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華咲き乱れる  作者: かいん
4/4

さん



「ーおい、飲み過ぎだ。」


彼の声が聴こえると同時に、

まだ半分と残ってるグラスを奪われる。

どれくらい呑んで居たのだろうか。

ぼーとする頭を動かし、目の前の彼をみつめる。


今年就任されたばかりの上司、蓮。

いつもビシッと決めているスーツを崩してネクタイを緩める仕草をするのは、イケメンだからか。

ワイルドイケメンに変わったのか。


蓮が片付けたのか、座卓には2つのグラスだけ。

私は座卓の上から奪われたグラスに口をつけ、蓮の手ごと持ち最後の雫まで飲み干した。


「それでいつからいらしたんですかぁ」

「…さぁ。」


座卓に上半身をのせたまま、続ける。


蓮さん…


呟きに似た声を出すと

彼は眉間にしわを寄せ、溜息を吐き云う。


「ダメだ。」

「けち」

「…喰うぞ」

「喰えば」


私も彼も見つめあったまま動かない。近い距離。間近にある蓮の顔は美しくて綺麗だとも思う。けれど今欲しいのは、それじゃない。


「…お さ け」

「残念だが時間切れだ。」


切なく頬張るように、縋るように訴えれば

彼は冷たくあっさりと告げる。と思えば、ゆっくり彼の手が伸びて


ーーあぁ。ほら。帰るよ?


と言わんばかりに、わたしを優しくそっと 触れるから



いつもの、ように

まいかい、おなじように

かわらない、あたりまえになるしゅうかんを


かんじるようにふわふわと かれにだきついた。

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