ねむねむ
チグリスやティンカーとの会話で 体力的疲れを感じたローズは
再びベッドにもぐりこんだ。
しかし DKの内鍵をはずさないと エドガーにお昼ご飯の用意をしてもらえないなぁと気が付いて 鍵を開けに行った。ガウンを羽織って。
ついでに エドガーと話すことにした。
コンコン、エドガーの控室のドアをノックした。
「どうぞ」扉の向こうからエドガーの声
「ローズです。
ちょっといいかしら?」
エドガーが扉をあけて 出て来た。
「ごめん 休憩中の所を呼び出して」ローズ
「休憩してたのではなくて ふてくされてたのです。
とうとう DKまで内鍵をかけられて締め出されたのがショックで。
というか このことを報告した時のウィリアム様の荒れようを考えると頭が痛くて」
そういってエドガーは頭を下げた。
「ああ ごめん。
その件に関しては 暴れる前に私の所に説明聞きに来いってウィリアムに言っといて。
そもそも 彼の無知と伝達不足が招いたことです!って私が言っていたと言えばいいわ。
というか 彼は そんなに あなたの前では わがままなの?」ローズ
「一応 私は ウィリアム様の近習ですからね
王は いつだって近習の前ではわがまま言ってストレス発散するもんです」エドガー
「だったら私の前で愚痴をこぼすのではなくて 同僚の間でぼやきあえばいいのに」ローズ
「意外と冷たいんですね。ローズ様は」エドガー
ローズは 胡乱なまなざしをエドガーに投げかけた。
「昼食は 冷めても食べられるものを作ってDKにおいといてください。
それと 私はプライバシーを重視するので、あなたは鍵出されても文句を言わないこと」
ローズは そういって寝室に引き上げる、その途中に、
DKのドアのうち寝室側の所にも内鍵を取り付けて、エドガーがDKから内廊下側に入ってこれないように施錠した。
(私ってなにやってるんだろう?)と思わないでもなかったが
用心に越したことはないと思って。
護衛のエドガーが 何を恋人気取りでふてくされているのだ?
と 彼の言葉遣いよりも 彼が醸し出していた雰囲気にムッとしたローズであった。