審な様子に気がつき、自分の首を傾げながら尋ねてきた。
「──ミチ、もういくんだろう?」
僕は親友に尋ねた。
「ああ、小山田、俺もそろそろ行くよ……。これ以上だらだらと長居していたら本物の地縛霊になりそうだから、あの世へと行こうと思うよ……」
僕が微笑みながら少し……。いや、かなり寂しいけれど痩せ我慢……。もうミチがいなくても、僕自身で何でもできる、できるから心配をしなくてもいいと強気の姿勢を装いつつ、ミチに僕は最後の微笑みを浮かべると。
「そうか、元気でね、ミチ……。本当にありがとう……」とだけ告げるのがね。
僕自身も精一杯でさ……。
ミチも僕の最後の別れ……。にへらと笑っている僕の容姿を見詰めたままで真っ青な天空へと昇り、消えていなくなる。
だから僕の後ろにいたランが。
「大島消えていなくなったね」と寂しそうに告げてきたけれど。
僕は「うん」とだけ頷いてランやミチに心配をかけないように心掛けるのだった。
(完)
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