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チート姫  作者: 木苺
第2章 神子様の優雅な日々
36/70

弓のお稽古と風の精霊(幼)

(楽しき日々 7/9)

弓の名手と言えばエルフ

このイメージの源はロードオフザリングのレゴラスかもという気がするのですが いかがでしょうか?

彼は短剣使いの名手でもありました。


それはさておき、ここヒロポン国において ローズの弓の先生に選ばれたのは

銀髪に白い肌 青い目の美しいレゴ先生。

 本名は 貴族的な とーっても長いお名前で ローズには覚えきれず発音もうまくいかなかったので

「レゴ先生」とお呼びすることに。


最初の3日間は 鏡の前で フルドローまでの練習

 この型をしっかりと体に刻むことが非常に大切。


 ストレートスタンスでからだを安定させ(立ち方・姿勢の稽古)

 フルドロー(矢を放つ寸前の姿勢)で矢筋の通った形を覚えることが、

 目線を定める練習にもなる。


  これを感覚的にピシッと自分の中で位置づけられないと

  この先 照準器を使うようになっても 照準がいまいち定まらないことになる。

  ここは理屈抜きで 指導者の助言に従って自分を型に当て込むのが早道ではないかと思う。

  とはいえ はまらない時は どうがんばってもうまくいかないのがこの手の話で><


  この時 自分の筋力にあった弓の強さを選ぶことも重要。

  無理して強めの弓(筋力ギリギリの弓)を選ぶと フルドローの姿勢を維持できず、

  ベストの状態で矢を放てなくなる。

  どんなに疲れているときでも 連射した後でも

  キチンとベストなフルドローができる張りの弓を選ぶこと、コレ大事。


火矢を飛ばすための小型の弓と 鉄壁を打ちぬく為の大弓の両方で稽古した。


ローズの弓は あくまでも魔法をまとわせるための弓なので、

小型の弓の飛距離を伸ばすことはあまり意識せず 

あくまでも自分の射程内に入った敵に充てるための稽古ではあったが

やはり攻防戦では大弓を放つ必要もあったので その練習もしっかりとした。


4日目からは練習場を出て 野外を歩き回りながらの速射と 打ち上げ(高い的)・うちおろし(崖下など低い位置をねらう)の稽古


 これは 足場が斜面であったり足場周辺に障害物がある時に スタンスを調整する練習でもあった。


 足場の良い競技会だけなら ストレートスタンスで十分、スタンスをホイホイ変えるのはどうよと言う話にもなるかもしれないが

 フィールドでは 体をひねらざるを得ないこともあるので、

 ねじれを生じさせずに体をひねるオープンスタンス・クローズドスタンスの練習も大切だ。


 しかも 最初はストレートスタンスから始めても

 慣れてくるとそれ以外のスタンスの方が楽だという方もいる。


 要は 疲れず 安定した姿勢で矢を放ち続けるための態勢をとること

 それがスタンス選びの(かなめ)と言えるのではないかと個人的には思っております。



1週間後には 馬上から射る練習も(くわ)わった。

 いわゆる流鏑馬やぶさめだ。


さらに ウサギ狩り・キツネ狩など動的標的を追いかけて射る稽古も勧められたが

それはお断りしました。

  「だってかわいそうだもの」

  こういう時こそ 少女の涙の出番であります。

  あごの下で、両手を組んで、お定まりのウルウルをやってみましたが

 「ローズ様 どこかお加減が悪いのでしょうか?」とエドガーに心配されてしまった><


その代わりに遠乗りに出たときに あっちこっちに隠された的を射たり、

いわゆる仕掛けを打ち抜いて壊さなければなんぞ物が飛んでくるという訓練がはじまった。


 もちろん 仕掛け人は カゲやズーム達シノビ(影の者達)。


 最初のうちは ローズにつきそっていたレゴ先生も被害にあったが、

 そのうち レゴ先生はシノビたちの一味に加わり

 ローズとウィリアムの乗馬中に仕掛けを発動させたり、自ら襲撃してくることに熱中し始めた。


なぜウィリアムまで遠乗りに加わったかと言えば、

最初は馬を心配して、様子を見に来たシリウスが、

ローズと一緒なら馬が傷つく心配はないと安心して、

あろうことか 防御の研究のためにと攻撃側に回ってしまい、

常人離れしたローズだけでは 被験体として不十分とばかりにウィリアムを引っ張り込んで

宮廷騎馬隊の護衛訓練プログラムの開発に乗り出したからだ。


 こわ~。 この仕掛けの情報が 敵側に漏れることのないようにと

機密管理の強化がなされました。


 もっとも ウィリアムは、ローズと違って 攻撃されたら情け容赦なく射返すタイプだったので、

ローズは仕掛け人達が傷つかないように 

ウィリアムよりも先に仕掛けの発見と解除を頑張ることにした。

 やはり襲撃役を務めるレゴ先生と影の者達のことが心配だったから。


「俺だって 本気で射殺したりはしない。

 矢の先に塗ったしびれ薬で 1日ほど痛い思いをさせるだけだ」ウィリアム


「その薬 しびれ薬と言うよりも 激痛で気絶する薬だというのが もっぱらの評判ですが」ローズ


「知ったことか。同じ薬が 奴らが放つ矢の先にも塗られているのだから」ウィリアム


「いえ 私の経験では ただ猛烈にかゆくなるだけでしたが」ローズ


「似たようなものだ」ウィリアム


(もしかしてウィリアムの矢は 襲撃役の者達が使っている薬よりも強力な薬がぬられているのか?)

ローズの気がかりは増すばかり。


・・

ローズは、弓の一人稽古の時に、風に乗せて矢が早く飛ぶように あるいは遠くまで飛ぶように 威力を増すようにと念じているうちに 風の精霊になりたいと願う妖精達と契約を結ぶことになった。


 その者達は ローズと契約し、それぞれ「ハヤオ・トドケ・ノビヨ」と名付けることにより

 妖精から風の精霊への進化を果たした。


この子達は妖精上がりだったので、ローズの成長に応じて その能力が伸びるタイプなのだとか。

 自力で成長していく風の精霊に比べれば、風の精霊(幼)とでもいった感じかな?


それゆえ ローズは身体強化をしながら 自分の弓の腕を上げていかざるを得ませんでした。


 うーん 私は 別に戦士になる予定ではないのだけど・・・

※ 土日休日は 朝8時 夜8時の2回投稿

  月~金は  朝7時の1回投稿です


(参考)

 https://g-wave.net/archery2/yumi2.html

 ↑

 検索してできてたサイトでは スタンスの説明が このサイトが一番わかりやすく感じました。


 本文は 昔 私がフィールドアーチェリーをやっていたころの思い出をもとにして書いていますが

 何分 かなり昔のことなので 思い違い・思い出し間違いがあるかもしれません。すみません。


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