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064⚫️例の’あれ’
「報告!大艦隊がこちらへ接近中。現在の速度を維持すれば、三日後には水平線に艦影を捉える見込みです!」
「どうする、ブラッド・・・いや、作戦中になっちまったから、’提督’か。ここは派手に海戦やって、歴史に名を刻むか?」
海賊時代からの古い仲間が、にやりと笑って問いかける。
ブラッドは肩をすくめ、静かに笑った。
「いや、やめておこう。オレは歴史に名を残す気もないし、相手にこちらの装備や戦力を見せる気もない。」
「ってことは・・・’あれ’だな。」
高速艦の甲板で、公国海軍の歴戦の猛者たちが深く頷く。
その瞳には、獲物を狙う猟犬のような鋭さが宿っていた。
ブラッドは僚艦に出撃の合図を送るよう命じた。




