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063⚫️万全の兵、万全の装備
ゼルド・ファルマ王国の新造海軍が、ついに艦隊を発進させた。
目的はただひとつ。
制海権を握り、補給路を確保し、北の大陸に橋頭堡を築くこと。
苛酷な訓練を生き残った精鋭たちが、次々と戦艦へ乗り込んでいく。
追走する補給艦には、食糧と物資が山のように積まれていた。
南大陸の造船技術と操船技術の粋を集めた艦隊は、まさに威容そのものだった。
高台の城から、ラグナ王がその光景を見下ろしている。
勝利を疑わぬ眼差し。
自ら出陣するつもりはない。彼は王なのだから。
前回の出征と同じく、目的地はラベリア南岸の浜。
将帥たちは別航路の検討を進言したが、ラグナ王は一蹴した。
最短距離で、大軍が上陸できる。
長い海岸線は上陸しやすく、侵攻地点の特定は困難であるのだ。
王の判断が揺るぐことはないのだ。
船団は前回と同じルートを進む。
今回は、上陸用舟艇も揃え、兵の数も増やし、
さらに工廠が開発した’対巨竜兵器’まで積み込んでいた。
ファルマ王国の誰もが、進軍の成功を疑っていなかった。




