009⚫️活路 & 010⚫️どうやって捕まえたの?
009⚫️活路
雪はやんだが、道はない。
というより、小屋自体が雪の海の中に沈んでいる。
なんとかはい出したけど、360度、見渡す限り白銀の世界。
こりゃあ、どうやって宇宙艇までたどり着けばいいのよ?
これはサバイバルだな。うーん。食糧を探さんと。
だが、手錠のままっていうのはなあ。
ちょっと外してくれんかあ?
ふたりで力をあわせんと、なんの活路も見出せんぞ!
010⚫️どうやって捕まえたの?
「いい?!ゼッタイに逃げるなあ!逃げたりしたら、宇宙の果てまで追いかけてやるう!」
いや、このねえちゃんなら、
ホントに宇宙の果てどころか、地獄の底までくるよな。
あっ、ありがとう。すまん。やあ、両手が自由になるって、いいよなあ。
「じゃあ、ともかく獲物を探さなきゃ、ね。」
「だな。小屋の屋根に竿を立てた。あの黄色いハンカチが目印だ。位置を見失わんようにやろう。」
ふたりは小屋のありあわせのもので、スキー板みたいなものを作った。
ロープで足にしばりつけ、深雪をかろうじて移動する。
「ねえちゃん、銃はあるか?」
「そんなもん、もってないよ。物騒だもん。それに、‘ねえちゃん’はないでしょ。」
「じゃあ、なんて呼べばいいんだよ、ねえちゃん。」
「もう!イチカ!イチカ・エンユウジ!」
「おう、わかった、オレは・・・」
「知ってる!ダン!ダン・I・モロコシ!」
「おっ!ウサギだ!」
ふたりは同時に指を弾いた。正確に何かが目標を捉えた。




