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闘神マルクス②

マルクスは防御魔術で殴るという発想に驚かされる。

徒手空拳は得意な方である。

しかし、俺より上だとは。

こいつ、格闘だけなら俺を上回っている。

更に他の攻撃魔術が発動出来ない。

こいつの攻撃を防ぐに手一杯だからである。

殴り、蹴り、頭突き…全ていなす。

こちらが攻撃する隙間が全くない。

俺もアームドの原理を真似てやってもいいが、これは下位互換になって負ける。


「そうか…なかなかいいな、お前。この時代の魔術師は近接戦がお粗末だからこうやって発動させないようにしているのか。」


「そうです!流石はアルセイル様!この戦法は現代の魔術師にかなり有効です!」


よく考えられている。

マリエルやアイオライトは間違いなく才能があったのだろう。

しかし、マルクスには防御魔術以外はなかった。

だからこそ、マリエルやアイオライトのような器用ではないからこそ、インファイターとなったのだろう。


きっと様々な葛藤や苦労があったはずだ。

それを乗り越えて、格闘が達人級までに達している。


「ならば、応えよう。」


俺は攻撃魔術では間に合わない。

ならば、魔力でどうにかするだけだ。


無数の魔力球を瞬時に生成する。


「なっ…」


「防御魔術師なら、防いでみろ。」


これは魔術ではないからな。


マルクスは無数に迫りくる魔術球を防ぐ。

更にその合間を縫ってアルセイルが格闘を仕掛ける。


何とか防いでいるようだが、徐々に攻撃が与えるようになっていく。

物量による飽和攻撃はキツイようだな。


「なるほど!こんな攻撃があるのですね!では、こちらもお見せします!幻想結界(アヴァロンエリア)堅牢なる意志(ソリットフェイズ)』!」


まさか幻想結界(アヴァロンエリア)!?

しかし、防御魔術の範囲結界とは何の意味が?

魔眼で見ても不思議だったのは、範囲は彼の体ぐらの範囲しかない…いや、範囲は腕と足?

範囲を絞っている。


必中必殺の魔術奥義なのにいまいちその真意が読めない。


「どうされましたか?不思議そうな顔をしてますね。」


「いや、意味があるのか?」


「なら見ててください。」


俺は魔力球がなくなってきたので、再度飽和仕掛ける。

ところが、全て今度は防がれている。

いや、アームドに全て当たっている。


まさか必中必殺なのではなく、攻撃をアームドに当てるようにしているのか!?更にあんなに範囲を狭めている。

強度もさらに強くなっているはずだ。

更に驚くのは相手の魔力はまるで息切れしていない。

魔力はマリエルやアイオライトより圧倒的に少ないはずだ。

なのに…何故?


「どうですか?俺のこの戦法は!!」


「いやーすごいね。過去にも見たことがなかった。認めよう、防御魔術において君に右に出る者はいないと思うよ。」


「ありがとうございます!」


さて、攻略方法はどうしようかな?



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