馬術競技と近衛達
(楽しき日々 6/9)
ウィリアムが 馬術競技の教師としてローズの為に選んだのはシリウスだった。
彼は、幼いころのウィリアムの馬術教師でもあり、元宮廷騎馬隊の隊長でもあった。
宮廷騎馬隊というのは、近衛兵の中でも馬術競技に秀で、王が市内を巡行するときの先導役を務める集団であった。
わかりやすく言えば パレードの花形である。
近衛はもともと容姿端麗で、体格のそろった四人一組で要人警護につくことが多いのだが、宮廷騎馬隊では、チームとしても人馬一体となった美しさが要求された。
というわけで ローズは馬と一緒にアン ドウ トロワと言うのは冗談だが、
それに近いことを練習することになった。
・馬場馬術競技
20m×60mの長方形のアリーナの中で、いかに美しく正確に動くかを競う
規定にあわせて、
歩く速さ
歩幅
を変化させながら、リズミカルに人馬共に安定した美しい姿勢で
まるで踊るようにステップを変えながら。
肢を高く上げて気取って歩くパッサージュ
足踏みするようなピアッフェ
まるで横歩きするようなハーフパス
スキップしているようなフライングチェンジ
そして馬のピルーエット(転回)
これを 規定の型にあわせて行ったり、
あるいは 音楽に合わせてフリー競技をしたり。
いやはや ほんと大変です。
お馬さんはもちろん、馬に指示を出す騎乗者も大変です。
フィギアスケートにも共通するのかしれませんが、リングの中の自分の位置を正確に把握してトレースするのって
第七感ともいうべき 特殊能力ではなかろうか??
正確な軌道を描く羽生選手すご過ぎます!!
そして お馬さん達もシリウス先生も!
・レイニング競技
馬場馬術競技で頭が煮詰まったローズの為にシリウスが披露したのがレイニング。
平たく言えばカーボーイの馬術技だが、そこは馬術競技の一種目なので非常に美しく正確に。
スピン:その場で馬が回転します。
馬の前足と後ろ足の距離がそのまま半径となるような円を描くように
ロールバック:馬場馬術における輪乗りのようなもの
きれいに円を描いて、出発点にきちんと戻ってきます。
何周回っても 同じ足跡の上をなぞるように回っているのがすごい
スピンもロールバックも右回り・左周り両方やっているようです。
ローズはぽかんと見ているのでそのあたりよくわかっていないのですが・・
馬術競技のアリーナと違って、レイニングのアリーナ(馬場)は 砂が表面平らに整えられているので、馬の足跡がくっきりと残るので 軌跡がはっきりとしてわかりやすい。
そして 迫力あるのがスライデイィングストップ。
一直線に走り込んできた馬が 両足そろえて?砂煙をあげて止まります。
ほんとに滑って止まる
まっすぐバックしたりとわかりやすく実用的な技であるところが、ローズの気にいった。
もちろん馬場馬術もよく見ると騎馬集団として行動するときに必要な技の結晶のようには思うのだけどどっちかと言えばパレ―ドで使う以外のシーンがイメージしにくかったローズ。
その点レイニング競技は 一目で楽しめるわかりやすさ。
達人にとっては 奥の深い世界なのだろうと思うけど。
ローズは 魔法を使って、アリーナを整えながら
レイニングの練習をした。
でも 人馬一体競技なので、ローズのペースでのめり込むわけにいかない=馬に無理をさせられないのがむつかしいところ。
馬場は 近衛達の練習場を使わせてもらった。
そしてシリウスの管轄下にある馬は近衛の馬でもあった。
ローズの練習姿は 近衛達の目にもとまることになった。
馬術競技の腕前はともかくとして、
せっせと馬体の手入れをするだけでなく、馬場全体の整備を手伝う姿は好意的に受け入れられた。
それ以上に近衛達の目を引いたのが、馬術練習前後に行うストレッチ。
そこから 準備体操・整理体操あれこれの交流がはじまり、ローズは近衛達の鍛錬にも入れてもらえるようになった。
馬術以外のトレーニングにも。
※ 本日 夜8時に2回目の投稿をします
(参考)
馬場馬術競技について
https://www.jothes.net/contents/column/2082/
動画と言葉による解説
レイニング競技
https://www.jothes.net/contents/column/2736/ ことばと動画による解説
以上のサイトは リンクが多く 個人サイトなのか商業サイトなのかよくわかりませんが
リンクをたどれば 動画とことばの説明で 馬術競技全体が分かるようになっています。
中には 馬のおしゃれ解説もあって面白かったです。




