第151話 皆が何処かで見たドラマのような惨事(5)
「あぁ~」
「あれは~」
「……空から何か落ちてきた……」
僕とランへと手を振っていたクラスメイトたちが。急に僕とランへと手を振る行為を辞め唖然、呆然と見詰めてくる……と言っても。
僕とランのカップルのことを微笑みながら見詰めてく訳ではなく。クラスメイトたちの目線が僕たち二人よりも上……。
そう空を呆然と見詰めながら、みんなが呟くから。
僕は『あれ? みんな、どうしたのかな?』と思いつつ首を傾げると。
《ドーン!》
と落雷の音、と言うよりも? 何かが、何かに当たった大きな衝撃音が僕とランを含めた先生たちや全校生徒たちの耳へと聞こえると。
「きゃぁあああああああああっ!」
「うわぁ、あああああああああっ!」
先生たちや全校生徒たち……。僕の真横で一緒に走っていたランも含めて驚愕し、絶叫を上げながら、その場に一斉に座り込み、自分の両手で頭をカバー! ガード! しながら下げれば。
《ドッ、ドォ、ドドドドドドドドドン!》
と更に大きな衝撃音と爆発音が僕とランの後方から聞こえてきた。
だから僕は『何?』、『何だ?』、『何事だ?』と驚愕しながら思いつつ、恐る恐る後ろ……。自分の後方を確認した。
「……う、うわっ! あれって飛行機? い、いや、ヘリコプターなのかな?」と。
僕の口から自然と声が漏れ、終われば。
「……空からヘリコプターが落ちてきたのかな?」
「……た、多分?」
「……だと思う?」
「……何で落下してきたの?」
「さぁ、よくわからない?」と。
この他にも全校生徒……。色々な人たちが北校舎の屋上に弓の矢のように刺さって、校舎と共に燃えているヘリコプターの残骸を見ながら。
先生たちも含めたグランドにいる者たちみんなが唖然、呆然としつつも燃え盛る北校舎の三階、二階の様子を誰一人として、余りにも予測もできない突然のこと……。北校舎の爆発と火災に対して110番も119番、117番さえもスマートフォンから掛け、事情を説明することもなく。
『あぁ、あああ……』と言った感じで見詰めつつ、周りの者たちと会話……。
何でこんな摩訶不思議な出来事──厄災が起きたのだろうか? を考えながら。
「民間機?」
「テレビ局や新聞社?」
「自衛隊機?」




