32 ジョブの適性と武具の効果
ちょいとしばらく更新お休みします・・・。週末までにはなんとかっ・・・。
「で?ノーランが言ってた異人ってこの人なの?」
「おう、記念すべき異人第一号のカケル。カケル、こっちは指導員のヘレナ。専門は【弓術】と【短剣術】。ま、他にも色々だけど」
「第一号・・・。あ、宜しくお願いします、カケルです。一応ジョブは[剣士]です」
「よろしく、ヘレナよ。ノーランがやっと異人が訓練しに来たって言ってたから気になってたの。あと、さっきまでのやり取りは忘れてくれると嬉しいわ」
嬉しいわって笑って言うけど、眼が笑ってない・・・。
「はい。忘れました。私はここへ来て何も見ていません」
「よろしい」
怖いよ。この人絶対怖い人だよ。
「おい、初対面で脅すなよ。その女王様発言のせいで人が近寄ってこないんだろ、お前は」
「ふん、あからさまな邪な視線を浴びるより、よっぽど良いわよ。アンタが思うよりも、ずっと気持ち悪いし不快なのよ?あれ」
「・・・そう言われると、何も言えねぇけどよ・・・」
個人的には同意。
他人の視線って結構気持ち悪いよね。例え好意的なものであっても。
よくそれでノイローゼになって、活動中止になっちゃう芸能人とかもいるもんね。
「まぁ、いいか。んでカケルよ、お前今【長剣術】いくつになった?」
「ん?えーと、【長剣術】はレベル3ですね。次いで【杖術】がレベル2です」
「そっか、レベル5になったら次の段階の指導受けれるようになるから、上がったらまた声掛けろ。俺が指導してやっから」
「そうなんですか?その時は是非。最優先で上げときます」
「おう、期待して待ってるよ」
前回はたしか【ブレイク】を教えてもらったんだっけ。次は何だろう?
あ、でもその前に【パリィ】覚えられるなら覚えておきたいかも。基本は避けるスタイルがオススメって言われたけど。一応。
「アナタ【短剣術】は覚えてないの?[剣士]で近距離なら【杖術】より【短剣術】のが適正高いわよ?」
適性・・・。そういうのあったんだ・・・。
なんにも意識しないで、ただ杖を振り回して取得しただけだったから分からかったよ。
もしかして、攻撃力とかダメージとかが適正によって変動する感じ?
資料読んだ中には特に書かれていなかったなぁ。あぁ、戦闘関係はほとんど読んでいないせいか。
ジョブ関係とかも手つけてないし。
「【杖術】はこの間、ここでしばらく扱ってて取得しただけなんです。まだ実践には一度も出ていなくて・・・。適性による差とかは全然体感していないんです。ちなみに【短剣術】と【ナイフ術】は全く別物ですか?【ナイフ術】はこの前、薬草切ってて取得したんですけど」
「なんでそれでスキルが生えるの・・・?どんだけ捌いたのよ。まだここへ来て10日も経ってないわよね・・・?『さばき』ならまだしも『術』まで上げたってことは相当な量でしょ?」
何でと言われても・・・。
あんな集中出来る環境に置かれたら、そりゃ夢中になってしまいますよ。私の性格上。
「まぁ、いいわ。あって損するようなものじゃないしね。異人は特殊ってことでしょ、きっと。えっと?それで【短剣術】と【ナイフ術】の違いだっけ?簡単に言えば、戦闘特化か汎用型かってことかしら?【短剣術】はあくまでも剣術の一つだから、派生スキルもそれっぽいのが出てくるわ。対して【ナイフ術】は本当に色々。冒険者なら大概【ナイフ術】か【ナイフさばき】は持ってるわね」
「・・・なるほど。薬草を切って取得した【ナイフ術】なので武器術では無いと思っていたんですが、そうとも限らないんですかね?」
「そうね。日常生活とか生産作業とかでも十分使えるスキルだけど、もちろん戦闘にも使えるわ。特に[シーフ]系のジョブとかだと、【ナイフ術】は戦闘系スキルとして扱われるみたいよ?適性が高いから、油断すると結構なダメージを受けることになるわ」
結構厄介なのよ、あれ。と言って悩ましげに頬に手を添えているけれど・・・。
ナイフ使いと戦闘した事あるんですね・・・?いや、冒険者ギルドの指導員をやれるくらいの人なんだから、それなりに戦える人なのは当たり前なんだろうけど。
結構細身のその体と美しい顔で言われると、ミスマッチ過ぎて・・・。
「ま、【短剣術】取得したら声掛けなさい。何かしらスキル教えてあげるから。もしかしたらノーランが言ったかもしれないけど、初回特典あるからね。一応気を付けてほしいのは、『さばき』の状態じゃ指導出来ないからね?ちゃんと『術』になってるの確認してから来ること。それから、私はあんまり夜遅くはここにいないからそれも気を付けて。昼過ぎから夕方にかけて来て頂戴?」
はい、女王様。
思わず頭を垂れたくなるような、有無を言わせない感じで締めくくられてしまったので、ついすぐに頷いてしまった・・・。
なんかこのゲーム、女性が強すぎません?
