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095⚫️上書きされる恨み

ラグナ・ヴァル・ゼルド。

すなわち、ゼルド・ファルマ王。

彼は激怒していた。

だが、その怒りを臣下に見せるわけにはいかない。

薄く笑みを浮かべながら侵攻の結果を聞き取り、彼は静かに自室へ戻った。

なぜだ!

なぜ?!

あれだけの準備! 装備! 人員!

考えられる限りの’完璧な作戦’だったはずだ!

やはり・・・やはり自分が率いねばならんのだ!

木っ端将軍どもに任せたのが間違いだった。

次こそは自らが先頭に立ち、

’偉大な父’を超えてみせる。

この名を歴史に刻み、永遠のものとするのだ。


ラグナは握りしめた拳を、

怒りのまま壁に叩きつけた。

・・・骨折した。

痛みと屈辱が、さらに彼の心を黒く染めていく。

恨みは、またひとつ上書きされた。


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