NPCのクリエイター陣はMっぽい人が多め・・・?
ちょっと疑問だぞ。
「夜更かしはしない主義なの」と言って、ヘレナさんは早々に訓練場を後にしていったので、ノーランさんと共に訓練中の私。
スキルを教えられるのは【長剣術】がレベル5になってからだけど、普通に訓練の手ほどきを受けるのは全然構わないと言うので付き合ってもらっている。
「でも本当にその【鍛錬用武具】だっけ?反則だな、それ。俺も欲しいくらいだ。スキルのレベル上げには最適だろ、そんなとんでもねぇ効果付いてる武具見た事ねぇよ」
効果・・・?
「えっと・・・?効果ですか?形を自由自在に変えられる他になんかありましたっけ?」
「おいおい、鑑定せずに使ってたのか?・・・あぁ、お前【道具鑑定】持っていないか、レベル低いかどっちかだろ?レベル20以下だとまともな情報見れねぇから、とっとと鑑定しまくってあげた方が良いぞ?んで、この【鍛錬用武具】な、効果のとこに『スキル熟練度上昇(微)』ってあるんだよ。これはスキルのレベルが上がりやすくなるって効果だな。(微)は上昇系では一番効果が低いものではあるけど、これが有るか無いかじゃ雲泥の差だよ。・・・はぁ~、マジで羨ましいな、それ。所有者登録もされてるみたいだから、貸してもらう事すら出来ないのが悔しいぜ」
えっと・・・えーと?
なんか早口で一気に言われたから、なんか情報が・・・。
鑑定レベルが低いと情報は少ししか表示されない、と。この言い方からするとレベル20が一人前的な?
一般的に鑑定で見る情報として最低限なものはレベル20からってことだろう。
鑑定系は一応一番高いものでも【道具鑑定】のレベル7。これって何で上がったんだっけ?薬師ギルドで薬作り手伝った時だっけ?そうだとすれば、相当な数を鑑定しないと上がらないのでは・・・。
幸いなのは鑑定する種類でなく、回数でレベルが上がることかな?私が手伝った時は初級体力回復薬1種類だけだったから。
それで、えーと、【鍛錬用武具】に効果?
スキルで【習得率上昇(小)】っていうのは同時に貰ったはずだけど・・・。
あくまでもスキルではなく、武具に付与効果が付けられているってことか。まさかの付与武器ゲット。
そんでもってその武具には所有者登録がされている、と。
何ですか?それ。
ノーランさんいわく、武具や装飾品などの装備品には、ある一定条件で所有者登録がなされるものがあるのだとか。
基本的に一定以上の職人が作成したもので、特殊素材や特殊工程を経たものに付けられることが多くて、登録者以外の人物が取得しても装備が出来ないんだとか。
ちなみに、以前言っていた倭国の刀剣使いが使用していた刀もそれの一つだったらしい。
その人が言うには、刀には魂が宿るものであり、一流の刀匠が打った刀は所有者登録が必要になるものばかりだ、と言っていたんだそう。
もちろん修行中の人とか、二流三流の人が打つ、万人向けの刀もあるそう。
確かに他のゲームでも、専用武器とまではいかなくとも、使用制限みたいなのはよくあったな。
能力値が足りなくて装備出来ません。みたいな。
そう考えればなんか理解しやすいかも。
自分専用の武器っていうのは、ちょっと憧れるね。面白そう。いつか手に入れてみたい。
「つっても、中には所有者登録制限で装備も出来やしないのに集めたがる収集家もいるからな、気を付けろ。ああいう手合いは珍しいものなら何でも集めたがるから、金に物言わせて売れって迫ってくることもあるんだ。場合によっちゃ、所有者を殺してでも手に入れたがる輩もいたりな。この国ではそんな噂は聞いたこと無いから大丈夫だろうけど、他国に行った時にはあんまり見せない方が良いかもな。特に金持ってそうな貴族の前では」
ほんと上流階級って・・・。
その後も雑談を交えながらノーランさんと訓練していたが、そこで教えてもらった情報に私は歓喜。
どうやら【○○鑑定】というスキルを3種類レベル20まで上げると、統合されて上位スキル【鑑定眼】というものに変化するのだそう。
【鑑定眼】になると、【○○鑑定】を持っていなくて見れなかった他の鑑定系のものでも全部見れるようになるんだとか。
これはSPを使わずにスキルの鑑定も出来るようになるって事だ。
良い事を聞いた。
そうと決まれば今後はどんどん積極的に鑑定していかなければ。
幸い、鑑定系スキルは3つ持っているから、これらをレベルアップさせていけば取得できる。
薬師ギルドで【植物鑑定】と【道具鑑定】はイケる。あとは【生物鑑定】か。
冒険者ギルドで[テイマー]が連れている生き物?魔物?を鑑定しまくるか。
街中にはたまに猫とか見かけるけど、あんまり数は多くないから回数稼げないのよな。
結構、教会前の広場でまったりしている[テイマー]さん見かけるから、今後はスルーしないできっちり見ていこう。
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